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ニューヨーク・ニューヨークVOL.30『LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)展(後編)』

ニューヨークから、マディソンです。
“空へ、海へ、彼方へー旅するルイ・ヴィトンVolez, Voguez, Voyagez – Louis Vuitton”展示レポート後編です。

20世紀はじめにルイ・ヴィトンが発表したスチーマー・バッグは、革命と呼んでもいいほどの変革をファッション業界にもたらしました。元々は折りたたんで、トランクの中に入れられるオプション的なバッグだったそうです。航海旅行が盛んになるにつれ、スチーマーバッグの人気も上がったらしいのですが、当時女性は一日何度も着替えることが普通だったと聞いています。まるで映画“タイタニック“の世界のようですね。

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会場入り口にはまるで地下鉄の駅のような演出がされていて、ニューヨークの地下鉄を降りると、そこはルイ・ヴィトン駅という設定になっていました。

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入り口付近でまず、女性がロゴにカラーを塗るデモンストレーションをしていたり、

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香水やルイ・ヴィトン製のお皿が展示されていたりと、まずは軽いジャブのように、少しづつその世界に足を踏み入れていく感じです。
次に前回ご紹介したような、様々な発明を加えたトランクの世界に魅了されていくことになります。その後で今度はスチーマーバッグという革新的大発明に出会うんです。

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旅はしかし、海だけでなくオリエントエクスプレスに代表される列車、そして空へと続いていきます。

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列車の装いとそれに合うバッグ、空の旅ならこの装いとバッグという具合に、元々のトランクももちろん飾られてはいますが、だんだんとその比重はスチーマーバッグに端を発した、現在のファッション・バッグの方に移っていく感じがします。

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これまた不思議な形のバッグですね。

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ファッション業界のコラボ・ブームは90年代初めから始まったと聞いています。
こちらはごく最近、2012年から2013年にかけての、草間彌生さんによるデザインのバッグです。ニューヨークではあっという間に売り切れてしまいました。
彼女のトレードマークである水玉模様の世界がさく裂、フラグシップ店舗のある建物自体も、ドット模様で大々的にディスプレイされました。

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これが2009年のスティーブン・スプラウスとのコラボバッグ。
ロックとアート、そしてファッションをこよなく愛したスプラウスが、初めてニューヨークでミニコレクションを開催したのは1983年のことだそうです。ストリート感覚を最高級素材に生かす才能を持った、アップタウンの洗練とダウンタウンのパンク・ロック的テイストを混在させたアーティスト。ルイ・ヴィトンのバッグに描いた彼のバラが、まさにそれを表現してくれていますね。

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ニューヨークではヴォーグ編集長のアナ・ウィンターが主催する、メット・ガラという慈善パーティが毎年7月に行われます。“プラダを着た悪魔”という映画、皆さんはご覧になったことがありますか?あの映画でメリル・ストリープ演じた編集長のモデルがアナ・ウィンターだといわれています。メット・ガラは一晩で15億円近くも寄付が集まると噂されていますが、2016年のメット・ガラで、ティラー・スウィフトが来ていたのがこのドレスでした。これ、覚えています。

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さて、如何でしたか。
訪れたのが最終日だったので一通りしか見られませんでしたが、ブランドの重みがずっしり伝わってくる展示でした。

ではまた、次回もニューヨークでお会いしましょうね。

ニューヨーク・ニューヨークVOL.30『LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)展(後編)』staff

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