クラシカルなムード漂う『CELINE（セリーヌ）』のアイコン、”トリオンフ”シリーズ。AXES STYLE VOL.54

CELINE（セリーヌ）といえば、シンプルかつ洗練されたデザインで人気を集めているブランド。近年は若い世代にも魅力が認知され、街中で「CELINE」のロゴが入ったアイテムを見かける機会も増えています！今回は、そんなセリーヌのアイコン「TRIOMPHE（トリオンフ）」に注目し、ブランドの歴史やトレンドを取り入れたコーデのアイデアを紹介します♪

CELINE（セリーヌ）は、1945年にセリーヌ・ヴィピアナによってパリで開かれたブランドです。創業当初はオーダーメイドの革製子ども靴専門店であり、パリの革職人の高い技術をいかした製品は上流階級の間で多くの注目を集めました。その後は、1959年に婦人靴を扱い始めたのをきっかけに、香水、スカーフ、バッグへと徐々に分野を拡大。1967年にはプレタポルテコレクションを開始しトータルブランドへと成長します。

セリーヌの提案するベーシックなデザインと上品な雰囲気が漂うファッションは、上流階級の普段着として定着するほど人気を博しました。マイケル・コースやフィービー・ファイロをデザイナーに迎え入れると、ブギーバッグやラゲージなど数々のヒット作が生み出され、現在もアイコンアイテムとしてセリーヌの人気を支え続けています。

現在のデザイナーはサンローランなどの名だたるラグジュアリーブランドを手掛けてきたエディ・スリマン。セリーヌの雰囲気と大きく異なる彼の就任には賛否両論ありましたが、ロゴの変更やメンズコレクションの発信などさまざまな改革を行い、強い存在感を見せつけています。

今回のコーデは、白のタートルニットとスラックスにロング丈のボアコートを合わせてみました。生地の端にパイピングを施したデザインはトレンド感満点です。柔らかい色合いのコートは、インナーを白でまとめることであか抜けた雰囲気に。セリーヌのバッグがコーデを引き締めてくれます。ボアコートはボリュームがあるので、インナーやパンツはスッキリまとめるのが吉。立体感があり着やせして見えるセンタープレスのキレイめパンツも相性ばっちりです！

■パッドロックとトリオンフの総柄がインパクト抜群なボストンバッグ！

Original Update by Instagram

トリオンフとはフランス語で凱旋を意味する言葉です。これは創業者のセリーヌ・ヴィピアナの車が凱旋門のあるエトワール広場で故障した際に、たまたま目についた凱旋門を囲む鎖のデザインからインスピレーションを得て、モチーフとしたことが始まりといわれています。以前からトリオンフを採用したデザインはあったものの、2019年にエディ・スリマンが新デザインとして発表したことで大々的に脚光を浴びるようになりました。

今では、ヴィンテージ感のあるトリオンフキャンバス、楕円形で周りを囲ったマイヨントリオンフ、全面にモチーフをあしらったトリオンフエンブロイダリーなどさまざまなバリエーションが登場しており、セリーヌを象徴する存在となっています。2022年スプリングコレクションからはキュイルトリオンフが登場しており、さらなる注目を集めているアイテムです。