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『キーワードは私基準、パリジェンヌのアパルトマン訪問』ヨーロッパ写真日和VOL.252

こんにちは、吉田タイスケです。今回はレピュブリック近く、パリ11区に暮らすパリジェンヌのアパルトマンを訪問しました。アクセサリーブランドのPR業務などを経て、現在はテーブルコーディネイトの会社を立ち上げているガエル。

instagram : @gaellemancina

アパルトマンご紹介。ダイニングは大きな照明がポイントになっています。インテリアはいろいろなものをミックスするのが好き。

窓から眺める中庭側。

子供部屋も拝見しました。以前ある出版社の依頼で「世界の子供部屋」フランス編を撮影したんですが、どこの家庭もそれぞれ特色がありますね。壁の水色がお洒落です。

リビング。これまで何件かパリジェンヌ宅を訪れましたが、その度に飾ってある絵画や照明、家具などの話を聞くのが好きです。文は人なりではありませんが、インテリアもその人自身をよく語るものであり、どんな価値観を大切にしているのかということが、話を聞いているうちによくわかります。

ソファに置かれたバラバラ、でもカラフルなクッション。色が好きなガエルらしいです。

テーブルに何気なく(?)置かれているのは2014年に出版されたミヒャエル・ボレマンスの画集。1963年ベルギー出身のアーティストで、その作品は骨太且つどこか不安定な空気感、死を暗示するような要素もあり、眺めていると自分の中に美しさや不安が同時に立ち上がってきて、言葉にできない魅力(魔力)があります。自分もこの画集が欲しいんですが、今や一冊5万円以上、、。

と、プレミア画集を見ている間に着替えてもらいました。トップスは鮮やかなヴィンテージニット。

リビングの壁に飾られているのは夫婦で日本に旅行した際、奈良で現在は廃墟となっているテーマパークを撮影したもの。いい味が出てますね。

こちらもリビング。アウトフォーカスの写真は友人のアーティストから。画面右に写っているケースにあるのは古いモニターで、それぞれの段に今やそのモニターでしか遊べないヴィンテージゲーム機(!)が入っています。そちらは夫のものでガエルは置いておきたくないんですが(笑)、そういう自分の好みではないものも部屋に入ってくるのが「暮らし」ですよね。

デコレーションとなっている大理石暖炉の上は祭壇のよう。上にかかっている絵は、蚤の市で作者知らずのようなものを探してきます。「未完成のものが好き」と話すガエル。ミヒャエル・ボレマンスとは比べるべくもないですが、不完全、不安定な要素に惹かれるのがよくわかります←自分もなので。

シンプルな寝室。映写機があるのがいいですね。旅行の映像を見たり、映画を見たり。

ベッドサイドの照明はZangraのもの。電球自体のガラスがユニークで中身も交換できるっていいですね。これは欲しい!←恒例。

» Zangra

さて、こちらはバスルーム。ヴィンテージ感のある三面鏡。ここの電球もZangraです←Zangra推し。

壁に設置されている棚はMerciにて。すっきりしていていいですね。そして、入浴中の自身の写真が効いています。

» Merci

再び着替えて、テーブルを簡単にコーディネイト。ワンピースはArket。

賑やかな色で楽しい食卓になりそうです。

もう一着、お出かけ設定で着てもらいました。コートはバーバリー、バッグはフランス製でLaffargue、スカーフはヴィンテージ。

この絵も蚤の市で見つけたもの。有名なものではなくて、自分で選ぶものが好き。誰かの基準ではなくて「私」の基準で物を選ぶ、洋服を選ぶというのはパリジェンヌたちに共通していると思います。

部屋はアパルトマンの最上階。これは、、日々、、運動になりますね←毎度息切れ。

こちらはアパルトマンの中庭。パリの街路からはわかりませんが、意外と中庭が広かったりします。これだけ緑に溢れているのは気持ちが良い空間ですね。

レピュブリック広場近辺から、パリジェンヌが暮らすアパルトマンご紹介でした。次回は19世紀末から20世紀初頭にかけてアールヌーヴォーが花開いた街、ナンシーを歩きます。どうぞお楽しみに。

コーディネイション:Tomoko YOKOSHIMA

『キーワードは私基準、パリジェンヌのアパルトマン訪問』ヨーロッパ写真日和VOL.252Takashi -タカシ-

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