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ヨーロッパ写真日和VOL.150『バロックから洗濯物まで、パレルモ散歩』

こんにちは、吉田タイスケです。今回も春のシチリアワインツアーから。パレルモの街並みを中心にお届けいたします。写真は、試飲会での様子。

こちらは畑で働くワインメーカー。ファッショナブルなイタリアンマダムも良いですが、無骨なイタリア男も捨て難い←?。

さて、今回のプレスツアーはワインのことならず、その背景に触れるという趣旨で、パレルモの街並みを歩いてきました。テーマは「バロック」です。写真は17世紀に作られた四つ角「クワトロ・カンティ」。

上の四つ角から100mほど歩いたところにある、豪華な「プレトーリアの噴水」。16世紀にフィレンツェのとある宮殿にあったものをパレルモが購入。664のパーツに分解して、移送したそうです。当時の権勢が伺われますね。

噴水の横では、夏服撮影中の21世紀。

歩きながら見上げる空の色が、やはりパリとは違います。

一日であちこち廻るバロッックツアー。一般未公開のパラッツォ(邸宅)もいくつか拝見しました。

自宅がまるで美術館、、。

床のタイルも鮮やかです。

パレルモの魅力はもちろん、複雑な歴史や、バロックだけじゃありません。通りがかりに手を振って挨拶してくれたマダムたち。洗濯物の干し方がなんだかユニークです。パリではアパートの外に洗濯物を干すのは禁止されているため(美観を損ねるので!)、こういう光景に出会う度、異国に来たなと感じます。

こちらは、青空蚤の市の一場面。これをまた箱に片付けるのかと思うと自分は気が遠くなりますが、ディスプレイを見ているのは面白いですね。

ふとした路地に落ちる光と影にも、パレルモの雑多な魅力はあります。

結局パレルモツアーは、一日で25000歩(!)も歩きました。カメラバッグ11kgを持ってこの距離を歩くのはさすがに厳しく、危うくパレルモが嫌いになりそうでしたが(←八つ当たり)、まだ一日は終わりません。夜は公爵家でのパーティへ、、。

ジャーナリストの人たちも、夜は装いを新たに。

ワインメーカーのお二人。よく言われることですが、やはりイタリア人の方がフランス人よりも人懐こいというか、親しみやすい一面があります。イタリア料理とフランス料理を比べると、わかりやすいかも。

パーティは公爵私邸で行われたのですが、サロンに飾られたステンドグラスのような絵は現代アーティスト、ダミアンハーストのもの。

帰り道。宗教的な行事の時期に重なっていたらしく、街中ではルミナリエが飾られていました。日本では神戸のものが有名ですが、起源を辿ればバロック時代の南イタリアだそうで、こちらが元祖ですね。さまざまな顔を持つシチリアの中心地、パレルモからお届けしました。

次回の更新も、どうぞお楽しみに。

ヨーロッパ写真日和VOL.150『バロックから洗濯物まで、パレルモ散歩』staff

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