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ヨーロッパ写真日和VOL.202『ノルマンディー地方、パリのトップレストランが開いた自然の中のオーベルジュへ』

こんにちは、吉田タイスケです。パリコレ撮影の疲れを癒すべく(?)、やってきたのはフランス・ノルマンディー、のどかなペルシュ地方。緩やかなS字の道を上っていくと、見えたきたのは小さな田舎屋です。

ここは「D’une Ile」というオーベルジュ。「ある島から」という意味ですね。ネスレが主催している「世界のベストレストラン50」で、2019年は15位を獲得したパリを代表するレストランのひとつ「セプティム」が、ノルマンディー地方に2018年にオープンした民宿です。

「あのセプティムが民宿を!」というわけで、日本のメディアには全く取り上げられていないここを、いち早く流行に敏感な(←いや、それはない)写真日和が調査に参りました。

D’une Ile
http://www.duneile.com/

レストラン内観。30席ほどの小さな空間です。バラバラな椅子とテーブルにパリのビストロにいるような気持ちになりますが、窓の外には緑豊かな自然と鳥の歌。

テーブルの上にある何気ない庭の草花を差したガラス瓶が、お洒落に見えるのはなぜでしょうか。色合いか、古びた木のテーブルや、消えかかった燭台との合わせ技か、、。

差し込む光が作る影、荒く仕上げたままのテーブル、アースカラーのリネンナプキン。周りの自然に溶け込むようなインテリアが、心地よく感じます。

さて、前菜。玉ねぎと粒マスタードのタルト。このレストランのこだわりのひとつが、自分たちで栽培するものと地方の食材のみを使って料理を作ること。パリとは方向性の違う料理が楽しめます。

ビーツ、フレッシュ・シェーブルチーズ、ブラックベリー。ビーツと山羊チーズはよく組み合わせられますが、ベリーが加わってさらに爽やかに。

天気が良ければ、テラス席で食事をとることも。

この日は少し肌寒い空模様でしたが、セプティムの経営に関わる人たちが昼食をとっていました。もちろんワインも一緒に。

メインは近隣で育った鴨の背肉。絶妙な火入れで旨みはそのままに。ボリュームはあるけどさっぱりしていて、お代わりできそうです←食べ過ぎ。

デザートはシュークリーム。焼いておいたシュー皮に、サービス直前にクリームを加えます。見た目は悪いが(←オイ)、酪農王国ノルマンディーのクリームが美味しい。

カゴに飾られたメニュー。

このノルマンディーのペルシュ地方は、その豊かな自然を求めて別荘を持つパリジャンが多く、流行る流行ると言われつつ、すでに20年以上が経過している“秘境”です(笑)。列車でのアクセスが悪く、車でも2時間以上かかるため観光地化されず今に至っています。そこが魅力でもあるんですが、、。

食後に外へ出ると、近隣の農家の人がキノコを売りにきていました。「美味しいセップ茸が20kgだよ、いくらで買ってくれる?」

「これはいいセップだね」「刺身で食べられる。リゾットもいいな」とキノコ談義に人が集まり、盛り上がってます。フランスらしいですね。日本でいえば松茸に近いかもしれません。

宿泊棟を見れば、悠々と歩くお猫さま。毛並みがヒョウやピューマに近く、野性味あふれてます。

こちらでは、膝立ちで何かを拾う人が。

何かと近づいてみると、クルミの収穫でした。豊かですね。

こちらは手押し車のものでしょうか。古い車輪はそのまま外観の装飾に。

せっかくなので、部屋も見せてもらうことにしました。

入り口。

中は完全にリノベーションされています。ここは6人まで宿泊できる、大きめの部屋。

個性的な椅子が暖炉を囲みます。

のんびりできそうな浴室。

ここはぜひ見て行ってくれと案内されたのが、小高い丘に設置された二人〜四人用のサウナ。小さい宇宙船のよう。

中からは周辺のパノラマが一望。あいにくの曇り空ですが、自然を眺めながらのサウナは気持ちよさそうですね。

サロンからの眺め。お昼を食べに来ただけですが、すっかりくつろいでいます(笑)。

80haの敷地内には、ちょっとした散歩道も。まさに森林浴。

栗をいくつか拾って帰りました。自分自身、19年に渡るパリ生活から今年ノルマンディーに引っ越したので、セプティムのようなトップレストランが、次の一歩としてこの地方を選んだことを嬉しく思います。パリのテイストを田舎で味わうなんて、いちばん贅沢ではないでしょうか。

これでセプティム周辺の人たちが集まってまず食が豊かになり、センスの良いお店が立ち並び、ノルマンディー・ペルシュ地方が今度こそ流行りますよー(←おそらくない)。

北の南仏プロヴァンス、フランスの秘密の花園、ノルマンディーはペルシュ地方にオープンしたセプティムのオーベルジュをご紹介しました。次回からはしばらく、田舎を離れ地中海クルーズにご同行いただきます。どうぞお楽しみに。

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