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「サステナブル」がトレンド入り!ファッション業界の取り組みは?

環境や動物への影響に配慮した取り組みが一大ムーブメントとなっている昨今。ファッション業界でも、さまざまなブランドがサステナブルな社会の実現を目指しています。ここでは、GUCCI(グッチ)やPRADA(プラダ)などの有名ファッションブランドが実際に取り組む活動についてご紹介します。

■「サステナブル」とは?

サステナブルとは、「持続可能な」「ずっと続けていける」という意味の言葉です。2015年9月の国連サミットで「SDGs(エスディージーズ=持続可能な開発目標)」が採択されたことにより、現在は世界が一丸となって「サステナブルな社会」の実現を目指すようになりました。

サステナブルな社会とは、地球の環境を壊さず、資源を使いすぎず、未来の世代も美しい地球で平和に豊かに、ずっと生活し続けていける社会のこと。現在では世界各国で「海洋プラスチックごみの削減」「女性のエンパワーメント」などを目指した取り組みが行われ、ファッション業界にも変革が求められています。

たとえば、多くの有名ブランドが拠点を置くフランスでは、売れ残った衣料品の破棄を禁止する動きが進んでいます。現在は実際に法案の準備が進められている段階です。

また日本国内でも、アパレル企業がビニール製ショッパーを廃止し紙袋に変更するなどの取り組みを実施。サステナブルな社会の実現は、今後もいっそう強く意識される課題となりそうです。

■GUCCIではファーの使用を禁止

2017年、GUCCI(グッチ)はリアルファーの使用の廃止を宣言。野生で捕獲されたものか養殖かにかかわらず、ミンクやコヨーテ、タヌキ、キツネ、ウサギ、カラクールなど、全てのリアルファーの使用を廃止しました。

この方針について、マルコ・ビッザーリCEOは「社会的責任を果たすことはGUCCIの大切な価値観のひとつ。環境と動物により良い方法をとっていくため今後も努力を続けていく」と語りました。

GUCCIのリアルファー使用廃止宣言は、リアルファーを“残酷な製品”と捉える、エシカル消費に関心の高い客層の支持を得ました。この動きが、ファッション業界における現在のサスティナブルトレンドの一因になったことは間違いないでしょう。

■PRADAではリサイクルナイロンを積極的に使用

PRADA(プラダ)は2019年、リサイクルナイロン「ECONYL®」を用いて自ブランドのアイコンバッグを再現したコレクション「Re-Nylon(リナイロン)」を発表しました。

Re-Nylonのアイテムはすべて環境にやさしい素材で製作されており、売り上げの一部は、サステナブルな社会の実現に関連するプロジェクトに寄付されます。

PRADAは、2021年末までにすべてのバージンナイロンを再生ナイロン繊維ECONYL®に転換することを最終目標として設定。完全なるサステナブル化の実現に向けたプロジェクトを進行中です。

■ステラマッカートニーは一貫して合成皮革を採用

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サステナブルを代表するブランド「Stella McCartney(ステラ・マッカートニー)」。レディースウェアの50%以上にリサイクル素材を使用する、洋服だけでなくバッグや財布、香水などのアイテムにもレザーや毛皮を一切使用しないなど、サステナブルを意識した取り組みを徹底していることで有名です。

アイコンバッグ、「ファラベラ」はすべて人工素材で製作。表には合成皮革を、裏地にはペットボトルをリサイクルした素材を使用しています。単にお洒落で高級感があるだけではなく、強い信念の込められたクリエイティブは、現在では他のファッションブランドを牽引する存在になっています。

ブランドのアイコンである「ファラベラ」のバッグ。チェーンの縁飾りと丸いロゴメダルが印象的です。人工皮革やクルーエルティフリー使用で、環境にやさしいのはもちろん軽量なのも嬉しいポイント。

ブランドの定番「ファラベラ」のミニショルダー。レザー風のしなやかな素材感が魅力です。程よいサイズで、パーティーバッグとしても重宝します。

コロンとしたシルエットとコンパクトなサイズ感がかわいいベルトバッグ。サークル状にパンチングされたブランドロゴがオシャレです。ボディには合成皮革を使用。

ラグジュアリーなダイヤモンドカットチェーンが印象的なミニ財布。ミニマルな設計とコンパクトなサイズ感で、日常使いはもちろんパーティーシーンなどさまざまな場面で活躍します。

■一人ひとりがサステナブルを意識した暮らしを

美しい地球をいつまでも守るため、未来の世代が安心して暮らせるようにするためには、私たちの一人ひとりがサステナブルな生活を送ることが欠かせません。まずは日常使いのアイテムから、サステナブルな製品を選んでみてはいかがでしょうか?

「サステナブル」がトレンド入り!ファッション業界の取り組みは?Takashi -タカシ-

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