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ヨーロッパ写真日和VOL.58『芸術の秋、フランス最大の現代アートフェアへ』

こんにちは、吉田タイスケです。
さて、東京同様、華の都パリでも毎月何かしらのフェアや見本市が開かれています。9月はパリコレ、10月は現代アートにワイン、11月は写真、、、等々。そんな数多の見本市の中で、現代アートフェアの展示に携わっている方に誘われて、FIACというフランスで一番規模の大きな国際現代アートフェアに足を運んでみました。

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作品の展示はグラン・パレという展覧会場がメインなのですが、その他にも野外のあちこちに作品が設置されています。グラン・パレに隣接したチュイルリー公園から。

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BIG SPIN 2014
Antony Gormley

ただの黒い四角が積まれているように見えますが、よく見ると人の形をモチーフにしているとわかります。しばらく見ていると、それが自分に投影されて、人間とは、自分とはと考えさせられるという、、、←ほんとに?

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こちらは19世紀に作られた彫刻。子供を抱えて逃げるように歩く女性、足元の子供…モチーフを調べたのですが、見つかりませんでした…。

MEDEE
Paul Gasq

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ウサギや龍、動物の頭だけが宙に浮いたように池の周りに置かれています。オレはウサギだけど、あんたは誰だ?と聞かれているようにも思えますが、これはアイ・ウェイ・ウェイという中国の現代美術家によるもので、元々はイエズス会の宣教師がデザインし、北京の皇宮にあった時計の装飾である十二支をモチーフにしているとか。アヘン戦争の時にイギリスに強奪された、その時計の装飾を巨大化して提示することで、略奪と帰還、そして芸術はそもそも誰のものなのかという疑問を投げかけている…と。ウサギの顔を見ただけじゃ、わかりませんねえ。

CIRCLE OF ANIMALS
AI WEIWEI

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公園を芸術散歩した後は、メイン会場のグラン・パレに来てみました。

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えーっと…「卵」?ですよね…タマゴ…たまごか…うーん(笑)。

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一見しただけではよくわからない現代アート。よく芸術の歴史的文脈が…と説明されますが、例えるなら一冊の本や詩集のようなものかなと、今回見て廻って感じました。表紙を見たり、手触りだけでも気に入ったりすることはできるけど、書かれている言葉がわからないとその本を読めない、というような…。まあ、そうは言っても手にとって読みたくなるような「本」がほとんどないのが現実ですが←オイ!

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一通り展示を見て外に出ると、群青に浮かぶ満月が迎えてくれました。この写真に上記で書いたような「言葉」を載せることができれば、この月も現代アートに早変わり、でしょうか。

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最後はコンコルド広場に展示されている、光のパヴィリオンを見学に。

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ディズニーランドか何かみたいですが、これは住環境と建築事業を主体とするフランスのサンゴバングループが、その350周年を祝して設置したものだそうです。

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SFっぽくていいですねえ。それぞれ中に入れるのですが、あまりの行列に断念しました…。

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いつものパリ。エッフェル塔も当時はその「言葉」が理解されず、大反対されていたんだよな…と思いつつ。秋の現代アートフェアをお届けしました。
次回はイギリス南部からお伝えする予定です。どうぞお楽しみに。

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