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ニューヨーク・ニューヨークVOL.16『ヴィヴァースのセンスがいっそう光る、コーチ(COACH)のNASAコレクション』

ニューヨークから、マディソンです。前回ご紹介したマンハッタンのコーチ、5番街なのに何故かマディソン街と思い違いをしていて、イボンヌに言われて気づきました。

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正確には5番街と54丁目の角にあり、近くにはカルティエのショップなどブランド群が並ぶ通りにあります。表のディスプレイが恐竜から宇宙に代わっていたので、友人のイボンヌを訪ねて話を聞いてみることにしました。

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人類が初めて月に着陸したのは1969年7月20日、東部夏時間で午後4時17分のことでした。普及していたのは大半が白黒テレビだったそのころ、船長のニール・アームストロングと月着陸船操縦士のエドウィン・オールドリンが、地球の6分の1と言われている重力の月面を跳ねるように歩く姿を、食い入るように見つめていたと言われています。

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コーチ・クリエィティブ・ディレクターのスチュワート・ヴィヴァースは、そんな偉業を成し遂げたアメリカで生まれたコーチというブランドをとても誇りに思っていて、アメリカン・ドリーマーたちのように、“不可能なことなど何もないと思う探検家や、恐れを知らない旅人たちにふさわしい”限定コレクションにしたかったと言っています。

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もちろん、恐竜のレクシィも一緒です。このレクシィのスペース・サドル・バッグは450㌦だそうです。

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バッグにつけるアクセサリーも楽しいですね。

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この5番街コーチは世界で初めて、バッグをカスタマイズできるサービスをショップに取り入れました。ここをスタートとして、今後は世界中の他のショップでもこのサービスが行われていくそうです。イボンヌが説明してくれているのですが、バッグを購入すると、様々な飾りをこのショップでバッグに取り付けてくれ、自分だけのオリジナルなコーチのバッグが作れるというわけです。しかもバッグさえ購入すれば、カスタマイズは無料でしてくれるそうなんです。

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マンハッタンらしいタグもこの中から選べます。

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そんなカスタマイズ・サービスをしてくれるのが、このマリッシオさん。30年以上の年季の入った職人さんです。彼が言うには、他のブランドの場合にはデザインを工場に送って、出来は工場任せのところが多いけれど、コーチはブランドの職人を工場に定期的に出向かせて、果たして注文通りで来ているものかどうか厳しくチェックさせている、そんな数少ないブランドの一つなんだそうで、そのことをとても誇りに思われているそうです。

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男性用のセクションにはセーターや革ジャンなどもあり、ここではモハメッドがセーターを着て見せてくれました。店内は冷房が効いているとはいえ、外は30度以上の暑さなので、写真をとるなり、すぐ脱いでましたが・・・。 面白いのは女性の買い物に付き合っている間、チェスを楽しみながら待っている男性たちもいるため、大振りのガラスのチェスセットが置かれていることです。

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さて、如何でしたか。 2013年6月にクリエイティブ・ディレクターに就任して以来、ヴィヴァースはコーチのイメージを広げ、強くて未来を感じさせるブランドに変革してきているようです。マルベリーやロエベでの成功で、彼は確かに世界を創造するファッション・デザイナーの一人だと言われていますが、それにしても、何処から次々こんな風に革新的なアイデアが生まれてくるんでしょう。今後の作品も楽しみですね。 ではまた次回、ニューヨークでお会いしましょう。

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