立春を過ぎても、肌を刺す風はまだ冷たいこの季節。 それでも、ショーウィンドウや雑誌のページは少しずつ春めき始めています。
「厚手のコートは手放せないけれど、心はそろそろ次の季節へ向かいたい」
そんな大人の女性の願いを叶えてくれるのが、『ダスティピンク』と『まろやかベージュ』のニュアンスカラーです。
鮮やかすぎる春色はまだ寒空に浮いてしまいますが、くすみを帯びたピンクや、温かみのあるベージュなら、冬の装いにすっとなじみながら、確実に「春の気配」を運んでくれます。
今回は、見るたびに心がときめき、冬コーデを優しく解きほぐす、大人のためのカラーアイテムをご紹介します。
大人だから似合う甘さ。「ダスティピンク」の魔法
ピンクというと「可愛すぎるかも」と敬遠してしまう方もいるかもしれません。 しかし、少しくすんだ「ダスティピンク(スモーキーピンク)」なら話は別です。
グレーやブラック、ネイビーといった冬のベーシックカラーと相性が抜群で、シックな装いに程よい血色感とフェミニンな柔らかさを足してくれます。
【おすすめの取り入れ方】
- ミニ財布・カードケース バッグの中身なら、少し大胆な色も冒険できます。手元に取り出した瞬間、パッと花が咲いたような華やかさは、使うたびに自分自身の気分を上げてくれるはず。
- ショルダーバッグ ダークトーンのコートの上から、アクセサリー感覚で斜め掛けを。甘すぎないピンクは、大人の余裕を感じさせる「外しアイテム」として機能します。
品格と軽やかさを纏う。「まろやかベージュ」
春を予感させる色として外せないのが、王道のベージュ。 特に今年は、ホワイトに近いエクリュや、ピンク味を帯びたピンクベージュなど、肌馴染みの良い「まろやか」なトーンが注目されています。
ベージュの魅力は、何と言ってもその「リッチ感」。 カジュアルなスタイルでも、ベージュの小物を一点投入するだけで、全体が洗練された上品な印象にまとまります。
【おすすめの取り入れ方】
- トートバッグ・ハンドバッグ お仕事シーンにも休日にも使える万能選手。重たく見えがちなウールコートの装いも、バッグをベージュに変えるだけで、一気に春らしい「抜け感」が生まれます。
- ストール・マフラー 顔周りに明るいベージュを持ってくることで、レフ板効果で表情を明るく見せることができます。冬素材でも色は春、というバランスが今の時期のおしゃれ上級者です。
春を待つ時間さえ、愛おしいものに変えていく
まだコートは脱げないけれど、手元やバッグの中に「春」があるだけで、不思議と足取りは軽くなるものです。
今回ご紹介したダスティピンクやベージュは、一過性のトレンドに左右されず、長く寄り添ってくれるタイムレスなカラーでもあります。 ハイブランドならではの上質なレザーや繊細な仕立ては、使うほどに手に馴染み、ふとした瞬間に大人の自信を与えてくれるはずです。本格的な春の訪れまであと少し。 まずは小さな小物から、季節の深呼吸を始めてみませんか?
この記事の執筆者・監修者

日常に“モードの余白”を取り入れる、ファッションエディター。
シンプルだけど退屈じゃない、素材とバランスで遊ぶスタイルが信条。
コーヒーはブラック、靴はローファー派。








