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ニューヨーク・ニューヨークVOL.21『ザン・トイ、レキシントン街にフラグシップ店をオープン』

ニューヨークから、マディソンです。

ファッションウィークもいよいよ終わりに近づいた9月13日、ザン・トイの初めての店舗がアッパーイーストサイドに登場しました。ダウンタウンで午後コレクション発表した後の夕方に、レキシントン街のフラグシップ店舗で、関係者はじめメディア、お得意さまを招いてのオープニング・パーティが開催されました。

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今回彼のショーは、ダウンタウンにあるスカイラーク・クラクソン・スクエアで行われました。ショー会場の外まで人の列が出ていて、予定人員よりオーバーな感じがします。

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やはり予定人員を超えて招待していたようで、混雑が予想されることと、次のミーティングに遅れそうなので、ショーはあきらめることにしました。便利なことに、近年のショーは同時にインターネット配信されるので、以前のように招待客だけのものではなくなっています。

2月の秋冬コレクションでは、フランスのパりで滞在したホテルからインスピレーションを受けて優雅なブルーを表現したザン、今回はイタリア北東部のガルダ湖に触発されたそうです。淡いブルーや緑の濃淡が目立つコレクションとなりました。

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IT技術が進んでいきているのは同時インターネット配信だけでなく、招待状もです。今季ではブランドの80%がファッションGPSを取り入れたと聞いています。その仕組みですが、ショーへの招待はPR会社を通じて、まずメールで来るのですが、そのメールにQRコードが記されています。

ショー会場でQRコードを読み取るのがこの写真の機械で、読み取ったら下から薄いレシートのような小さな紙が出てきます。そこにショーでの座席などが印刷されている、全く人が要らないシステムになってきているんです。

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ショーの方はミーティングに向かうタクシーの中でインターネット配信で見て、ミーティングが終わるなりオープニングパーティに駆けつけました。既にたくさん人が集まっている様子です。

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ザンも満面の笑顔で表にいました。
おめでとうと挨拶したところ、“もう5年も物件を探していたんだけれど、とうとう見つけたよ。僕にぴったりの場所さ。初めて来たときにピンときた、ここだってね。”と答えてくれました。

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中は人で一杯でした。通常の相場価格より上手く交渉して、月18000㌦(約200万円)の家賃だと聞いていますが、800スクェアフィートというと、坪数にして22.5坪というこじんまりしたスペースです。さすがアパーイーストのレキシントン街、やっぱり家賃なかなかしますね。ザンは初年度2ミリオン(約2億2千4百万円)程度を目標としたいと言っていました。

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床には白い大理石をひいて、壁は真っ白、白いシャンデリアに白いバラと気品ある内装に仕上がっています。

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なんとTシャツが飾られていました。
高級デパートのサクス・フィフスアベニューなどで販売されてきたザンのドレスは1万ドルという値段のものもあり、これまであまり若い層をターゲットとしている感はなかったんですが、自身のフラグシップ店では、1800㌦のジャケットや900㌦のパンツなども販売していくとのことです。
ちなみに、このTシャツは130㌦。

現在ニューヨークのコレクションは“See now, Buy now”といって、半年先のスタイルを提唱はするものの、コレクションで見た作品がすぐ買える仕組みをつくることに、各ブランド力を注いできています。ザンのフラグシップも、そんな時代の流れの中でのオープンということなんでしょう。

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ザンといえば、やはりエレガントなドレスになりますね。ショーウィンドウに飾られているこのドレスは、マンハッタンのスカイラインをデザインしたもので、3人がかり3週間もかかったそうです。
自転車レースのプロ、ランス・アームストロングが主宰するリブ・ストロング財団への寄付のためオークションにかけて、75万ドルで落札されたと聞いています。

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人目を惹く美女がいると思ったら、モデルのキャロル・アルトでした。確かキャロルはニューヨーク、クィーンズ地区の出身、ローカルなんですね。50代半ばだと思いますが、本当にきれいです。隣のナイスミドルの横の若い女性もとてもチャーミングですが、別々に来ていたので娘さんではないとは思います。

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パーティを抜けると、すっかり夜も更けていました。といってニューヨークなのでネオンだけは変わらずついていますね。

さて、如何でしたでしょうか。また次回、ニューヨークでお会いしましょう。

ニューヨーク・ニューヨークVOL.21『ザン・トイ、レキシントン街にフラグシップ店をオープン』staff

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