ライフスタイルにプラスになる、ファッショナブルな情報を発信。-abox-

639

『イタリア発ゴールデングースが大人気』ニューヨーク・ニューヨークVOL.104

今日は、マディソンです。 

バレンタインデーといっても、高級チョコで有名で、全米128ヶ所もショップがあるゴディバがクローズしてしまったり、マックスブレナーなどコロナで開いていないお店もあったり、今一つ盛り上がりに欠けますね。ただクオモNY州知事が、感染率拡大で店舗内飲食禁止になっていたレストランに、25%規模での店内飲食をこの日から認めると発表したことで、少しロマンティックな夕べへの期待は増している感じがします。

ただ今コロナで、大人数の社交はもちろんありません。ただ水面下で大量のセレブが履いているところをインスタに上げていたり、目撃されていたりするスニーカー・ブランドがあるんです。それが、今回紹介するゴールデングースなんです。

ゴールデングースはイタリアのベニスで2000年に、デザイナーのアレッサンドロ・ギャロとフランチェスカ・リナルドが、自分たちの着たいものを作ると宣言してスタートした新進ブランドです。マンハッタンでは、ソーホーにフラグシップを出店しています。

今回リリースしてもらった写真からもわかりますが、街の若者たちのビートが伝わってきそうなくらい熱いストリートブランドなんです。ベニスの伝統的職人業で伝えるロスアンジェルスの鼓動がブランドイメージですね。

今アメリカだけではなく、世界中でスケーターブランドが全盛期です。ハイブランドのビトンとコラボしたスプリームしかり、80年代全盛期だったのに最近戻ってきたバンズしかり。音楽のビートに乗って、ロスのビーチ際にあるスケートパークに集うスケーターたちこそが、ベニスの若者のスターであり、憧れ、その焦がれる気持ちを表現しているのがゴールデングースだと言えるでしょう。

ゴールデングースのサイトには、彼らのスニーカー愛溢れる、過去のコレクションの動画が添付されているんですが、本当にクールでいつまでも見ていられるんですよ。

» Golden Goose

HR-20201210_SR_GoldenGoose_05_0854 (1) by Goldengoose

HR-20201210_SR_GoldenGoose_Still_2143 by Goldengoose

特に2007年に発表された、ヴィンテージっぽいスニーカーが圧巻でした。セレーナ・ゴメス、マンディ・ムーア、ヒラリー・ダフ、メーガン・フォックス、オリビア・パレルモ…もう信じられないくらいのファッショニスタたちが、みな揃ってゴールデングースのスニーカーを履いているところをパパラッチされています。

年代的には少し上の前大統領夫人、ミシェル・オバマまで!

価格的は500㌦(5万2,500円、1㌦105円)くらいなので、決して安価ではありませんが、今どきのブランド・スニーカー価格です。

HR-20201210_SR_GoldenGoose_11_1418 by Goldengoose

そんなゴールデングースの今季コレクションのテーマが、リスター;スター再生という意味でしょうか。ノスタルジックなヴィンテージ的世界で爆発的にヒットした後、そんな世界のスターたちをもう一度呼び戻して再生させたいという意気込みが感じられますね。

世界中がコロナ・パンデミックで鬱屈している今だからこそ、革ジャンの後ろに書かれている、愛情、幸せ、家族、友情といった人にとって、最も根源的かつ必要なものを再考しようよとうったえています。決して手放しに幸せとは言えない状況を、創造性で乗り越えようよとメッセージを送っているんです。

刺繍を施したパンツのライン、ジャケットの襟まわりなど、ブランドとしての創造性を発揮して自由を表現できる箇所は、まだまだありますよね。

今期のゴールデングースのコレクションで、そのTシャツやジャージーはほとんどが白地なんだそうです。というのも、白いキャンバスをイメージしているからで、そこに赤、水彩の緑、鮮やかなピンクやネオンカラーの黄色で、伝えたいメッセージをより明らかにしたいからだとリリース発表がありました。

201210_GOLDEN_GOOSE_00070_Captures_319 by Goldengoose

実はゴールデングース、ドリームメーカーというプロジェクトで、最終的なデザインをそれぞれの顧客にゆだねるというカスタマイズにも着手しています。

例えばTシャツを注文すると、小さなテープとマーカーが一緒に送られてきて、そのテープでシャツに自分なりのメッセージを追加、マーカーで文字を書くことができます。別のTシャツにはドットのデコレーションが入っていて、それを使って、スター周りにドットを配置してより目立たせることもできるんです。

一人一人が自分の個性を生かして自分の人生を作り上げているように、身に着ける服一つでも、個々の創造性の限りを尽くして、夢に向かって生きる姿勢を一貫させる。何が楽しくて、何が夢に向かうデザインなのか、ブランドと一緒に作り上げていこうよとうったえているんです。

如何でしたか。

まだまだコロナで閉鎖しているショップも少なくありませんが、実験的で面白い世界中のブランドが今ソーホーにたくさん出店してきていて、まるでファッション博覧会のようで、そんなところがニューヨークの面白いところでもあります。

ではまた、ニューヨークでお会いしましょうね。

『イタリア発ゴールデングースが大人気』ニューヨーク・ニューヨークVOL.104Takashi -タカシ-

関連記事