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ヨーロッパ写真日和VOL.148『世界遺産カルカッソンヌと南仏時間』

南仏はラングドック地方からこんにちは、吉田タイスケです。思わず深呼吸したくなるテラスからの風景は、とあるシャトーホテルから。今回はフランス南西部と世界遺産の城塞都市を訪ねます。

CHATEAU DE RIEL
http://www.chateauderiell.com

しばらくここに逗留し、デスクでのんびりヨーロッパ写真日和の執筆を手がける所存です←そんなヒマも、先立つものもありません。

パリとは違う光、時間。

見せたいものがあるからと、屋上に連れていかれたのですが、そこには周りを見渡すプール。夏にここで泳いだら気持ちいいですねえ←もちろんこの時は見るだけ。

突然のブドウで失礼します。近くのワイナリーを訪ねたのですが、虫がついていてダメではなくてその反対。てんとう虫は畑が自然な状態にあるというサインです。無農薬ワインのラベルに時々てんとう虫がデザインされるのも、そういう理由。

ようこそと、時計草の蔓がからむ、ワイナリーの入り口。

この時は、ちょうど収穫を見学することができました。ブドウも農作物。ワインは気取って飲むものではなく、皆で喜びを分かち合うもの。

こちらは街を見下ろす城塞都市を擁する、カルカッソンヌ。古くはローマ時代から城壁が築かれ、その全長は3kmに及び、ヨーロッパ最大級の城壁に囲まれた「シテ」と呼ばれる区域はまるでテーマパークのようです。

あちこちに城壁。まるっと、ぐるっと、取り囲まれています。日本ではいまいち認知度が低いと思いますが、フランスの観光地としてはエッフェル塔、モン・サン・ミッシェルに次いで三番目の存在!

そして、この地域の名物料理といえばカスレ。ソーセージやガチョウ肉と白インゲン豆を深い土鍋で煮込んだ郷土料理。日本の方は、まず完食できません。あちこちで売っているこのカスレ土鍋が見ているうちに可愛くなって買ってしまいますが、持ち帰って困るパターン←話がそれた。滋味深い、素朴な料理ですが、数人でシェアするくらいでちょうど良いかも。

いろいろな時代の建築が重なる城壁の中を、そぞろ歩き。

世界遺産テーマパークを歩いた後は、港町コリウールへ。いろいろな人からコリウールがいいよと話は聞いていたのですが、来るのは初めてです。この港沿いの散歩道は、南仏時間が流れていて、なかなかいいですね。ロゼワインでも飲みながら、夕陽に染まる町を眺めましょう。

コリウールに住む猫。コリ猫ですね←むりやり。

「コンクリートの街には触りたいと思わないでしょう?」と以前読んだ対談で、養老孟司先生が「触覚不在の社会」について話していましたが、田舎は確かに違います。水平線と会話して、揺れるプラタナスや、通り抜ける潮風に触れる時間は、何かが返ってくる感覚がないでしょうか。

港の周囲を歩いて15分。夕陽の散歩道。

ワイン屋さんの前にて。南仏は確実に流れている時間が違います。アインシュタインもそれは認めるでしょう。

コリウールといえばアンチョビのオイル漬け、というくらいお店が立ち並びます。そのうちの一軒を取材させてもらったのですが、店先に座っていたマダムがあまりに絵になるので、一枚お願いしました。

こちらが噂のアンチョビオイル漬け。おろしたトマトをパンに塗って、その上に並べるだけ。チャーハンでもカレーでも、何に使っても美味しい旨味調味料にもなる優れものです。駆け足でしたが、カルカッソンヌからコリウールまで、ラングドック地方の南仏時間をお届けしました。やはり時々は南に来てゆっくり流れる時間や、プラタナスの樹々が落とす影に触れて確かめないといけないですね。
次回の更新もどうぞお楽しみに。

ヨーロッパ写真日和VOL.148『世界遺産カルカッソンヌと南仏時間』staff

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