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『パリのエトランゼ、夏のファッションスナップ』ヨーロッパ写真日和VOL.260

こんにちは、吉田タイスケです。世界のどこの大都市でもそうですが、パリもまた、そこに暮らしている人たちはフランス人だけではありません。パリをパリ足らしめているのはパリジャンのみならず、エトランゼ(外国人)もその要素のひとつ。つまり、「街を歩くあなたもパリの一部」というわけで、今回はエトランゼを含めたファッションスナップをお届けします。

カフェでのワンシーン。おじいちゃんとお孫さんだったのですが、声をかける前はここにカフェのオーナーもいて、おじさん(ディレクター?)+おじいさん(監督?)+女優(?)的な雰囲気を醸し出していました。

マスクまで黒で統一したサロメ。トップス、ボトムは共にMaje。

足元はグッチ。

サロメはこのカフェの隣の宝飾店で働いていて、出勤前におじいちゃんとお茶しているところでした。ピアスはその宝飾店、Valérie Danenbergのもの。

» Valérie Danenberg

パリの街角。Fiat500、ヴィンテージカーが似合っています。イタリア製ですが、、あ、これも「エトランゼ」ですね。

ゴールドが入ったワンピースが印象的だったオルタンス。時計工房で働いています。これからご出勤のところ、一枚お願いしました。

ブランドはエレガントなシャネルが好き。背中にはリュック。

時計もシャネルです。

これから友人とランチというゴージャスなお二人。青空に咲く花柄が目に鮮やかなのは、ドバイから来ているシリエル。その隣、長身のカトリエンには淡いグリーンのローブが似合っています。

Delvauxのバッグ。

花束とバッグの色合いがシンクロしています。バッグはエルメス。

足元もエルメス。このタイプのサンダルをこの日は多く見かけました。

手首にはショーメとカルティエのLOVEブレスレット。さすが(?)ドバイの華やかなお二人でした。

続いてはニューヨークから来ているモデルのエミリー。パリで現在買い物中。ともあれ脚、長過ぎです!

シャツはRails。バッグはシャネル。

サンダルはEmme Parsons。

シンプルな上下の組み合わせに、ジュエリーが映えます。

サングラスはセリーヌ。遠くから見ても目立っていたエミリー、日に焼けた肌にマリンルックなコーディネイトがお似合いでした。

こちらはベルギー在住のサビーヌ。不動産のリノベーションを手掛けている彼女は、週末ごとにパリに良く遊びに来ています。TシャツはMode Trotter、パンツはZadig & Voltaire。

ラフなイメージの上下に、エルメスのショルダーバッグのコントラストが印象的です。

スニーカーも実は(?)ディオール。

手首にはカルティエのLOVEブレスレット、人気ですね。

力が抜けたペアルック感がお洒落な二人。彼はフランス人のカメラマンで右の彼女、ロッセラはイタリア人。ボローニャとパリを行ったり来たりの暮らしだそうです。どちらも楽しそう。ロッセラのシャツはMes demoiselles。パンツはプラダ。

バッグもプラダ、足元はグッチとやはり(?)イタリア贔屓なのでしょうか。

サングラスもグッチ。

さてさて、「エトランゼ」が続きましたが、楽しそうに広場を歩いていたのはフランス人のアンナ。手芸店オーナーでナントとリモージュに店舗を持っています。どこかクラシックなスタイルのローブは何と(ナント)手作り。

遠目にも目立っていた赤いバッグも手作りで、こちらは友人のクリエーターが手がけたもの。「インスタに載せたいから記念写真お願い!」とこちらが撮影されてしまいました。

続いて何となくスチュワーデスっぽい(ざっくり)という第一印象で声をかけたのは、弁護士のカリーヌ。これから事務所に戻るところ。

ワンピースとベルトはClaudie Pierlot。側面のイエローがお洒落なバッグはLe Tanneur。

足元はChatelles。日本の水引きっぽいと盛り上がりました(主にこちら側)。

サングラスはセリーヌ。

こちらは撮影前からこのポーズで、もう全てが決まっていたマダム。麻のパンツスーツにエルメスのバッグ、そして中にはトイプードル!←犬好きですいません。

足元の白も、インナーのTシャツも、日に焼けた肌も、このままで海辺が似合いそうです。

トイプードルのミルー。鞄でもどこでも入ります。

エトランゼが多い一日でしたが、フランス人お洒落代表はこちらのジェニア。レストランのマネージャーで、これから仕事に出かけるところ。Tシャツの刺繍、スカートのエレガントなシースルー感にマニュキア&ペディキュアの赤と、シックなバランスが絶妙です。

TシャツはDolce & Gabbana、スカートはEscada。

バッグはシャネル。

サンダルはエルメス。この形も人気ですね。

こちらはフランス北部、アミアンからパリに買い物に来ていた二人組。レオカディーとオード。

レオカディーのバッグはヴィトン、オードのショルダーはMaje。二人とも共通で、好きなブランドはエルメスだそう。

さて、最後は「普段着ながらチャーミング」なパリジェンヌの秘密を感じさせる、弁護士のカミーユ。

ノーブランドながら、使い込んだ感のあるヴィンテージバッグに「時間」を感じます。パリジェンヌはよくブランドや流行のものにヴィンテージを合わせますが、そこから見えるのは「色褪せない時間」を纏っているという自分らしさ、余裕みたいなものではないでしょうか。

もう一点、よく見かけるのはラフなまとめ髪やお団子ヘア。髪質がラフでも様になるという点もありますが、「ラフである」ことを良しとするのがパリジェンヌというイメージがあります。友人のデザイナーが、「カメラを向けられた時に髪を整えるのが日本人、わざと髪を乱すのがフランス人」と言っていましたが、まさに言い得て妙。「それって狙ってやってるんだよね?」という質問に対しては「小さい頃から自然にそうしてる」というお答えでした。

カミーユが持っていたトートバッグに書かれたメッセージ「自然であるために、自由でありなさい」。これはまさにパリジェンヌのことでは?とパリジェンヌ研究家(←いつからだよ)の私としては、見逃せない啓示に思えてきます。というわけで、今回はニューヨーク&ドバイから普段着のパリジェンヌまで、インターナショナルスナップをお届けしました。次回の更新もどうぞお楽しみに。

Coordination: Tomoko YOKOSHIMA

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