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ニューヨーク・ニューヨークVOL.10『ニューヨークの新名所、アディダス・フラグシップ』

ニューヨークから、マディソンです。今回はニューヨークの新名所と噂されている、5番街のアディダス・フラグシップをご紹介しましょう。
暖かくなってくると、セントラルパークを走るニューヨーカーががぜん増えてきます。水着のシーズン前に、みなボディのチューニングしている感じでしょうか。

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今回の滞在は、ペン駅のすぐ前にあるスチュワートホテルでした。ロビーに置かれている椅子のデザインが一風変わっていて、人目を惹きます。部屋は流行りのデコなうえにゆったりしていて疲れも癒されますが、何といっても交通のアクセスが最高。出張スケジュールが押して、列車に15分前に飛び乗る、なんて芸当ができました。何せ駅がホテルの真ん前でしたから。

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最初のミーティングがミッドタウンだったので、カルバンクライン・ビルの前を通りました。去年ラフ・シモンズがクリエイティブ・ディレクターに指名されて以来話題になり、2月のショーも革新的でしたね。シモンズはディオールも手がけましたが、これから行くアディダスともコラボしています。2013年にはじめてラフ・シモンズ・アディダスが登場してから、ストリート・シューズとして、大ヒットしました。アディダスの中ではハイエンドラインなので、200~600㌦くらいに価格設定されています。

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試合会場に入っていくようなエントランスを抜けて店内に入ったとたん、正面に巨大スクリーンが。

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スタッフのクリストルによると、このニューヨーク・フラグシップは去年の12月にオープンしたそうなんですが、テーマはハイスクール・シニアで、高校の試合が行われるスタジアムを想定したデザインなんだそうです。そういえば入り口横にスコアボードが、ホームとアウェーで20と16と表示されていますね。2016年にオープンしたので、このスコアはいつでも20と16なんだと彼女言っていました。

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高校のスタジアムを思わせる水飲み場やロッカーもしつらえてあって遊び心満点です。一階から2階の踊り場にはスタジアム席まで設けてあるんですよ。凝ってますね~。ディズニーランド的凝り方です。
アメリカは義務教育が高校まで、高校は4年間あります。ハイスクール・シニアは親元を離れての独立や進学を目前に控えた一年で、フットボールの最後の試合の後にプロムを呼ばれるダンスパーティもあって、だれもが甘酸っぱい想い出を抱えている一年なんです。そんな時代を思い起こさせていくれる、にくいデザインと言えるでしょう。

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次はどんな工夫があるのか、わくわくします。

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逆立ちのマネキンがいました。ルールーレモンがヨガ・ウェアで大成功して以来、アメリカのブランドは大きくカジュアル嗜好、エクササイズ・ウェア嗜好に傾いています。トリーバーチなど、スポーツウェアに参入する大手ブランドが後をたちません。

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オリジナルのエナジー・スムージーやスポーツ・バーも、もちろんおいています。スムージーの方はブルックリンで製造されていて、賞味期限一週間ほどだそうです。2階はトラック、陸上競技場のサインが出ていましたが、地下はターフ、とあります。

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最上階にあるのがマイ・アディダス。

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カスタムメードのスニーカーが4~6週間でできるそうです。生地からえらべます。それで値段は100~200㌦というのですから、自分だけのスニーカーの価格としてはお手頃ですね。先ほどのクリスタルによると、通常スニーカーは75㌦~くらいのところが、カスタムメードで30㌦プラスになる、という話でした。

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お支払いのキャッシュレジスターのコーナーも、高校の試合のチケット会場を模しています。

オンライン・ショッピングに押され気味の店舗販売。でも、こんな遊び心満載の店舗だと、ついつい時間を忘れて長いしますし、何度でも行きたくなります。
バッグや服などモノが大好きなベビーブーマーズに人気を博して、アウトレットモールが大流行、全米に広がりました。変わってミレニアルズはモノは買うもののモノ自体ではなく、体験に価値を見出しお金を払う世代だそうです。それを意識して大手ブランドは今、ブランド体験をモノだけでなく、レストランやカフェ、ホテルにまで広げてきていますが、このアディダスの世界最大店舗であるニューヨーク・フラグシップは、アディダス的世界を見事に表現しています。ニューヨークの新名所と言われるゆえんと感心しました。

ニューヨーク・ニューヨークVOL.10『ニューヨークの新名所、アディダス・フラグシップ』staff

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