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ニューヨーク・ニューヨークVOL.29『LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)展(前編)』

ニューヨークから、マディソンです。
昨年10月27日から今年7日まで、ニューヨークのダウンタウンにある旧アメリカン証券取引所を会場に、ルイ・ヴィトン160年余の歴史をたどる“空へ、海へ、彼方へー旅するルイ・ヴィトンVolez, Voguez, Voyagez – Louis Vuitton”という展示が行われました。
最終日の1月7日は展示会場の外に何千人もつめかけ、古いビルなので火災安全の点からも一度に入館できる人数に限りがあるらしく混雑をきわめていて、予約したにもかかわらず入れないかもしれないと思ったほどでした。
極寒の中何時間も待たされるのであきらめて帰った人もたくさんいましたが、ようやく中に入ると圧倒されるくらい見応えがありましたよ。

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中には家系図も展示されていましたが。ルイ・ヴィトンは1835年、まだ14歳という若さで、スイス国境近く東フランスの故郷の村を出て、パリにはその2年後に入ったそうです。
パリではすぐに箱制作の職に就くことができたそうです。箱制作で木や金具になじんだ彼は、1854年旅行用トランクをオーダーメイドで作る事業をスタートさせました。今では誰でも旅行用ラッゲージで旅をしますが、つまり彼はこの部門のパイオニアだったわけなんですね。

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一つのカギですべてのトランクを開けることができる、ということも当時画期的だったそうです。息子のジョージや孫のガストン・ルイも参加することで益々ビジネスが成功していく1892年にルイ・ヴィトンはこの世を去りました。創業者である彼の名誉をたたえて1896年から、このトランクの横にも見えている、あの有名なロゴLVが鞄につけられるようになったそうです。

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当時女性たちにとって帽子は欠かせないファッションアイテムでした。その帽子をいかに形を崩さすに荷物に詰めるか、この点でもヴィトンのトランクはユニークだったようです。

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女性ばかりでなく、男性の帽子もやまを崩さないような心配りがいりますね。

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靴用のトランクまであります。
旅をする人たちの立場に立って次々あふれ出てくる新アイデアを取り入れて、服、帽子、靴までの収納を考慮したトランク。ルイ・ヴィトンというと私たちにはLVのビッグブランドという認識がありますが、そもそものスタートは革新的なイノベーションで支持を得てきたブランドなんだなと感じました。

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例えば砂漠を旅するなら、船で旅するなら、それぞれの気候や状況に応じたトランクが要ります。
1924年から25年にかけてフランスの実業家で、彼にちなんで車の名前まで付けられたアンドレ・シトロエンが人類学上冒険旅行をアルジェリア、マリ、コンゴへと車で行った折、様々な気候や状況に合わせたトランクを考案してサポートしたのがルイ・ヴィトンだったそうです。

私たちが現在気にするのはそのデザインやファッション性ですが、ルイ・ヴィトンは常にデザインだけでなく機能性をも追求してきたということですね。

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トランクにはもちろん、銀器などの食器類も完全に収納できます。

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さて、旅をするというライフスタイルに合わせて、機能性もありデザインも個性的なトランクで一世を風靡したルイ・ヴィトンですが、現在私たちが愛用しているハンドバッグの原型がようやく現れたのが20世紀初め。
ヨットや船旅行の折、トランクの服を入れる場所の隅に収納できる、軽くて持ちやすいオプションバッグとして開発されたそうです。

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如何でしたか。
次回展示はより現代へとつながってきますよ。後編、どうぞお楽しみに。

ニューヨーク・ニューヨークVOL.29『LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)展(前編)』staff

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