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ヨーロッパ写真日和VOL.186『パリで現代アート散歩』

こんにちは、吉田タイスケです。遠くに見えるはパリ郊外、ラ・デファンスにある巨大な門。 パリの凱旋門と同じ軸上にあるモニュメントとして1989年に完成しました。フランス語では「Grande Arche(大きなアーチ)」と名付けられています。超高層オフィスビルにもなっているグランド・アルシュ、ここが自分のオフィスってどんな感じでしょうか。今回はこのラ・デファンスを始め、パリの公共空間に置かれた現代アートをご紹介いたします。

この新凱旋門(グランド・アルシュ)がある広場には、他にもいくつか巨大な作品があります。まずはこちら。

「モビール」と呼ばれる、「動く彫刻」を作り出したことで有名なアレクサンダー・カルダーの動かない作品「赤クモ」。素材は鉄なんですが、形状に重さを感じません。見る角度によって、いろいろな形に見えるところが面白いですね。

そして、赤クモの向かいにあるのがこちら。

20世紀のスペイン画家、ジョアン・ミロの作品。何を表しているのかは、、、わかりませんが、ミロの作品は「この人、宇宙とつながってるな、、」と思える造形です。

そして、ちょっと先にはこれまた巨大な「いいね」←ちがう。近代フランスを代表する彫刻家、セザールによる「親指」です。巨大化することで、親指だけど親指じゃない抽象的な存在になっています(たぶん)。

「親指」を見て振り返ると、そこには鯉のぼり、、、じゃない、フランスの現代美術家ダニエル・ビュランの作品が青空に風をはらんでいます。常に決まった幅のストライプモチーフを使うビュランの作品は、「美術とは」「見ることとは」ということへの問いかけでもありますが、とりあえずこれは鯉のぼりっぽいということで←意味不明。次はこの巨大なオフィスビルでもあるアーチの向こう側はどうなっているのかを見てみます。

グランド・アルシュをくぐっていくと、不透明なガラスが並んでいました。

ちょっと調べたのですが、作品なのかどうかはわかりません、、が、こちらとあちら、いくつもの境界を感じさせる装置として効果的なものになっていますね。

新凱旋門から旧凱旋門を見たところ。遠くまで来たものだ、、←メトロで6駅ですけど。

さて、ラ・デファンスで現代アート広場を見たら、次はパリの現代アートを探しに行きましょう。なんだか急にクラシックな街並みになりました。

カラフルなのはメトロ1番線、Palais Royal Musee du Louvre駅の入り口装飾。メトロ開通100周年を記念して、2000年にフランスの現代美術家、ジャン・ミッシェル・オトニエルが手がけた「夢遊病者のキオスク」です。

色とりどりのガラス玉はすべて、ムラーノ島で製作されたベネチアン・ガラス。街並みに馴染むバロック的要素もありながら童心に返るような遊び心もあり、すっかりパリを代表する作品の一つになりました。

宝石箱のようですね。

作品が設置されている広場に面したカフェ。パリは今店内では喫煙できないので、必然的にテラスは喫煙する人で溢れています、、。

通りすがりに。柄×柄でもうるさく感じないのは、コートとバッグがベージュで統一されているからでしょうか。

爽やかカップル。実はずっと縦縞=ストライプ、横縞=ボーダーと呼ぶと思っていたのですが、縦縞も横縞も世界では「ストライプ」と呼称されると、最近気がつきました。

で、再び「ストライプ」です。あの鯉のぼり作品(←失礼)を製作した、ダニエル・ビュランの代表的作品が、パレ・ロワイヤル広場にあるこちら。

ランダムな高さに置かれた作品はフォトジェニックでもあり、子供には遊び場、大人には寛ぎの場となっています。日本だと「作品に登っちゃダメ!」とかなりそうですが、怪我したらその人の責任、がフランス。

よいしょっと。

続いてはパリ北駅に移動します。これ自体が作品といえばそうですが、駅舎のすぐ横にあるのが、、、

「溶けた家」です(えっ?)。

別角度から見ても、やはり溶けてます。2015年にパリ市の依頼でレアンドロ・エルリッヒが手がけた彫刻。誰も住んでいませんが(当たり前)、本物の家のようなこの「彫刻」は温暖化への警鐘を象徴しているとか。金沢21世紀美術館の「スイミング・プール」でも知られる作家ですね。

最後はパリ8区、マドレーヌ広場近くのエドゥアルド7世広場へ向かいます。一見普通の(?)広場。

広場の一部分には、こんな風に線が描かれています。あるポイントまで下がって眺めると、、

線がつながり、図形が浮かび上がる仕掛けになっています。

このオレンジ色も、、。

こんな風に(右下がずれているのが惜しい!!←くやしい)。作家はスイス生まれでフランス在住の現代アーティスト、フェリチェ・ヴァリーニ。昔から「ある地点から見ると、建物に幾何学模様が浮かび上がる」という作品を発表していて、作品一覧を見ると不思議な気分になること間違いなしです。元祖3Dマッピング、ご興味のある方は下記リンクからどうぞ。

Felice Varini
http://www.varini.org/varini/02indc/indgen.html

こちらは帰り道に見つけた、工事中のシャネル。たとえ工事中でもブランドカラーの白黒でカバーして、まるで現代アートのようですね。ちょっと写真の数が多くなってしまいましたが、パリ現代アート散歩でした。今回廻ってみて思ったのは、視覚的にも哲学的にも「世界」を広げてくれるアートはやはり楽しいということ。すでに街が美術館なパリですが、次回の街歩きでは現代アートに触れてみるのも如何でしょうか。次回もどうぞお楽しみに。

ヨーロッパ写真日和VOL.186『パリで現代アート散歩』staff

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