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ヨーロッパ写真日和VOL.157『ノルマンディ地方の宝石。フランスで最も美しい村から』

こんにちは、吉田タイスケです。このブログを書いている現在、日本もフランスも猛暑、いや酷暑です。熱中症が話題になる今日この頃、せめて写真で涼んでもらおうと季節を先取り。いつか訪ねた「フランスで最も美しい村」のひとつ、ノルマンディ地方のサンセヌリ・ル・ジェレという村からお届けします。

中世の香りが残る、石造りの村。

見所のひとつは、草原にぽつんと残されたロマネスク教会。1000年近く前から、この場所に佇む聖地です。

教会の中では、12世紀に描かれたフレスコ画を見ることができます。

十字架に百合の印を天使が運ぶ絵。周りに描かれているのは花でしょうか。なんだかヘタウマな感じがいいですね←失礼。

サルト川に跨る小さな隠れ里は、コロー、クールベやシニャックなど、印象派の画家たちも魅了しました。彼らが逗留した旅籠が、現在はレストランに。

L’auberge des peintres
https://www.facebook.com/Auberge-des-Peintres-622641971106500/

現在も、店内の壁は絵画が所狭しと飾られています。当時画家たちは、逗留する代わりに絵を残したりしていたのでしょうか。

そんな想像をしているうちに、料理はパレット型のお皿に盛られてきます。配色を考えながら、どうぞ召し上がれ。

こちらは村の乳製品店で飼われている仔猫。愛されオーラが出てますねえ。

農業を志して、パリからこの村に移り住んで乳製品を製造するベティスさんご夫婦。「この牛たちが出すミルクを、すべて君に捧げるよ」という一言がプロポーズだったとか(←それはない)。

親子で何やらお話し中。柵の中に戻りたいよね。

牧場を後にして、小さな村を歩きます。どこを見てもピクトレスク、絵画の中にいるかのようです。

村起こしの一環である「フランスで最も美しい村」も、だいぶメジャーになってきた感じがします。現在加盟している村は180ほどで、どこも人口は3000人以下。何もないけど鳥のさえずりや、風の歌を楽しめる場所です。フランスで田舎を訪ねる機会があれば、ぜひ足を伸ばしてみてください。印象派じゃなくても筆をとりたくなる、小さな村からお届けしました。
次回の更新もどうぞお楽しみに。

ヨーロッパ写真日和VOL.157『ノルマンディ地方の宝石。フランスで最も美しい村から』staff

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