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『マンハッタン、夏の終わり』ニューヨーク・ニューヨークVOL.141

マディソンです。

9月第一月曜日はレイバーデイ(労働者の日)といって、アメリカでは夏の最後の日という位置づけになります。ビーチ納めということで海に繰り出す人は多いんですが、新学期が日本は4月ですがアメリカは9月なので、年度納めでもある長い週末を楽しみたいと街に繰り出す人も多いんです。

そのせいか、マンハッタンは観光客で一杯でした。タイムズスクエアにはまだネオンが出ていないお昼から、ニューヨーク観光定番のダッフィースクエアで、みんな赤い絨毯の階段に座ってその眺めを楽しんでいる様子です。ただ外は熱くて30度前後なので、長くは座れませんね。

今回滞在したホテルがタイムズスクエア近くだったんですが、目の前にハーシーズのショップがありました。アメリカンチョコレートの代表ですよね。本拠地はペンシルバニア州にあって、ディズニーランドのような遊園地、ハーシーパークというのがあります。

ハーシーズは1894年に設立されたそうですが、ハーシーキスという一口サイズのチョコレートはアメリカのオフィスの受付によく置いてあるのを見かけます。ハーシーバーというと、アメリカンチョコレートの代表のようで、ジョニー・デップが主演した “チャーリーとチョコレート工場” もきっとハーシーズをイメージしていると思われています。

成田空港で見かける日本のキットカットはネスレ社製ですが、アメリカのキットカットはハーシー製だったんですね。

日本製のキットカットを持ち込んだ友人によると、アメリカ製の方が少し大きいそうです。味も微妙にアメリカ製の方が砂糖が強く、日本製の方がミルキーだと聞きました。

アメリカ製は単純にオリジナルにホワイトチョコレート版くらいしか思いつきませんが、日本製には抹茶味などバリエーションがたくさんありますね。調べてみたところ、日本製の方は過去45年間に、何と350種類!を超えるバリエーションを作ったそうです。凄いですね!!



ブロードウェイ通りを挟んだ向こう側には、こちらもアメリカを代表するチョコレート、M&Mのショップ。M&Mの方は1941年創業なので、老舗ではありますが80年くらいですか。

カラフルなマーブルチョコレートに小文字のmがプリントされていて、見ているだけでも楽しくなります。ハーシーのような板チョコではないので、表面がコーティングされているからなのでしょう、そのキャッチコピーは“手にとっても溶けないけれど、お口の中で溶けますよ”というもの。

近年では、この写真に出ているイメージキャラクターが映画にも進出していて、赤と黄色が“Xメン”に登場していました。それぞれのカラーキャラクターですが、赤は皮肉な奴、黄色は単細胞、ブルーがクールと設定されているそうです。遊び心満載ですよね。

本日最初のミーティングはクライアントのお宅。ギャレリアという名前がついている建物のコンドミニアムに住まれています。

57丁目のブランド街に建っているギャレリアはマンハッタンでも著名なコンドミニアムの一つですが、この地下一回に昔、日本人で初めてニューヨークで認められたトップヘアスタイリスト須賀勇介さんのショップがありました。先日亡くなられた森英恵さんとは、同時期に世界で大活躍されたということで親交を持たれていたと聞いています。



フロントからコンドミニアムに通じるエレベーターへの通路もゴージャス。
高層階のお部屋からはセントラル―パークも一望できて、こういうのを多分、成功者の眺めというんでしょうね。



今度は取材でチェルシーマーケットに降りてきています。世界中のグルメが、マンハッタンに来たら必ず立ち寄る場所と言われているので、いつか仕事ではなくプライベートでゆっくり来たいと思っている場所の一つです。

