マルジェラ「5AC」構造の美が宿る、唯一無二のバッグ | abox

ライフスタイルにプラスになる、ファッショナブルな情報を発信。-abox-

14

マルジェラ「5AC」構造の美が宿る、唯一無二のバッグ

メゾン マルジェラ(Maison Margiela)の「5AC」は、構造そのものをデザインにしたアートのようなバッグ。ブランドの哲学である「見せることで隠す」「隠すことで見せる」を体現する、マルジェラを語るうえで欠かせないアイコンです。

控えめなのに、印象に残る。このバッグが放つ静かな存在感は、時を経ても色あせません。

5ACの原点 ― 構造を“見せる”という美学

「5AC」という名は、マルジェラのアトリエ用語で「バッグ」を意味する「sac(サック)」を
暗号のように置き換えたもの。巾着のようなライニングを外に覗かせる構造は、
通常なら隠すはずの内側をデザインとして見せるという逆転の発想から生まれました。

内部の布地、金具、ステッチ、縫い合わせのライン。そのすべてが見せるために整えられ、「クラフトをアートへ」と昇華させた、マルジェラの象徴的なデザインです。

サイズで変わる印象と使い心地

「5AC」は、サイズによってスタイルも印象も大きく変化します。どのサイズもフォルムが崩れにくく、持つだけで装いが整うのが魅力です。

・マイクロ
手のひらに収まるような小ささが愛らしいマイクロサイズ。スマートフォンとミニウォレット、リップなど最低限の荷物を収納でき、アクセサリー感覚で持てる軽やかさが魅力です。

・ミニ
コンパクトながら、長財布やスマートフォン、ポーチがしっかり入るサイズ。ハンドでもショルダーでもバランスがよく、オン・オフ問わず幅広く使える万能モデルです。

・ミディアム
A5ノートや500mlボトル、ポーチも入る程よい収納力。通勤やお出かけにちょうどよく、5ACの構造美を日常に落とし込んだモデルとして人気です。

・XL
A4書類やノートPCも入るゆとりあるサイズ。出張やトラベルにも対応し、モードな存在感と実用性を両立したバッグです。

広がる5ACの可能性

定番のハンドバッグに加え、近年はバケットバッグやトートバッグなど、新たな形がコレクションに加わり、選ぶ楽しさが広がっています。

・バケットバッグ
おなじみの構造デザインをベースに、より柔らかく丸みを帯びたフォルムで、抜け感のあるスタイルを提案。開口部が広く、財布やスマホ、ポーチもスムーズに出し入れできる実用性も魅力。ストラップを付ければクロスボディにもなり、“きちんと感と遊び心”をバランスよく取り入れたい人にぴったりです。

・トートバッグ
手に収まるような小ぶりなサイズ感ながら、財布やスマートフォン、ポーチなど必要なものをすっきり収納できます。ハンドルとショルダーストラップの2WAY仕様で、肩掛けでも手持ちでもバランスの良いデザイン。構築的なフォルムに巾着ライニングの柔らかさが映え、カジュアルにもきれいめにも馴染む万能なひと品です。

それぞれが異なる個性を持ちながらも、どの形にも共通しているのは“静かな主張”と“完成された構造”。日常の中で持つ人の美意識をそっと引き立てます。

静かに主張する、美しいバランス

マルジェラのバッグが長く愛される理由は、ロゴや装飾ではなく“完成された構造美”で魅せるから。4本ステッチの裏にあるのは、控えめで誠実な個性。使い込むほどにレザーが柔らかくなり、艶を増していく。その変化さえもデザインの一部のように感じられます。 「5AC」は、持つ人の感性を映し出すキャンバスのような存在。構築的でありながら、どこか余白を感じさせる。その“静かな強さ”こそが、マルジェラが多くの人に選ばれ続ける理由です。

マルジェラ「5AC」構造の美が宿る、唯一無二のバッグEditor / Saki

この記事の執筆者・監修者

関連記事