ライフスタイルにプラスになる、ファッショナブルな情報を発信。-abox-

855

『外出禁止令中のフランス、パリ散歩』ヨーロッパ写真日和VOL.220

こんにちは、吉田タイスケです。依然、外出禁止令が続くフランスからお届けします。フランス医療アカデミーは、公共の場でのマスク着用を義務付けるようにと政府に提言していますが、未だにスーパーにも薬局にもマスクはありません。日本のように布マスクを全国民に配布という案も検討されています。アベノマスクならぬマクロンマスクとなるか、、。

写真はパリ11区。犬の白内障定期検診のため、ほぼ一ヶ月半ぶりにパリを訪れました。警察のコントロールに会ってもいいように、獣医さんから「診察が必要」という旨の証明書を出してもらっています。

今は入り口が閉ざされた、公園の卓球台。

パリの風物詩の一つとなっている、秋冬限定のサーカス小屋「Cirque d’hiver」も現在は休業中です。

パリ11区、ボーマルシェ大通り。写真で見るとガランとしていますが、意外に散歩をしている人が多く(前回も書きましたが、自宅から1km圏内で健康のための外出は許可されています)、寂しい感じはしません。むしろ、空気がきれいで清々しいくらい。どこの国でもそうですが、大気汚染は大幅に改善しているようですね。

パリの代名詞であるカフェも、時を止めたまま。

キオスクの広告欄ではファッションブランドのポスターは身を潜め、医療従事者への感謝の言葉が掲示されていました。

11区、アムロ通り。いつもはパリで駐車スペースを見つけるのが難しいんですが、さすがに今は割と空いていて、しかも無料でした。ありがとうパリ市!

「健康のための散歩」以外にも「ペットのための散歩」ももちろん、許可されています。そのせいか、犬を連れている人の多いこと。外に出たいがために「犬を貸してください」という人が続出しているという話も。そして、ちょっとした近所のお散歩でもどこかオシャレなのがパリジャン、パリジェンヌ。

メトロは路線によりますが、通常の3割しか稼働しておらず、閉じられている駅もあります。

休業中のおもちゃ屋さんを覗く親子。早く元通りにオープンするといいね。

近くに住むご夫婦。シャツの柄が素敵だったので、声をかけて撮らせていただきました。近くのパン屋までお買い物に。

こちらのムッシューは犬の散歩に。マスクは奥さんの手作りだそうです。皆、夏の様相ですね。

パン屋さんに並ぶ人たち。それぞれ距離をとっています。

こちらはパリでいちばん薄いアパート、、かどうかはわかりません。建物が台形になっているようですが、一瞬驚きました。

小さな広場に置かれているのは、パリのあちこちで見かける「ヴァラス給水泉」。このクラシックな給水泉の歴史は、まだ各アパートに上水道が完備されていなかった100年以上も前に遡ります。当時は市民にとって、貴重な水飲み場でした。現在は歴史的なオブジェの性格が大きいですが、未だにちゃんと飲料水としても利用できます。

そして誰か気の利いた人のアイデアなのかわかりませんが、石鹸まで横に添えられていました。衛生観念が日本と比べ物にならないフランスでも、手洗いが奨励されるご時世です。

こちらは5区、ムフタール通り。普段は観光客で込み合う通りなので、さすがに異様な感じがします。

同じくムフタール通りから。春を告げる、ジャカランダの咲く広場。ちょっと見頃が過ぎてしまっています。誰もいない広場で咲く、満開のジャカランダはさぞ美しかっただろうなと。日本の桜同様、パリでは紫のジャカランダが春をイメージさせる花のひとつです。

通りがかりのレストランのウィンドウに置かれていた、小さな黒板には「また会う日までがんばろう!(意訳)」。

待つ人のいないバス停。

ここは普段から人がいない、個人的にお気に入りの石畳の小道。「パリで行くべき10の場所」のひとつとして、以前ELLEで紹介しました。パンテオン隣、サント・ジュヌヴィエーヴ教会の横です。

その教会の階段に座って、春のお喋りをする人たち。例え距離を空けてもご近所同士が交流していたり、こうしてパリを歩いているとやはり人と人とが接することなく、「ふれ合わずに」生きて行くのはあり得ないことだなと感じさせられます。

近くまで来たので、撮影でもよくお世話になっている花屋さんにもお邪魔しました。店頭販売だけしているとのことなので、小さい芍薬のブーケを束ねてもらいます。流通が滞っていて、パリ周辺の花しか今は手に入らないと話していました。最近どうしてた?と声をかけるだけですが、直接話して笑顔を交わすだけで、元気をもらえるような気がしますね。

Thalie
223 rue Saint Jacques 75005 paris

こちらは帰り道の途中、パリに隣接したブーローニュにある友人のレストラン。フランスでは現在、テイクアウトや配達なら営業が認められています。肉専門店なんですが、ランチに牛丼を始めたということで、さっそく持ち帰りに。

Vertus
https://www.restaurant-vertus.fr/

牛丼をゲットしてパリ散歩終了です。おまけに桜餅までつけてもらいました。次回もフランス事情をお伝えしつつ、ブログをお届けします。どうぞお楽しみに。

『外出禁止令中のフランス、パリ散歩』ヨーロッパ写真日和VOL.220Takashi -タカシ-

関連記事