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ヨーロッパ写真日和VOL.167『パリジェンヌとレ・アール、パリ1区案内』

こんにちは、吉田タイスケです。朝もやに烟るパリ、ではなく、この霧実は、、、

2016年、6年に渡る大工事を終えて再オープンしたパリ最大のショッピングセンター、レ・アール前の緑地帯にある「霧発生装置(?)」なんです。

霧が出ている時に人がその上を歩くと、幻想的な風景になります。ここでファッション写真撮ったらかっこよくなりそう。

以前は閉鎖的且つ内部は迷路のようなショッピングセンターで、治安も良いとは言えずパリの中では「避けられる場所」のひとつでしたが、ガラス板18000枚を用いて自然光を多く取り入れ、現代建築として生まれ変わった今は、パリの新名所のひとつとなっています。

ショッピングセンター前は広々とした公園に。

皆、自由に秋の日光浴を楽しんでいました。

隣接している大きな教会は、17世紀の美しいファサードが残るサン・トゥスタッシュ教会。

教会前には謎の顔彫刻。なかなかシュールです。教会内部にも入ってみましょう。

ショッピングセンターの喧騒が嘘のような、静謐な空間。

奥のチャペルが壮麗です。お祈りはこちらで。

また、祭壇を正面に見て左手の小さなチャペル内には、キース・ヘリングの作品「キリストの生誕」が設置されていました。ジョン・レノンとオノヨーコが設立した財団から贈られたものだそうです。同じ作品が世界に9つあり、そのうちの一つは広島の現代美術館に所蔵されています。

教会に立ち寄ったあとは、このままパレ・ロワイヤル方面へ歩きます。青いファサードが印象的なカフェ「LOUP」。この界隈に来る時は立ち寄る、お気に入りです。

Café LOUP
https://www.loup-paris.com

テラス席に座っていた、ブラウスがクラシックな趣のパリジェンヌに話を聞いてみました。

ソルボンヌ大学で文学を学ぶステラさん。パリジェンヌのファッションの鍵は「ミックス感」にあると話していました。その根底は、古いものを大切にするパリという街そのものにあると、、。

ちなみに足元の靴はロンドン風、スカートはマレ地区のセレクトショップで、クラシック感のあるブラウスはザラだそうです。

時計はおじいちゃんから譲ってもらったセイコー・パーペチュアル・カレンダー。80年代の時計と言っていましたが、同じタイプは見たことがありません。こちらでしか販売していなかったのでしょうか。これもいいな、、←すぐ欲しくなる。

文学への愛情は並々ならぬものがあるステラさん。自分で詩集も書いているそうです。この本がおすすめだからぜひ読んでみてとタイトルを教えてもらいましたが、たぶん原語では読まない、いや、読めないだろうなあ、、と検索してみたら、日本語訳もされていました。アルバート・コーエンの「選ばれた女」というタイトルです。ご興味のある方はぜひ!

Café LOUPのすぐ近くには、美しいパサージュ、ギャルリー・ヴェロ・ドダがあります。

床の大理石も当時(19世紀)のまま。アンティークショップやカフェ、ギャラリーやクリスチャン・ルブタンのブティックなどもありますので、昔を偲びながらのんびり歩くのがオススメです。
パリ1区案内をお伝えしました。次回の更新もどうぞお楽しみに。

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