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『パリジェンヌとワンピース、初夏のパリ散歩から』ヨーロッパ写真日和VOL.223

こんにちは、吉田タイスケです。世界が少しずつ元に戻っていますね。今はリハビリ期間中でしょうか。以前と同じ生活を続けることが良いのかどうか、フランスでも皆が考えています。外出制限は解除になったものの、カフェやレストラン、ホテルは未だに休業中のパリを歩いてみました。

飲食店ではテイクアウトは許可されているので、店の外にカウンターを出して販売しているところも多いです。大変な状況ではあるのですが、街に屋台が並ぶさまは縁日を思い出しますね。

「公共交通を利用する際はマスク着用を義務とする」というのが政府のお達しですが、それ以外でも薬局、スーパー、食料品、ブティック等に入る時、店頭に「マスク着用をお願いします」と張り紙があるのが普通になりました。

歩いている人も、マスクをしている人の方が多いくらいです。最近自分が住んでいる町でも、スーパーや薬局でマスクが購入できるようになりましたが、薬局価格は50枚で6000円!ちょっと高すぎるような、、。

パリ6区、サン=ジェルマン・デ・プレ。フランスでは(観光客に対して)まだ国境は解放していないので、例年よりはだいぶ人影がまばらです。

公園を始め様々な施設も閉まっているので、パリ中心部にあるサン・シュルピス教会前の広場は子供達の遊び場となっていました。

カフェやレストラン、ホテルは閉まっているので、座って休憩する場所はベンチか階段、車避けのために置かれた石などしかありません。そして、利用できるトイレがありません!これは長時間外にいられませんよという、巧妙な政府の作戦でしょうか、、。

こちらでも「三密」ならぬ「ソーシャルディスタンス」を守るように提唱されていますので、ベンチも一人一つ。

さて、久しぶりにパリを訪ねて改めて実感したのですが、パリを「お洒落な街」にしているのは無造作なシニョンとサングラスがお似合いなパリジェンヌだけではありません。それは香水屋さんの看板だったり、

交差点ですれ違うワンピースの美しいレース模様だったり、

アパルトマンの青いドアだったり、

カフェのトリコロールの庇だったり、

足元に差すアールヌーヴォーな影だったりします。ディティールが街を作っているんですね。確かにパリ中心部(20区全てではありません)は、「どこを向いてもお洒落」かも。

小花柄のカシュクールワンピースが大人気な、今年のパリ。

こちらはパリの風物詩、ブキニスト。営業している店舗がだんだん減ってきているようですが、個人的にはいつまでも残っていてほしい風景のひとつです。

セーヌ河岸に来てみました。鴨川等間隔、パリ版です。

セーヌ川沿いは、いつでも青春。

今年は例年以上に爽やかな天気が続く毎日のせいか、カシュクールワンピースが流行っているせいか、街の雰囲気にリゾート感があります。マスクをして対人距離をとらなければいけない状況とのギャップが、奇妙に思えてくるほど。

波打ち際で遊ぶフレンチブル。大気汚染が劇的に改善したように、セーヌ川の水質も好転したのでしょうか。

ペニッシュ族(川沿いに停泊している船に定住している人たち)は、優雅に船上アペリティフ。犬も楽しそうです。バカンス時期は、こういう船が宿として提供されることもあります。一度探索してみたいですね。

川沿いでピクニックは、いつも見られるおなじみの光景です。下に敷くものがないことを全く気にしないのも、いつもどおり。

市内のあちこちのブティックでは、手作りの布マスクが販売されています。イスラム教のヒジャブのように、マスクでお洒落する夏になりそうですね。初夏の薫風が爽やかなパリからお届けしました。次回はパリからいちばん近い「フランスの美しい村」を訪ねる予定です。どうぞお楽しみに。

『パリジェンヌとワンピース、初夏のパリ散歩から』ヨーロッパ写真日和VOL.223Takashi -タカシ-

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