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ニューヨーク・ニューヨークVOL.50『マンハッタンで話題のインスケイプ』

ニューヨークから、マディソンです。 
今回はマンハッタンで今話題のリラクゼーション・スポット、インスケイプをご紹介しましょう。

写真左手のショートケーキのような形のフラットアイアン・ビルにちなんで、ダウンタウン20丁目5番街のこの界隈はフラットアイアン地区と呼ばれています。
ここからチャイナタウンへと南の方に向けて、昔はマディソン街に立ち並んでいた高級ブランドのブテイックが近年軒を連ねてきています。しゃれたクラブやバーも次々現れている地区です。

ありました、インスケイプ。21丁目の5番街と6番街の間です。

瞑想とリラクゼーションのためのスタジオとあります。実は近頃、マンハッタンに昼寝のためのスペースや、こうした瞑想スタジオなど短時間でリフレッシュしようという場所が増えつつあるんです。IT化が恐ろしいスピードで進んでいる現代、AIを駆使して追われるような仕事ペースの中を生きている私たち、とくにニューヨーカーの歩くスピード、話すスピードは尋常ではありません。アメリカ人でもニューヨーカーの話す速さについていけないという人たちはかなりいます。

これまで都会の息抜きは、スタバなどのカフェでしたが、ここにきて、もう一歩深い息抜きや蘇生に、人々の意識が向かっている気がします。



店内に入ると、緑に囲まれた待ち合わせスペースがありますが、クッションで床に座る形になっています。もちろん、ここで飲むのはお茶。コーヒーのようなピッチを速めるものは置いてありません。

グループで瞑想する部屋です。瞑想に入る前には音楽が流れ、天井にはさまざまな色のライトが現れます。五感に訴えることで瞑想に入りやすくしている様子です。35分で26㌦、パッケージで5セット115㌦などパッケージでも買える仕組みになっています。

瞑想室の隣にあるドームという部屋ではグループで深呼吸などを通してリラックスできる方法を試していきます。ここでも音楽とライトで深いリラクゼーションに誘導されていきます。
ここはオープンして2年目だそうで、オーナーは元インターミックスというファッションブランドの創業者だという話でした。ブランドを売却、ストレスフルなニューヨークの人々に、心身を取り戻す場所を提供したいと始めたのがこのインスケイプなんだそうです。

お試し価格は安いですが、例えば毎日来たかったり、一日朝晩来たかったりする人たちの為に、月138㌦で何度でも、というコースも揃えてあります。

ドームを表から見るとこんな感じです。

静にしてください、のサイン。
奥で瞑想やリラクゼーションのクラスがあるのに、確かにここでがやがやしていては邪魔になりますね。このサインで思い出しましたが、アメリカ東部を走っているアムトラックという列車があり、ボストンからニューヨーク、ペンシルべニア、ワシントンの間を主に走っているこの列車に大体一両は静かな車両を設けていて、電話はNG、私語はささやき声でという規則になっています。この車両に子供が乗っているのを見たことは、ほとんどありません。



入口の右手にはさまざまなリラクゼーション用を促す製品や食品、本などが売られています。巷ではまだそれほど見かけないCBDオイル製品もたくさん種類があります。

CBDオイル入りの水もあります。CBDオイルというのはいわゆる大麻オイルのことで、アメリカでは娯楽用マリファナの合法化にちなんで、CBDオイル市場も大きく成長してきています。大麻市場は2027年には6.3兆円市場になると見込まれていて、それにちなんで鎮静効果があると言われているCBDオイルの方もつられて急成長している感じです。CBDオイルは元々日本でも合法なんですが、何となく危険なイメージがあるのかもしれません。

これまではCBDオイルはインディーブランドが細々と製造販売していたのに、一ヶ月前にはエステーローダー社傘下のブランドのオリジンが、CBDオイル配合パックをWWDに一面広告を出していました。

CBDオイル入りのグミ・ベアまであります。クマの形をしたグミは子供のおやつとして人気ですが、こちらは大人の鎮静用ですね。

中を案内してくれたグラハム。レッスンで段々深い瞑想に入れるようになって、エネルギーが増えた気がするそうです。

通りに出ると、とはいえこの界隈は、それほど喧噪があるわけではありません。
インスケイプの右手にはブーレィといって、90年代にはザガットというニューヨークのレストラン評価調査でずっと1位だった伝説のフレンチ・レストランの、そのリバイバル・レストランがありました。ブーレィのオーナーは216年に突然人気レストランを休業し、今回の再オープンまでの間何度も日本を訪れ、和食を研究したと言われています。

また、この建物のペントハウスには、グーグル元CEOのエリック・シュミットも住んでいるそうです。彼がインスケイプの瞑想メンバーかどうかはわかりませんが、向かいのスタバに行くところはちょくちょく目撃されていると聞いています。



フラットアイアン地区にはマディソン・スクエアー・パークもあり、それほどストレスフルになってしまう地区のようではありませんが、リラクゼーションするにも、やはり追求すればより効果的な方法がある、ということでしょうか。

如何でしたか。ではまた、ニューヨークでお会いしましょうね。 

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