1890年には、こちらもアメリカを代表するチョコレート味クッキーの一つ“オレオ”社がこの場所を買収、クッキーを製造していたと聞いています。ちなみにオレオのキャッチフレーズは“ミルクの最高のパートナー”で、アメリカの子供たちはオレオクッキーをミルクに付けて食べるのが大好きなんです。今でははたくさんのフードショップばかりか、フードネットワークという食べ物専門のテレビ局もこのチェルシーマーケットにあるらしいです。このテレビ局は日本の料理の鉄人のアメリカ版も放映していましたっけ。

魔女のキャラクターが可愛くて、アメリカを代表するチョコレート菓子のブラウニーが人気な、ファットウイッチベーカリーなどは日本にも上陸していますね。ニューヨークで一番古いチョコレート・ショップのライラック・チョコレートのショップもあります。パイのお店や、ベジタリアンの寿司ショップなど、確かに世界中のグルメのアンテナに引っかかりそうなお店がたくさんあって目移りしてしまいますね。

ところが今回の取材は食べ物ではなく、ネイバーフッドグッズというショップ。

チェルシーマーケット側の入り口から入ると、コスメやアパレル製品が並んでいます。

コロナ下の2020年にオープンしたこのショップは、新しいタイプのデパートという触れ込みで、美容やファッション製品の他にもペット製品やホームグッズも取り揃えています。マンハッタンのこのショップは実は2号店で、1号店はテキサス州プレイノ市に2018年にオープンしました。

アメリカでは今、防腐剤としてよく使われているパラベンなど、化学合成物質を配合しない美容製品をクリーン・ビューティと言って、そのブームが来ています。ここに紹介されているキューリーも、そんなクリーン・ビューティなDTCブランドの代表格なんです。

マネーの虎のような、起業家が投資を求めて参加するアメリカの人気番組“シャークタンク”に、このキューリーの創業者が朝のシャワーなしでデオドラントスプレーだけで登場した時、キャストは大いに感心し、14%の株式と引き換えに30万ドル(4,200万円、1ドル円140円)の投資を約束して大いに話題になりました。

パブリック・グッズもクリーンなイメージで巷で人気ですが、パラベンや硫酸塩といった有毒な成分を排除しているとのことです。シンプル、クリーン、サスティナブルというイメージ的には無印製品に近く、そのせいもあるのか今年の夏からカナダとアメリカの無印ショップでコラボ製品の販売を始めています。

ただパブリック・グッズの場合、アマゾンのようにメンバーシップでのサブスクリプション販売もしているようで、年会費が確か79ドル(11,060円)だったと思います。もちろんメンバーになるとそれなりの特典はあるとは思いますが、でもアマゾン並みのサブスク費となると、シンプルな無印っぽい製品としては高価な感じもしてしまいますね。

サスティナブルがファッション業界にも浸透してきている為か、最近のアメリカでの中古製品販売ブームは凄いです。アメリカだけでも5年後には市場が現在の倍の82ビリオンダラー(11兆4800億円)に達すると見られていますが、世界で見ると去年2021年既に96ビリオンダラー(13兆4,400億円)に達していて、2026年には何と218ビリオンダラー(305兆2,000億円)規模が見込まれているそうです。

日本もメルカリなど中古製品販売サイトの人気が高いようですが、ここネイバーフッド・グッズでも中古のハイブランド・バッグ販売コーナーが最近設けられたようでした。

さて、如何でしたか。

古き良き時代からのアメリカンチョコレートのショップは未だに人気を保っていますが、一方で食をとりまくグルメ市場の方は目まぐるしく移り変わり、アパレル市場にもサスティナブル、インクルーシブと次々変化の波が訪れている様子です。

そんな変化を感じさせてくれる街ニューヨークの風に触れたいとたくさんの人々が思うんでしょう、ホテルに戻ろうとタイムズスクエアを北上していますが、少し陽が傾いてきても街はまだまだ観光客で一杯です。

この秋にはまた、何か新しい動きを見せてくれるんでしょうか、この街は。

ではまた、ニューヨークでお会いしましょうね。

『マンハッタン、夏の終わり』ニューヨーク・ニューヨークVOL.141Takashi -タカシ-

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