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ヨーロッパ写真日和VOL.67『パリコレから。ファッションスナップその1』

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こんにちは、吉田タイスケです。皆さんもご存知の通り、パリでは一年に二度、オートクチュールとプレタポルテのコレクションが発表されます。デザイナーが用意した服をモデルに着せて見せ、それを顧客が選択し、自分の身体に合わせて作るというシステムができあがったのは、19世紀半ば。

それまでは顧客がまず生地を選び、装飾品を集め、仕立て屋に持っていって洋服を完成させていたのを、デザイナーが予めサンプルをいくつか用意することで、洋服の主体が「生地」から「デザイン」へ。そしてモードが始まります。今では数少なくなってしまったオートクチュール「メゾン」。

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「生地がメインの時代」→「1868年、デザイナーとオートクチュールの誕生。洋服という芸術品を買う時代へ」→「1910年パリ・コレクションが始まる」→「1950年代からプレタポルテの興盛、オートクチュールの衰退」→「1970年代にはパリコレと言えば、プレタポルテを指すように」→「1950年代には100以上あったオートクチュールメゾンも、現在ではシャネル、ディオールなどを含め10に満たない状況」

という歴史のうねり(?)の中で、2016年1月25日、メゾン・ディオールのオートクチュール・コレクションがパリで発表されます。
そして、そのコレクションに招待されたファッション・メディア関係者自身の服装が現代ではモードとして注目される中、雑誌がその人達のスナップを掲載してきたわけですが、今やその伝える中心もいわゆる「ブロガー」に移っています。

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会場となったロダン美術館前には報道陣からブロガー、通りすがりの人達までが集まり、すごい人だかりです。

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今こうして自分がコレクション会場に来る人を撮影し、ブログに掲載することも、19世紀半ばに始まったオートクチュールの歴史に繋がっていると思うと、何だか不思議な感じがします。

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ロシアのモデル、エレナ・パルミノヴァ。

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ディオール・オートクチュールコレクション会場近辺から、スナップをお届けしました。
パリに来たばかりの頃は、何もわからないままオートクチュールのバックステージを撮影したりしていましたが、今思うと貴重な経験でした。
機会があれば、当時の写真もいつかブログで掲載しますね。

次回もパリ・コレクションから。
シャネルの会場となったグラン・パレ近辺のスナップをお届けする予定です。
どうぞお楽しみに。

ヨーロッパ写真日和VOL.67『パリコレから。ファッションスナップその1』axesedit

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