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『ファッションの街、パリスナップとパリジェンヌ宅訪問』ヨーロッパ写真日和VOL.246

冬のパリからこんにちは、吉田タイスケです。コロナ禍が続くフランスは1月中旬から少なくとも二週間、18時以降の外出は禁止になってしまいました。罰金は最高で約45万円、、(←もうすでにお馴染みの金額)。

政府が自由を制限するのは問題という意見もありますが、自粛の判断を各自がして分断が広まるよりは、むしろ平等で良いかなと思う今日この頃です。

さて、人生はplaisir(楽しみ、喜び)のためにあるというのがフランス。コロナ禍でもそうじゃなくても、日々を喜びで満たすために生きています。装いも、もちろんその一つ。今回はファッションスナップと、モンマルトル近くに住むパリジェンヌのアパートを訪ねます。

サントノーレ通りを、パリ市のレンタル自転車で走ってきたのはファッションブロガーのソニア。パーソナルショッパーでもあり、今日は友人の買い物のアドバイスをするために、これからボンマルシェ(6区の老舗デパート)に向かうところ。

ゴールドの靴はCHLOE。

鮮やかなオレンジの鞄はTODS。こんな時だからこそ、明るい色を身につけたいですね。

モンマルトルの麓、パリ9区。週末で歩行者天国になっていることもあり、普段と変わらない人出です。

通りがかりに見つけた、古いホテルの看板。「電気・シャワー・電話」が当たり前ではなかった時代のもの。

カフェやレストランはテイクアウトのみの営業。テラスも今は許可されていないので、コーヒーは店先で立ち飲みするしかありません。

賑やかなパリ9区、マルティール通り。花屋前で出会ったのは、これから友人宅でのランチに向かうカミーユ。カシミアのコートとマフラーの素材感が、エレガントな印象です。オーストラリア出身で現在はパリの学生。

バッグはシャネルのヴィンテージ。

食料品の買い物に来ていたのは、ご近所に住むアンナ。デザインが目を惹く鮮やかなコートは、なんと日本で見つけたそうです。

シャイな雰囲気が可愛らしいカップル、クララとザカリー。これから友人宅に遊びに行くところ。二人で招かれるあたりがフランスらしいですね。食事も遊びも、こちらの基本単位はカップル。クララのコートはMaje、彼はユニクロ。

彼のスニーカーは左右色が反転していて、なかなかお洒落。ブランドはOliver Cabell。いいですねえ←欲しくなったらしい。

ニット使いが冬らしく、良く似合っているのはイギリスから来ているフォエブ。パリの大学生。コートはASOS、パンツはFrench Connection。カフェが閉まっているせいか、水筒を持ち歩いていました。中身は緑茶。すっかり世界の定番ですね。

帽子・手袋にもぴったりなニットの鞄は、チャリティーバザーで見つけたもの。

ピガールの交差点近くにある、小さな書店の名前は「金曜日の本屋」。短編小説にありそうな、週末になると思い出してしまう店名が詩的ですね。

さてさて、スナップに続いてパリジェンヌ宅へと向かいます。

バーやクラブも多く、パリの流行の一端を担うピガール南地区=SOUTH PIGALL、「ソッピ」と呼ばれるエリアに住んでいるカミーユ。

リールのビジネススクールを卒業したのち、大手メゾンで経験を積み、ユニクロのマネージャーを経て今はヴィンテージ商品を販売する会社を経営する傍ら、エージェントに所属して女優もしているというマルチタレント・パリジェンヌです。

この日は当日朝に撮影アポをお願いしたにも関わらず、部屋はこのスッキリさ!まるでショールームかギャラリーのようです。す、すごい。

天井にある60年代ヴィンテージの照明は、欧米で人気の通販サイトE-tsyで見つけたもの。

ドアノブをバッグハンガーに。

レトロな趣の鏡はMaison du monde。ウチもよくお世話になっている家具ブランド。

部屋をパーソナルなものにしている写真は、全て友人のシェフが撮影したものだそう。なかなかセンスあるな、、←自分もがんばれ。

ジャケットはクレージュ(ヴィンテージ)、インナーとパンツはユニクロ(!)。ヴィンテージ以外の洋服は、全てユニクロで揃えているそうです。さすが元マネージャー。価格に比して品質が良いところと、小柄なカミーユにもサイズがぴったりのものがあるので気に入っていると。

こちらは27歳の誕生日に友人からもらったカメラ。コダックが1938年に作った最初の35mm版カメラですね。使い方がわからないので、インテリアとして飾っているそう。カメラは絵になりますね←個人的趣味。

すぐにでも真似できそうなのは、エヴィアンケースを利用した本の収納。

もう1ルック着てもらいました。ジルサンダーのセットアップ。ソワレなどに着ていくことも。

パリに来て4年というカミーユ。以前は物に溢れた生活だったのが、コロナ禍をきっかけに断捨離を敢行。「もうごちゃごちゃはイヤ!」と、正反対のミニマリストになりました。

自分が好きなデザインと心地よさを感じるものだけを残し、他のものは全て処分したそう。引っ越してから3年間、未だに自室に段ボールが山積みになっている我が身としては、少し見習うべき28歳パリジェンヌ、、。

日本もコロナ禍の影響によって、自室で過ごす時間が多いと思います。ロックダウンに外出禁止と自粛生活の先輩パリジェンヌにアドバイスをお願いしたところ、「ヒュッゲじゃないかしら」ということでした。デンマーク語で「ほっと癒される居心地のいい時間を大切にすることで感じられる幸せ、そのような暮らし方」という意味です。

せっかくなので、自分に思いっきり優しく過ごしましょう←そしてゴロゴロ生活な人。
次回もヒュッゲなブログをお届けする予定です。どうぞお楽しみに。

「コーディネイション:Tomoko YOKOSHIMA」

『ファッションの街、パリスナップとパリジェンヌ宅訪問』ヨーロッパ写真日和VOL.246staff

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