ライフスタイルにプラスになる、ファッショナブルな情報を発信。-abox-

732

『パリ・オートクチュール コレクション S/S 2022、J・P・ゴルチエの会場前から』ヨーロッパ写真日和VOL.277

こんにちは、吉田タイスケです。前回に引き続き、パリ・オートクチュールコレクション2022 S/Sの会場スナップから。ディオールに続き、今回はJ・P・ゴルチエをお届けします。

会場はいつもと同じ、サンマルタン通り325番地。

今回はいつもに増しての人だかり。左右の人垣から、その喧騒をご想像いただけるかと思います。

ココ・シャネルがフレンチ・ボーダーをファッションに取り入れ、次いで80年代にはゴルチエの代名詞となったマリンルック。こちらのマダムのジャケットは、船長(?)風といった趣です。

足元は華やかに。

こちらは、全身を覆う刺繍がゴージャスな装い。ワンポイントの刺青まで、刺繍に見えてきます。

ご本人登場。いつもながら、今やゴルチエ本人がいちばんシンプルなファッションです。

尾を引くようなチュールのスカートが、まるでウェディングドレスのようです。会場に集うゲストがすでにゴルチエスピリットを引き継いでいるのか、自由で大胆なファッションが多く、見ていて飽きません。

なんとコメントしたら、、と戸惑ってしまいますが、ゴルチエがコレクションで男性にスカートを履かせたのが80年代ですから、正しい系譜です←言い切った。

シックに見えて、大きなスリットが入ったローブ。官能的というのもゴルチエイズムですね。

こちらは、周りのギャラリーが一際盛り上がっていたゲストの一人。

華奢なローブに力強いネックレスのコントラストが、印象的です。

何と言ってもサングラス。未来的な感じです。

フランスのカリスマyoutuber、レナ。

求められればツーショットにも応じ、皆をその場で動画に収めたり、気さくなカリスマです。

尖った肩が80年代を思わせます。大胆な色使いと模様が民族的でもあり、お似合いです。

力強く大胆に、性別もカテゴリーも超えて。全身シースルーで刺繍の入った裾を風になびかせて、ファッションの自由は誰にも媚びません、という声が聞こえるようです。

ショーが終わって出てきたゲスト。一見、クラシックなトレンチコートですが、、。

まさかまさか。そこはゴルチエですから。トレンチコートのようで、上下は別々になり、センシュアルなボディスーツでもあるトレンチコート←ややこしい。

こちらは袖と裾(太もものあたりまで)が切り離されているスーツ。

笑顔で明るく、賑やかな色使い。Tシャツをよく見ると、「Jean Paul GAULTIER」ならぬ「Jeanne Paule GAULTIERE」と胸に描かれています。全てに形容詞女性形のeを付け加えたものですが、このユーモアもゴルチエらしいですね。

ボトムはスカートで。

首につけたコルセットのせいか、ウエスト部分が繊細でありながら、全体に力強さも同居しているように感じます。ベルトのゴルチエロゴも効いていますね。

こちらは左側一般ギャラリーがものすごい声援を送っていて、つい撮ってしまいましたが、実は誰か分からないままです、、。

こちらのムッシューは、別な次元からいらっしゃった魔法使いです。ゴルチエのショーには、いろいろなゲストが集まります。

ワインレッドのビロードタキシードにデニム、毛皮のコートにハイヒール、フリルのブラウスと、サンローランを思い起こさせるような装いのマダム。お似合いです。

ショーが終わってモデルも出てきました。私服は飾らず、シンプルなコーディネイトが多いモデルたち。全体のバランスが良いので、何を着ても似合って見えますが。

こちらは、ゴルチエの香水瓶から生まれたようなカップル。

三人とも、私服を黒でまとめているモデルたち。

こちらはデニムの中で赤いニットが映えます。

「美はいくつもの顔を持っている」というゴルチエ。その言葉を体現するように、今回もさまざまなファッショニスタたちが、ショーが始まる前から会場前を盛り上げていました。次回もパリからお伝えする予定です。どうぞお楽しみに。

『パリ・オートクチュール コレクション S/S 2022、J・P・ゴルチエの会場前から』ヨーロッパ写真日和VOL.277Takashi -タカシ-

関連記事