ライフスタイルにプラスになる、ファッショナブルな情報を発信。-abox-

50

『知る人ぞ知る!ニューヨークのユニークなスポット』ニューヨーク・ニューヨークVOL.176

マディソンです。

今日最初のミーティングが終わって次の場所に向かうところなんですが、面白そうな展示を見つけました。ところが最初のがブレックファスト・ミーティングで朝早かったので、まだ開いてはいないようです。残念ですが、また次回ということになります。ただ次回もミーティングとミーティングの間で時間がない、ということが案外多いんですよ(苦笑。)

ここは54丁目とパーク街に面しているんですが、マンハッタンの街で有難いのが、急に20分とか30分あいたときに退屈しないで済むショップや展示があちこちにあることなんです。

案内によるとこの展示は、ジョン・チェンバレンという彫刻家による“ヘッジ”と言う作品で、ヘッジとは生垣や垣根、または垣根で囲われているように妨げる、制限するという意味だそうです。ここでは16個のヘッジが並んでいますが、素材はスチールを好んで表現しているようですね。

チェンバレンは2011年に亡くなっているんですが、インディアナ州で生まれて、シカゴに移り住み、そこを拠点に活躍したアーティストだそうです。そういえば以前、アップタウンにあるフランク・ロイド・ライトが設計した通称カタツムリ型美術館、グッゲンハイムでも彼の作品が展示されていました。

220セントラルパーク・サウス。実はこのコンドミニアムの最上階のペントハウスは、世界で最も高価格、かつ距離的にも最高の高さで知られています。噂ではこのペントハウス、250ミリオンダラー(375億円、1ドル150円)と聞きました。もちろん建物ではありません、一室の価格です。ただ1550フィート(472メートル)の高さなので、エンパイヤ・ステート・ビルも見下ろす感じになります。部屋には2台のエレベーターでたどり着くそうですが、リビングからの眺めではセントラルパーク全体が見え、しかもあまりの高さなので小さく見えてしまうほどです。

実際に中を見てみたい方に、以下のリンクご紹介しますね。

https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=aN9DH_GxqEo

実はこの建物の中に、住人だけのために高級フレンチ・レストランの“ジョン・ジョージ”が入っています。ジョン・ジョージはマンハッタンのフレンチ業界では大御所で、確か六本木にも出店していたと思いますが、彼の友人が私のクライアントなので、一度会って紹介されています。でも、220セントラルパーク・サウスの中に、こんなにひっそりとレストランを構えていたとは知りませんでした。

何故ここに来ることになったのかというと、別の友人のトップ・ヘアスタイリストのヘンリ―(以前シャネルのポップアップの写真でこのサイトに登場してくれました)が、ホワイトハウスにも出入りしている、今アメリカで一番人気ジュエリー・デザイナー“ロレイン・シュワルツ”のヘアのためにこの建物に来ていて、マンハッタンで一番高価なレストランに招待してあげると言ってくれたからなんですね。

まだ午前11時で、レストランはお昼からなんですが、シュワルツさんのお客として招待されたからでしょう、マネージャーがわざわざ何でもご注文下さいと私とヘンリーのテーブルまでご挨拶に見えました。イーロン・マスクも部屋をもっているそうでセキュリティが凄く、レストランにたどり着くまでが大変でしたが、中はまるで美術館みたいでしたよ。

ヘンリーはシュワルツの出張に随行することが重なって、愛犬のシーズ犬・ハドソンが鬱になってしまったと、彼自身もすっかり参っているらしく、何か落ち着くものをとカモミールティーを注文しました。当初は彼が時折借りているダウンタウンのショップに行くはずが急遽場所が変更になり、しかもセキュリティに時間を取られて私も時間があまりなく、彼と同じものを注文。朝から何も食べていないという彼が炭水化物の軽いものといったので、二人で大振りのレストラン特製クッキーを注文して、まるで不思議の国のアリスばりに、短いティータイムで近況をキャッチアップしたんです。

外に出て急いで別のミーティングに向かっていると、大手不動産企業のエントランスに龍安寺の石庭模型が飾られていました。マンハッタンのように競争の激しい街でのるかそるかの不動産投資業をしていると、禅の境地が必要なのかもしれないと、歩きながらつい笑ってしまいました。

この永久にも見える長い行列はダウンタウンにあるシュプリームのフラグ店です。2月ですし、雪にはなっていないもののかなり寒い小雨が降っている中、向かって左の男性がずっと雨に濡れながら入店者をコントロールしています。

シュプリームは毎週入荷日にはこの様子で、というのも大量生産をしないので、何か気に入ったとしてもサイズがなかったり、列の順番の先の人に買われてしまっていたりということがしょっちゅうなんですよ。でもそんな希少価値が需要をあおるんでしょうね。

で、ようやく中に入ると、なかは全く混んではいません。ただマンハッタン、コロナ以降万引きが増えているらしく、この空き空き具合なら、確かに万引きできる人はいないでしょう。

シュプリームから少し足を延ばして、ニューヨーク・ストリートブランドの一つ、キスにやってきました。

キスは2010年にロニー・ファイグによってスタートしたブランドですが、最初の頃はシュプリームはじめ10 DEEP (テンディープ)やステューシーといったストリート・ブランドを扱うブティックとして、ショップスタートしたようです。その後、ナイキやアディダスらスポーツ系、さらにはトミー ヒルフィガーらトップデザイナーとのコラボレーションを経て、ヒップホップの影響を色濃く受けた自身のブランドの確立に至りました。                

店内のディスプレイも独特です。

実はキスという言葉は、親しい友人や親戚を表すスラング、すなわち俗語なんだそうです。

店内にはカフェもあり、アイスクリームやシェイク、それに朝食用シリアルにミルクが人気のようです。

シリアルはコーンフレークやトリックス、シナモン・クランチなど20数種類もあり、それにキットカットやミニ・マシュマロ、ミニ・M&Mなどのチョコレートを混ぜて、7-8ドル(1,050円―1,200円)とは、少々高い感じもしますが…。

さて、如何でしたか。

マンハッタンの街、外にも銅像などのアートが触れていますが、ショーウィンドウの飾り方も独特で、その上ひとたびショップに入ると、そこでもあの手この手で自分たちの独特の世界観を展開してくれます。

だから飽きないんですね。

ではまた、ニューヨークでお会いしましょう。

『知る人ぞ知る!ニューヨークのユニークなスポット』ニューヨーク・ニューヨークVOL.176staff

関連記事