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『春の日に、花と輝くパリからファッションスナップ』ヨーロッパ写真日和VOL.251

こんにちは、吉田タイスケです。フランスには「4月は一糸も脱ぐな」という諺があります。薄着するなということですが、日本同様三寒四温で春は油断できません。というわけで陽光だけは春らしいパリから、ファッションスナップをお届けします。

ヴィトンのキャラクターが目立つヴァンドーム広場。

友達に会いに行く途中のマリオン。カジュアルながら、ジーンズ丈とショートブーツのバランスが軽やかです。ボーダーのトップスとボトムスはパリジェンヌに人気のSEZANE。

長方形の可愛いガマ口バッグはTammy & benjamin。

こちらはサングラスもお似合いで、どこから見てもシックなカップル。上級者感(←?)が漂っていましたが、著名なアーティストの作品を絵柄としてお皿やキャンドルを扱うブランドLigne Blancheの創業者ご夫妻でした。や、やはり、、。ムッシューが着用しているシャツは、ヴァンドーム広場一角にある老舗、Charvetのもの。マダムのシャツはグッチ。

Ligne Blanche
http://www.ligneblancheparis.com/

マダム愛用のバッグはケリー。

「ちなみにボクの毛皮はフェンディだよ!!」

それ、前回も違う犬でやったから。

マダムの足元はセリーヌ。クラシックな印象を受けたのですが、パリ凱旋門のチェーンを着想にデザインされた2020秋冬の新作でした。全身ハイブランドを日常的に着こなすお二人。

しかもムッシュー曰く、「実は今駐車場に戻ろうとしてたところだったんだ。車も見てほしいからちょっと待ってて」と。

しばらくすると創業者のムッシュー・ペルグリー、満面の笑顔で現れました。メルセデスベンツのヴィンテージカー、SLクラス。似合ってますねー。全身ハイブランド+メルセデスでも全く嫌味なく、親しみやすいお二人でした。今度はお店にお邪魔してみたいと思います。あわよくばご自宅取材も!

さて、ルイヴィトン・ヴァンドーム広場店前で一枚お願いしたのは、マルセイユから来ているマリリン。今日はパリで映画を学ぶ息子に会いに来たところ。流行のグリーン尽くしと言いたいところですが、彼女はずっと緑好き。コートとニットはフェラガモ。

使いやすそうな緑バッグはセリーヌ。

スタイリッシュな足元はチャーチのウィングチップ。息子さんに会いに来るという目的なんですが、コーディネイトが完璧すぎます。

指輪はブシュロン、バッグも指輪も夫からのプレゼントで、ブランド名を答えてくれたのも彼でした。どうぞ末長くお幸せに!

こちらは一瞬「あれ?本物?ニセモノ?」とわからなくなるショパール前、工事中の騙し絵。通りを歩くカップルを呼び止めました。

ふわふわ着心地が良さそうなコートはクロエ。同じくふわふわ縁取りのバッグはサンローラン。バッグまで暖かそうですね。写っていませんが足元はナイキで、パリジェンヌらしいミックス感があります。

続いて、「ちょっとそこまでの買い物帰りなのよ」と笑うのはテチアナ。現在は専業主婦。遠くから見ても際立つお洒落度で、思わず追いかけて撮影をお願いしました。個性的なトレンチコートはSportmax、ニットはTheory、スカートはJil Sander。

バッグはエルメス。

靴底に色があるエレガントなヒールはSantoni。これで石畳を歩くのだから、さすがです。

こちらは天気が良いから散歩中という、ライダースジャケットがお揃いで微笑ましいカップル、リナとジェームス。リナのジャケット、バッグ、靴はThe Kooples。若者に人気の黒尽くしブランドといえば定番です。

今回のファッションスナップ、予めお願いしている人は一人もいません。それなのにカメラを構えると、バラの花束を持ったパリジェンヌが現れるんです(いや、ほんとに)。写真はパリ16区に暮らすアンナ、今日は小さな子供を実家に預けて、パリ市内の高級ホテルで夫と一泊を過ごした帰り道。ワンピースはMaje、ブーツはSandro、バッグはシャネル。頑張っている自分たちへのご褒美だそうです。ベージュトーンに赤いバラが映えますね。自分もパリに宿泊してみようかなと思いました←何のご褒美?

続いては国立劇場前で出会った本職モデルのシャルロット。今日はシューティングの帰り道。「あ、すいません、ちょっと写真は、、事務所通してもらわないと、、」という定形句が現実なパリジェンヌです。もちろん撮影後事務所から掲載の許可はいただいております。かっこいいジャケットはValentino。

何枚も撮っているので、せめてもう一枚←特別扱いですか。

パリの魅力は多様性。モデルもコーヒーショップのマダムも並列です。エスプレッソでちょっと一休みしましょう。

同じく片手にコーヒーを持っているのは、ファッション関連の仕事をしているケイト。コートはStorets。インスタ自撮り時代の今は、何も言わずとも皆ポーズをとってくれます。メルシー。

小さなポーチもついたバッグはプラダ。

足元はシャネルのショートブーツ。

昼時のオペラ通り近く。暖色の色合わせ、ウェーブがかかったヘアスタイル、花柄のシャツとお嬢様な装いなのは、友人と待ち合わせしているオルラ。コートはZara、シャツはTop shop、スカートはMangoとハイブランドではなくても、等身大で好感度の高いパリジェンヌスタイル。

そして「他の人がどうだろうと、自分は自分」というのもまた、パリジェンヌらしい一面。タイツまで全身豹柄のインパクトで、思わず声をかけてしまった(←オイ)のは映画やテレビなどで技術担当の仕事をしているブリュエル。コートがH&Mとは思えない着こなしです。バッグはAntik Batik。

最後は幸せ公務員カップルです。コーヒーを手に公園へ向かう途中のピエールとアナイス。仲睦まじい感じがこちらにも伝わってきて、「はい、じゃあ額にキスしてー」と指示しました(初対面)。アナイスのコートはZara、トップスはPetit Bateau、バッグはMonoprix(!)とチープブランドを上手に組み合わせたスタイリング。もうあれですよ、どうぞ末長くお幸せにその2です。コロナ禍だろうが、人生で大切なものは喜び(何度でも書きます)。明るいパリをお届けしました。次回はまたパリジェンヌのアパルトマンを訪ねます。どうぞお楽しみに。

コーディネイション:Tomoko YOKOSHIMA

『春の日に、花と輝くパリからファッションスナップ』ヨーロッパ写真日和VOL.251Takashi -タカシ-

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