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ニューヨーク・ニューヨークVOL.13『古典的フランスと現代ニューヨークの融合、バカラホテル』

ニューヨークから、マディソンです。現代美術館MOMAの真向かいにバカラホテルがあります。バカラはフランスの有名クリスタル工房で、クリスタルグラスの代名詞にもなっているほどですが、そのバカラがプロデュースしたホテルが世界で一軒、ニューヨークにあるんです。

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ホテルのエレベーターを上がると2階にはカフェとバー。バカラクリスタルでできたシャンデリアがあちこちに飾られていますが、ニューヨーク風に感じさせるのが35フィートもの高さの天井でしょう。奥に本棚が見えるのがわかりますか。

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オープン以来訪れているお客様が書いた感想を集めたブックです。

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こんな風に、憧れのホテルに泊まった感激や滞在したニューヨークでの思い出がつづられています。一人一人のお客様を丁寧に受け止めるこの姿勢は、フランスの伝統からきているような気がします。

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カフェのお隣はバー。バーカウンターは60フィートもの長さがあります。バカラはフランスのアルザス地方とロレーヌ地方の境界に工房がありますが、この工房は1764年にルイ15世が開設の許可を与えたと聞いています。ルイ15世といえば、マリーアントワネットの夫であるルイ16世の父親にあたりますね。その時代からの骨董であふれているこのバーは、アントワネットが田舎生活に憧れて作ったベルサイユ宮殿の中にある厩をイメージして作られているそうです。

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地下には高級スキンケアブランド、ラ・メールのスパがあり、ジムやプールなどの設備が揃っています。ラメール・スパの方は滞在客でなくてもサービスが受けられるそうですが、個室が4室とこじんまりしていますから週末は混んでしまいますね。

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バカラホテルはスキッドモア&メリル設計事務所がデザインを担当して、114室の客室の他にコンドミニアムも60室あります。運営しているのは中国の保険会社グループであるSHグループ。この日はほぼ満室で、写真にある一晩700㌦のクラッシック・キングスイートだけ一室空いていました。

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ニュートラルな色合いの家具にクリスタル、真っ赤なバラはカフェと同じ色調で統一されていますね。

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これが一晩700㌦のお部屋のベッドルームです。バカラホテルではこの他、グランド・クラッシックスイート、プレステージ・スイートなどの段階を経て、そして最高級のバカラスイートに到達しますが、バカラスイートは一泊15,750㌦、約175万円相当なんです。

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ベッドルームからバスルームに続く廊下。バスルームはもちろん大理石で、アクセントカラーの真っ赤なボックスが映えています。白の大理石と、ダークな木との組み合わせは最近のアメリカの内装の流行でもあります。

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ホテルの入り口横には2000個ものクリスタルグラスが横20フィート縦25フィートの壁一面に床と並行にディスプレイされていて、LEDライトが24時間ついたり消えたりのライトショーに圧倒されます。内装デザインは、18世紀フランスの美意識を21世紀のニューヨークの街にどう表現するかが工夫され、工房に受け継がれてきた伝統が、ニューヨークという街が持つ大胆なモダニズムと見事に融合されています。

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入り口に向かって、炎のディスプレイが赤々と燃えていますね。PR担当のエイミーによれば、フランスにあるバカラ工房では24時間クリスタル制作のための炎が消えることはなく、これはその炎を象徴しているとのことでした。

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黒とクリスタル、外観もニューヨークの街に溶け込んでいます。

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如何でしたか。滞在しなくてカフェやバーを訪れるだけでも、バカラのクリスタルに囲まれてとても贅沢で楽しい気分に浸れること請け合いです。ではまた、ニューヨークでお会いしましょうね。

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