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ヨーロッパ写真日和VOL.32『2015年1月のパリ』

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こんにちは、吉田タイスケです。
おそらくは皆様もご存知の通り、パリでは1月7日に新聞社がイスラム過激派に襲撃され、12人が亡くなるという痛ましいテロ事件がありました。 続く8日にはパリ南部の町において、前日とは別のテロリストによる警察所襲撃事件、さらに9日にはそれらの事件の犯人による、人質をとった立てこもり事件がパリ近郊とパリ東部において相次いで起こります。 結果的に犠牲者は17人にのぼり、過去50年で最悪のテロ事件となりました。

この事件はフランスの911とも言われ、国民に大きな衝撃を与えると共に、フランス社会にさまざまな課題を突きつけることになりました。 ここではその課題や、表現の自由と宗教の尊厳の問題について立ち入ることはしませんが、この場を借りて犠牲者の方々のご冥福を祈ると共に、 暴力による言論の封殺を許さないフランス国民への連帯を示したいと思います。

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東日本大震災が起こった2011年も、僕はパリに暮らしていました。地震が起こって間もない頃は、パリ市内のどこに行っても 「故郷は大丈夫だったのか、家族や友人に怪我はなかったか」と気遣われ、教会では追悼ミサが行われ、住んでいるアパートのエレベーターにさえ 「地震で亡くなった方々への祈りを捧げ、私たち(フランス国民)の心が日本の方々と共にあるということを示します」という貼り紙までされていました。

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その御礼と言うわけではありませんが、あんなに気遣ってくれたフランスの人達に僕が恩返しできることと言えば、今まで通りパリの写真を撮ることかなと思っています。 今まで通りフランスの美しさや素晴らしさを、写真を通じて見る人達に伝えることかなと。このブログは日本語で書いていますし、フランスの方が目にすることも少ないかも知れませんが、 そういう気持ちで今年は写真を撮ろうと思っています。

今回からブログのフォーマットが変わり、写真は全て横位置で、サイズも今までから比べるとかなり大きくなりました。 これまで以上に写真の中で旅をして頂けるのではと考えています。いろいろな問題を抱えながらも、変わらず美しいパリの町をゆっくり歩いてみて下さい。

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