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『ワクワクの、5番街フルラ』ニューヨーク・ニューヨークVOL.133

マディソンです。

コロナもいよいよ収束してきていて、アメリカでは飛行機や鉄道といった乗り物でもマスク着用義務がなくなろうとしています。いよいよ活動の春、実は今日は5番街フルラにやってきました。2年程ぶりに迎えてくれたのが、如何にも春らしいこの、トニー・バレリーナのバッグ。持って歩くだけで、ウキウキしますね。

あいにく今日は雨でしたが、ここ5番街ショップの店内には春が一杯。ピンクのバッグもいきいきしています。

ご存知のように、フルラは1927年にイタリアのボローニャでスタートしたブランドですが、そんなイタリアの輝く太陽とその光に映る鮮やかな色彩、それが特徴の一つだといえるでしょう。フルラのバッグを持てば、太陽の光をたっぷり浴びた温もりが感じられて、鬱なんて追い払う命のエネルギーを感じます。例えこんな雨の日でも。

鮮やかなオレンジのトート。

これは夏らしいバッグですが、白地に花々が描かれているスカーフをあしらうと春らしくも感じられます。こうしたシンプルで効果的なアクセントの付け方にも、フルラ気質が強く感じられますね。

職人がそのプライドをかけて作り上げる製品と、それでいて重厚というよりは軽やかに跳ねるような色彩のコンビネーション、それがフルラ人気を根強くしている気がします。

5番街フルラの一押しバッグはいつも、入って正面のこの棚に飾られているんですが、今回はミラノ・コレクションで発表されたブルーム・バッグ。ブルームというのは花咲くという意味ですが、このバッグには実は少し仕掛けがあるんです。

チェーンではありません。チェーンがプラスチックで軽く、重さを連想させるにもかかわらず軽い、というのは如何にもフルラ的ではあるんですが、もちろんそれだけではないんです。



このように、折りたためる仕掛けなんですよ。ジェットセッターたちはニューヨーク、パリ、ミラノ、カンヌ、リビエラと世界を飛び回ります。ラゲージの中にパーティ用のバッグを忍ばせるんですが、バッグの形がへこまないよう、中に下着をつめたりするんです。ところが、こんな風に最初からフラットにできるバッグなら、型崩れの心配が全く要らないでしょう?

しかも近年のサスティナブルをしっかり意識して、バッグはリサイクルペーパーで出来ているそうです。378ドル(48,384円、1ドル128円)ですが、セレブパーティで重要ないわゆる“カンバセーション・ピース”会話の元になると思いませんか。他のゲスト達はまるでマジックを見ているみたいに思うことでしょう。

これは…何かに似ていると思っていたところ、アメリカ支社長のイレーナが、“そう、折り紙からヒントを得たの!”と。彼女とクリエィテイブ・デザイナーが日本を訪れた折、折り紙に感激して、デザインに取り入れたという話でした。



フレグランスは柑橘系とかフラワー系というくくりではなく、性格に分けて決めているそうです。中でも一番人気がロマンティカ、つまりロマンティックな女性の香り、というわけです。こんなところにも、フルラの遊び心が溢れてきていますね。私はロマンティックな女性だと思うから、この香りをえらんでみよう、という流れが。

国際女性の日に、全ての女性にささげる物語という動画を発表したことからもわかりますが、フルラは女性たちを応援するブランドです。それがミッションだけではなく、実行されているのは世界で1600人以上のスタッフがいるうちの、その90%が女性ということからもわかりますね。

そうそうフレグランスのバックの白いロゴは、数年前にデザインされたものだそうです。ミラノのドーモ広場にある、フラグシップ店を思い起こさせていると聞きました。先述のイレーナのお気に入りは、そのロゴが全体にちりばめられた、手前の写真のトートだそうです。



トートといえば、このグリダも大人気。フルラらしい遊び心は、2色使いにあります。ジッパーを閉めれば深い黄色のバッグが、あければ茶色も合わせた2色のバッグに変わります。陳列の、白、黒、茶のバッグもそれぞれ2色使いができるようになっているんです。

この大きさなら、ノートPCも余裕で運べますね。

大人気のキャンディ・バッグ。一見するとプラスチックのように見えますが、下の写真のスニーカーのソール部分のリサイクル皮で作られている、とっても今風な、サスティナブルなバッグなんです。

サスティナブルの工夫も盛り込みながら、遊び心満載。フランス系の財閥大手企業とは一線を画した、女性たちの心に寄り添う小回りの利くデザインが、ここアメリカでも人気の秘訣です。



グリダ・トートバッグを紹介してくれているのが、アメリカ支社長のイレーナです。今回はいろいろ話を聞かせてくれましたが、中でも特に印象深かったのが、“フルラは自立したキャリア・ウーマンを応援するブランドなの”という言葉でした。だから2色使いにもなるトートは見た目がおしゃれなだけでなく、ノートPCも入る機能性を持たせているということなんでしょう。

さて、如何でしたか。

太陽の陽光のようなバッグを手に、彼女のような、強くて温かい女性を目指したいと改めて思いました。

ではまた、ニューヨークでお会いしましょうね。

『ワクワクの、5番街フルラ』ニューヨーク・ニューヨークVOL.133Takashi -タカシ-

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