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ヨーロッパ写真日和VOL.192『ヴィンテージ・キャンピングカーでフランス田舎旅、その1』

こんにちは、吉田タイスケです。すっかり夏休みモードのフランス。道路は続くよどこまでも、、というわけで、今回はヴィンテージ・キャンピングカーを借りて、フランス田舎旅をお届けいたします。

今回レンタルでお世話になったのはこちら。レストア中のものも含めて、ヴィンテージ・フォルクスワーゲンのヴァンを100台以上所有している、フォルクスワーゲン専門店。

何というか、車が皆喋り出しそうじゃないですか?愛嬌ありますよね。昔から丸目の車に憧れています。メカニックのことはさっぱりわからないんですが、旧車が好きで数年前に一度、フィアットの古いオープンカー(FIAT124)を購入しました。

Only Combi
https://www.only-combi.com/

それがこちら、、。今見ても、うわーかっこいいなーと思うんですが、、、めちゃ乗りにくかった(笑)。ドイツで購入して、いきなりフランスまで500km走ってきたんですが、途中大雨に降られてワイパーは壊れ、しかもエンジンからはガソリンが漏れていたらしく、低速になると止まり、高速道路の入り口では後輪が滑り、、。いやー、生きて帰ってこられて良かった、、←アホ。

また、よく言われますが、「オープン」のメリットはめちゃ少ないです。夏は暑い、冬は寒い、トンネルはうるさい、排気ガスに弱い、セキュリティは甘い、、。皆さん、車を買う時は何度も試乗してからにしましょう←アホ再び。

そんなオープンカーでの失敗(?)を経て、今探しているのはキャンピングカー。その候補がこの車です。フォルクスワーゲンT3 1981年製。

車内には冷蔵庫、コンロ、水も使えるシンクと、一通り必要なものは揃っています。フォルクスワーゲンの依頼で1950年代にキャンプ用のキットを製作したのが、元々は馬車を製作していたウエストファリア社。自走式キャンピングカーの先駆けとなったウエストファリア仕様のフォルクスワーゲンは、その後時代のドリームカーになっていきます。

現代もフォルクスワーゲン社はキャンピング仕様の車を製作していますが、1970-80年代のT2、T3と呼ばれるヴィンテージカーの方になぜか惹かれます。デザインなのか、より「自由」なイメージがあるからなのか、、。

トランク。冷蔵庫が小さいので生鮮食品はそんなにストックできませんが、収納も多く、一週間くらいの旅行なら余裕で積めるスペースはあります。日本と違って、日帰り温泉がないのだけが残念、、、。

車を借りた会社のおじさんに、「近くに綺麗な湖があって泳げるし、ペダルボートなんかもあるから行ってみるといいよ」と聞いて探したのですが、おじさん推薦の湖は見つからず。

写真の湖はなんと、私有地で水際立ち入り禁止。こんな湖を所有している人って、どんな人なのでしょうね。

今回はキャンピングカーで、フランスのシークレットガーデンと呼ばれるペルシュ地方へ(ひとことで言うと、緑豊かな田舎)。まずはソリニー・ラ・トラップという町を訪ねました。

天然のミネラルウォーターが湧き出ていて、村の人たちは飲み水としてガンガンボトルに詰めていました。何リットル持って帰るの?ってくらい。

修道院裏手にあるローズガーデン。どこか目的地を決めて旅をするのももちろん良いのですが、現地で会った人に聞いて、言われた場所に行ってみたりするのが結構好きです。
なぜなら、それは自分で決めていないので。何かに導かれるようにして遭遇するものに、意味があると「勘違い」したいので。

修道院は決まった曜日にしか見学できず。仕方ない(?)ので、白バラに次の行き先を聞いてみます。

この日はスタートが日没近かったので、おとなしく森へ帰りました。使える電気も限られているので、陽が暮れる前に夕飯を作り寝床を準備してと、意外に忙しいキャンプ生活。

ちなみに自分たちが滞在した場所は、ナラとシダの森でした。

人間よりも歴史が古く、花を咲かせる植物よりも前から存在しているシダ植物。シダは羊歯って書くんですねえ。

さて、一晩明けてどこか別な町へと思っていたところ、同行していた老犬の具合が悪く、急遽近くの獣医を訪ねることになりました。

さて、隣町は、、と。

「すいません、ムーラン・ラ・マルシュっていう町に行きたいんですけど」「知らんモウ。向かいのやつらに聞いた方がいいモウ」

「あのー、、」「北西に5km走ったら町があるんだモウ」

白くて筋肉質なお二人はシャロレ牛。いわゆるブランド牛です。

さて、牛に教えられてたどり着きました。ムーラン・ラ・マルシュ。幸い犬の症状は心配なく、注射されて前よりずっと元気になりました。

妙に目立つ黄色い人。ムーランと名がつく通り、この町には昔、丘の上に風車が建てられていたそうです。

風車を目指して、丘を登ってみます。

階段を登りきると、広がる芝生。現在風車はありませんが、風が通り抜ける気持ちのいい公園になっていました。

ひとまず、近くのパン屋で買ったブリオッシュで朝食。もちろん知らなかったのですが、たまたま入ったパン屋は30年以上続く老舗で、1999年と2000年にはブリオッシュコンクールでフランス一位に輝き、その名も「Au Roi de la Brioche(ブリオッシュの王様)」という名前のパン屋でした。
万が一近くまで来られた際は、ブリオッシュおすすめです。

このあとは近くの大聖堂などを訪ねましたが、続きはまた次回。
どうぞお楽しみに。

Au Roi de la Brioche
20 Grand rue 61380, Moulin La Marche
Tel: 02 33 84 94 22

ヨーロッパ写真日和VOL.192『ヴィンテージ・キャンピングカーでフランス田舎旅、その1』staff

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