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『アメリカ最大のブランド委託会社、”リアルリアル”ついにSOHOに出店』ニューヨーク・ニューヨークVOL.42

ニューヨークから、マディソンです。 
残暑厳しいですが、マンハッタンの住人はかなりの割合で休暇中なのか、街は観光客でにぎわっています。9月の第一週までこんな夏モードが続きそうですが、その直後にニューヨーク・コレクションがあるので、そのあたりから秋のおしゃれモードに意識が変わっていくんですね。
実は昨年SOHOに出店したばかりのリアルリアルが、大きく街の話題になっているので行ってきました。

中を案内してくれたのは広報担当のゾイアです。
リアルリアルは2011年にオンラインでスタートした全米最大の高級ブランド品委託販売サイトで、今では900万人以上のメンバーが登録しているそうです。ずっとオンライン販売できたのが、2016年にポップアップ・ショップを開けてみたところ大好評で、それで翌年の2017年に、ソーホーにこのフラグシップ店をオープンしたんだと聞きました。



入ってすぐ右手にはフラワーショツプ、左手にはフレグランスのコーナーがあります。

一階には女性用の服や靴、バッグのコーナーがあります。
座っているのは女性ではなく、高級ブランドのドレスを身にまとったマネキンでした…。

しゃれた椅子がおいてある一階のウェイティング・コーナー。でも、買い物に少し疲れたら、もっといい場所があるんです。

地下の男性の服、靴、バッグのコーナーの奥には、カフェカフェという名のコーヒーショップがあるんです。

そしてさらにその奥には緑に囲まれたオアシスのようなパティオが。
真ん中の木はウイッシュボーンの木と名付けられていて、名付けたのはアティーストのアンディウォフォールだそうです。
11月末の感謝祭はアメリカで一番家族でお祝いをする祝日で、週末にかけて4日間から1週間休暇をとったり、その日用の特別な料理があるところなど日本のお正月にとても似ているんですが、その特別料理のメインが七面鳥なんです。食後に七面鳥の左右の鎖骨が繋がってV字になっている骨をウイッシュボーンと呼んで、二人で両方から持って願い事を心にとなえ、長く折れた方が願いが叶うと言われています。つまり、このパティオの木の形が七面鳥のウィッシュボーンに似ていることから名付けられたんですね。
実はソーホーのこの建物は、アンディ・ウォーホールやヨーコ・オノら著名アーティストが数々の作品を披露した場所で、この中庭の木は当時そのままに、リアルリアルのパティオに残されているとのことでした。

男性用コーナーです。シュプリーム、人気ありますね。
でも気づきませんか?とても中古に見えない。置いてある製品どれも、新品にしか見えないんです。

一階の女性用のバッグコーナーでもそうでした。しかも上の段のルイ・ヴィトンのバッグなど昨年ジェフ・クーンズとコラボしたばかりの品ですよね。
これらの製品が新品同様なのには、実は秘密があります。リアルリアルでは、委託製品の販売率をよくするために、修理が必要な場合には施してから販売するんです。

ドレスなら、サイズの直しもしてくれます。アクセサリーや時計などは全米7つのオフィスに待機する専属の宝石鑑定士が、正確な価値を見積もってくれるんです。

シェアリング・エコノミ―という言葉をご存知ですか?
車の相乗りから始まったウーバー、いわゆる民泊のエアー・ビー・アンド・ビー、それにオフィススペースをシェアするウェワークなど、ここ10年急成長しているサービスの送り手を受け手をアプリで繋いで、シェアしやすくなる形のビジネスです。
もちろん高級ブランドの委託販売は新しいビジネスではないのですが、リアルリアルが仲介することで、売り手は売りやすくなり、買い手は品を信頼できる。結果双方ともに品のシェアがしやすくなる、ということなんですね。



最初にフラワーショップに迎えられてから、店内いたるところに緑やお花が統一感ある形で置かれています。些細なことですが、服や靴だけに囲まれているより心が和んで、ついつい長居したくなります。
PRのゾイヤによると、店舗デザインの専門家が、店内の服、靴、バッグ、香水、全てのディスプレイのイメージ統一をしていて、この人物は、どうやら不動産物件売買でいうところのステージングの才能にあふれているんだと思います。

ソーホーのこの辺りはブランド街で、とはいえ夏モードでいつもよりは混んではいないんですが、リアルリアル店内は混雑していました。楽しくて人がいつきたくなる仕掛けが、随所にあるからんですね。
如何でしたか?
ではまた、ニューヨークでお会いしましょうね。

『アメリカ最大のブランド委託会社、"リアルリアル"ついにSOHOに出店』ニューヨーク・ニューヨークVOL.42staff

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