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ヨーロッパ写真日和VOL.98『フランス南西部、マディランワインを知ってますか?』

こんにちは、吉田タイスケです。今回はパリを離れて一路、南西地方へ。マディランワインをご紹介します。「マディラン」と聞いて「?」と浮かんだ方も多いと思われますが、何を隠そう自分もそのひとりで、今回足を運ぶまでマディランワインのことも、その地域のことも全く知りませんでした。

マディランワイン
https://ja.wikipedia.org/wiki/マディランAOC

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夕暮れのブドウ畑から。

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樹に残った白ブドウ。

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訪ねたのはこちら。シャトー・モンテュス。ボルドーの影に隠れて、その真価が評価されていなかったマディランワインを、一躍世界的に認められるワインへと復興させた立役者、アラン・ブリュモンのドメーヌです。このお城も歴史は中世まで遡りますが、ボロボロの廃墟となっていたところをアランさんが買い取り、修復して現在に至ります。宿泊もこちらのゲストルームでした。

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シャトー内の階段から。

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昼食は従業員と同じ社食で。とは言え厨房には炭火焼グリルがあり、シェフは元二つ星で働いていた料理人ですから、グルメ社食(?)ですね。

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前菜には、この地域特産の黒豚ハムをどうぞ。スペインのイベリコ種と同じらしいんですが、こちらではビゴール豚と呼ばれます。

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メインには、炭火で焼いた子牛肉を。合わせる赤はシャトー・モンテュス。ドメーヌ・アラン・ブリュモンが作る赤ワインはタナと呼ばれる品種がメインなんですが、これまた初めて口にしました。ワインの渋みである「タンニン」の語源になったという品種なんですが、果実味、酸味のバランスも良く、20年でも30年でも熟成できる長熟ワイン。他の地域で同等のエレガンスを持ったワインに比べ、シャトー・モンテュスは割安なのでおすすめです(回し者としてではなく)。酸味がしっかりしているので、重いという印象は全くありません。書いていて、飲みたくなってきました、、、。

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ワインのテロワール(生育地の特徴)は、ブドウ畑のみならず。周辺の環境や食材も含めての「ワイン」ということで、今回はキャビアや黒豚の生産地も見学させていただきました。こちらは先ほどハムで出てきちゃいましたが、黒いビゴール豚さん達。美味しく、食べるよ、、、。

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ブヒブヒ!!と、豚舎は大にぎわいです。可愛いんですけどね、、、。

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ワインを熟成させるカーヴにて。発酵を済ませたワインは、この樽で一年以上眠りにつくことになります。

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ワインもさることながら、このあたりの自然の豊かさにも心打たれました。マディランのあたりはボルドーからもトゥールーズからもアクセスが悪く、旅行者はよほどのことがない限り目的地にはしないでしょう。そのため車で訪ねるフランス人旅行者はいても、例えばコートダジュールやプロヴァンスのように、世界中から観光客が押し寄せるということにはなかなかなり得ません。そこが何よりもいいところで、実は雑誌などで紹介されないフランス中部〜南西部周辺の方が居心地が良かったりするのかなと、牛と見つめ合いながら思いました。ピレネー山脈まで足を伸ばしてみたいですね。次回はここから2時間ほど南に下ったバスク地方をご紹介する予定です。どうぞお楽しみに。

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