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ヨーロッパ写真日和VOL.53『9月のパリから。ハンバーガーとエレガンス。』

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こんにちは、吉田タイスケです。9月が始まり、バカンスに行っていたパリジャンも帰ってきて、閉まっていたお店も再びオープン。町に活気が戻ってきました。

さて、腹が減ってはなんとやらというわけで、パリを歩く前にハンバーガーを食べに行きましょう。元々パリにもマクドナルドやクイックなどはもちろんありますが、5年前くらいからでしょうか、急にフランス風ファストフードが注目され始めました。自家製のハンバーガーやホットドッグを売るお店が次々とオープンし、当時は「流行」と呼ばれていたものが、今やすっかり「フレンチ・ファストフード」として定着しています。

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こちらはその中でも早い時期から出店して、今ではパリに4店舗を構えている「BLEND」。最初の店舗ができた頃は、一時間待ちも当たり前のお宝バーガーとして輝いていた、ブームの草分け的存在です。最近は店舗が増え且つパリにバーガー文化(?)が定着したこともあり、そこまで並ばなくても食べられるようになりましたが…。牛肉パテには有名牛肉熟成士のものを使い、パンからフライドポテトまで全て自家製です。

ファストフードと言っても、ハンバーガーひとつ10euro=1400円近くしますから、安いとも言えません。それでも、例えばカフェでお昼を食べたら、食後のコーヒーを含め一品でも20euroはかかるので、比べれば割安です。また、チェーン店のファストフード店を始め、多くのカフェやビストロでは高いにも関わらず、冷凍食品やすでに加工済みの食品を使っていたりするので、それに対するアンチテーゼとしてブレンドのようなお店が評価されているところもあります。美味しく、安全なものを食べるには手間も、時間も、材料費もかかる、でも値段は押さえたい…というところから『必然』として、現在のパリでのファストフードブームが定着したんですね、モグモグ(一人で納得)。

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さて、遅いお昼を食べ終わったら、町を歩きましょう。
9月のパリは天気が不安定で、急に暖かくなったり涼しくなったり。陽が出ていれば暑いのですが、上着も持ち歩きたくなる季節です。

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秋色なマダムがスカーフを選んでいるこちらのお店は、今年のフィガロジャポンにも紹介されているマレ地区のお洒落ヴィンテージショップ。

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60年代〜70年代を中心にヴィンテージ家具や雑貨を扱っています。

A DEMAIN
97 rue de Turenne 75003
https://www.design-only.com

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まだまだ、カフェのテラス席が賑わう季節です。

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あてもなく食後の散歩をしていると、通りの突き当たりにあるショーウィンドウにオードリー・ヘップバーンの言葉が書かれていました。『エレガンスは、決して色褪せない唯一のものである』パリでは年齢を重ねても素敵なマダムをたくさんお見かけ致しますが、共通しているものの一つは、確かに「エレガンス」という要素かも知れません。

初秋のパリからお届けしました。次回もどうぞお楽しみに。

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