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ヨーロッパ写真日和VOL.152『オランダ絵画への旅。デン・ハーグはマウリッツハイス美術館へ』

こんにちは、吉田タイスケです。あいにくの曇り空ですが、運河とチューリップの国、オランダに来ています(←ざっくり)。水辺の向こうに見えるのはオランダ第三の都市、デン・ハーグの街並み。王宮を中心に国際機関が集まり、「真珠の耳飾りの少女」を擁するマウリッツハイス美術館と、ミッフィー博物館で有名です。

というわけでプレスツアー最終日、プライベート時間を利用してマウリッツハイス美術館を訪ねました。

二階のホール。ヨーロッパの美術館は建築様式そのものが作品と言えるものが多く、17世紀半ばにオランダ総督邸として建てられたここも、例外ではありません。

部屋によって色が違う壁紙も、クラシックで素敵です。

観覧者の服装もアートしてます。

そして、「北のモナリザ」、「オランダのモナリザ」とも呼ばれる、フェルメールが描いた「真珠の耳飾りの少女」。

ルーブルのモナリザよりもずっと鑑賞者が少ないので、ゆっくり絵と対峙することができます。こちらの呼びかけに答えるかのように振り向く姿勢、黒だけの背景と微かに開いた艶のある唇が、現代的な印象を感じさせます。この絵を題材に小説を書いたトレイシー・シュバリエも言っていますが、こちらに何かを語りかけるかのような少女は、喜びに溢れていながら悲しみに満ちていて、希望に溢れていながら喪失感に満ちているような、、複雑な表情を感じさせますね。

こちらはパウルス・ポッターという17世紀の画家が描いた「The Bull」、牛たち。当時こんなサイズで牛を描いた絵はなかったそうで、その革新さは如何ほどだったでしょうか。個人的に17世紀のオランダ美術が好きなのですが、その時代にヨーロッパで一番裕福だったオランダでは、買い手の需要も相まって宗教・歴史にとらわれないさまざまなジャンルの絵画が発展したそうです。今現在でも(?)その精神は反映されていて、デザイン建築も含め、オランダ=革新的というイメージがあります。

こちらは同時代の女流画家、ユディト・レイステルによる小作品。ドラマチックな光と思ってタイトルを見ると、「若い女に、お金を渡そうとしている男」というタイトルでした。時刻は夜でしょうか。あやしい、、、←誰?

色っぽくも見える色彩豊かな精密画は、ヤン・ダヴィス・デ・ヘーム。

こちらは言わずと知れた、レンブラントが最晩年に手がけた自画像。栄光と挫折、度重なる身内の死去、、彼の表情が自分の人生に満足しているものなのか、哀しみに満ちているのか、ツアーに参加したジャーナリストの間でも意見が分かれました。皆さんの目には、どう映るでしょうか。

「デルフトの眺望」フェルメール 1660
青いターバンを巻いた少女に魅せられ、緻密な精密画を歩き、時には神話を覗き、牛を撫で、すべてを失った哀しみを伴ってこの絵の前に立つと、水面に映る雲の流れが揺れているようで、胸がいっぱいになります。オランダに来たら、ぜひマウリッツハイス美術館を訪ねてみてください。

さて名画を堪能した後は、ちょっと街を歩きましょう。こちらは3年に一度、世界各地で催される「国際砂の彫刻展」です。今年はデン・ハーグが会場となりました。これ、砂に見えないんですけど、、。雨でも崩れない特殊な砂なんでしょうか。触ってみたいですね←ダメ。

砂の彫刻展の隣では、蚤の市も。

ここにも牛が、、と思ったらインドの民芸品でした。向こうでは牛は神聖な存在なので、崇める対象として制作していると思いますが、ヘタウマな感じがいいですね。

こちらはアムステルダムの風景。いまひとつ天候に恵まれませんでしたが、オランダ絵画に触れる発見の多い旅でした。次回の更新もどうぞお楽しみに。

ヨーロッパ写真日和VOL.152『オランダ絵画への旅。デン・ハーグはマウリッツハイス美術館へ』staff

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