こんにちは、バッグバイヤーのKadokawaです。
永遠のマストハブアイテムといえばレザーバッグ。 ルイヴィトン・シャネル・グッチなどなど、有名ブランドからも数えきれないレザーバッグが世に出回っていますよね。
ですが、レザーバッグはメジャーブランドだけの世界ではありません! 知る人ぞ知る名ブランドから誕生した逸品レザーバッグもこの世に数多く存在しています。
そこで今回は、メジャーではないけれど、こだわりぬかれた名レザーバッグを生み出しているおすすめブランドをピックアップ。 奥が深い、レザーバッグの世界へいざ!

イタリア発のバッグブランド『ZANELLATO(ザネラート)』。
1976年、ミルコ・ザネラートによってブランドが設立されました。
ブランドコンセプトは「伝統」と「新しいデザインの追求」。
大手メゾンブランドも用いている上質レザーを熟練職人の匠の技で製品化する事で、世界中から高い評価を集めています。
看板商品である「POSTINA(ポスティーナ)」は男女問わず使用できる新形態のバッグとして、現在世界中から注目されています。

ポスティーナという名前の通り、このバッグには「郵便」が深く関係しています。
実はこのポスティーナ、1950年代にイタリアの郵便局員が実際に配達に使っていたバッグがモチーフとなっているんです。
そんな昔ながらの郵便バッグを現代風にアレンジし、このポスティーナが誕生しました。
モダンであり、クラシカルでもあるこの雰囲気。そして上質なレザーだからこそ再現できる上品な質感。
老若男女使える、まさに逸品バッグです。
もちろんメンズも大人気。
国内大手百貨店で取扱いを開始した際は話題になりました。
ハンサムなレザーバッグがお好きな方には是非お勧めしたいブランドです。
イギリスのバッグ・ベルトブランドの『J&M DAVIDSON(ジェイ&エム デヴィッドソン)』は、1984年にフランス人のデヴィッドソン夫婦が立ち上げました。
「J&M」はその夫婦のイニシャルだそうです。
クラシカルとモダンを融合させるという点にデザイン美学をもっており、独創的な装飾と伝統的なディテールをあわせ持ったデザインがこのブランドの大きな特徴です。
そしてもう一つ特徴的なところが「バッグのライン名」。
「MIA」や「VIVI」など女優にちなんだ名前がつけられています。これもこのブランドならでは。見ていると結構面白いです。
そんなJ&M DAVIDSON。
中でもクロコ型押し財布や、「CARNIVAL」というドローストリングバッグが人気で、バーニーズNYやユナイテッドアローズなど国内の人気セレクトショップでも取り扱いが増えています。

漂う気品と、どこか愛らしいフォルム。そして「永遠のベーシック」とも評されているJ&M DAVIDSON。
他とはひと味違うベーシックを求めている方、必見です。
イタリア発の高級レザーブランド『Valextra(ヴァレクストラ)』は、1937年に創設者ジョバンニ・フォンターナがミラノでスタートさせたブランドです。
厳選された最上級クオリティのレザーのみを用いた皮革製品が特長で、その洗練されたコレクションは一部の玄人達の間で「イタリアのエルメス」と称賛されているほど。

でもなぜ「イタリアのエルメス」とまで称される程のブランドなのに、私たちの耳にブランド名が届いていないのでしょうか…?
その答えはヴァレクストラの戦略にあります。
同ブランドは広告露出を限りなく抑えている事でも有名で、その行為の裏側には「名前ではなく、品質で選んで欲しい」という思いが込められているのです。
まさに「知る人ぞ知る名作」。
素材の上質さは勿論の事、無駄を全て省いたシンプルで美しいディテールは世界中の人々を魅了しています。
レザーバッグ界の不朽の名作。一生モノのレザーをあなたに。
アメリカ・ニューヨークを拠点とするファッションブランド『3.1 Phillip Lim(スリーワンフィリップリム)』。
2005年に設立され、カジュアルかつフェミニンを追及したモードなコレクションが特徴です。
デザイナーのフィリップ・リム氏は、将来有望な若手デザイナーに送られるCFDA/ヴォーグファッションファンドアワードにおいて、2年連続でファイナリストに選出された実績を持つ実力派。
現在、世界中から注目を集めるブランドに成長中しています。
「真のラグジュアリーとは、価格ではなく品質」をコンセプトとして掲げているフィリップリム。
数あるバッグの中でも定番とされているのが、このPASHLI(パシュリ)というシリーズ。

フロントのジップが特徴的で、リュックタイプやショルダーバッグタイプなど様々な形でリリースされています。カラバリも豊富で、国内外問わずおしゃれな人達の定番アイテムとなっています。
普段のスタイリングにプラスするだけで、モードな雰囲気が漂います。
レザーバッグを格好良く持ちたい!という方はフィリップリムのチェックをお忘れなく。
イギリス発のバッグブランド『RADLEY(ラドリー)』は、1998年に元々建築士であったローウェル・ハーダーによって設立されました。
ローウェルが趣味の一環で製造していたバッグが、ロンドンの大手百貨店の目に留まった事がきっかけで正式にブランドがスタートしました。
エレガントでブリティッシュテイスト溢れるデザインが特徴で、現在ではイギリス国内におけるハンドバッグシェアで常に上位のポジションを確保するファッションブランドに成長しています。
ラドリーのレザーは、アニリン染めの仕上げに顔料をスプレーし、美しいカラーバリエーションを創り出したヘドン・レザーを使用しています。
手間暇かけて加工することで生まれるきめ細かい表面の美しい皺(シボ)。そして柔らかでしなやかな手触りが大きな特徴です。
ラドリーのモチーフであるスコティッシュテリアもキュートなワンポイントに。
ラドリーバッグのポイントは、上品な見た目ながらも充実の収納を持ち合わせいている所。
ポケットや仕切りなどが充実しており、実用性にも優れています。
通勤通学や普段使いバッグとしてもお勧めのブランドです。
同じレザー素材とはいえど、様々な表情を見せる事が出来るレザーバッグ。
何よりもレザーの一番の魅力は、使えば使うほど良い「味」が出るところ。世界でただ一つのバッグに育てる事が出来るところです。
あなたもぜひ、お気に入りのレザーバッグでお出掛けしてみませんか?