ライフスタイルにプラスになる、ファッショナブルな情報を発信。-abox-

364

ニューヨーク・ニューヨークVOL.39『メット展示、天国のボディ』

The Metropolitan Museum of Art

ニューヨークから、マディソンです。
この写真はメトロポリタン美術館で今年の5月10日から10月8日まで一般公開される“天国のボディ・ファッションとカトリックのイマジネーション”の作品の一つで、中世ヨーロッパの絵を集めたホールに展示されています。
表の作品はリカルド・ティッシのよるもの、後ろの作品が、イブ・サンローランだそうです。

朝のニューヨーク、ミッドタウン。遠くに見えるのがクライスラー・ビルディングです。この、バットマンの映画に出て来そうな建物は、1930年に自動車メーカーのクライスラーのオーナーの、ウォルター・クライスラーが個人資産で本社ビルとして建てたと聞いています。1950年ごろまでは、クライスラーの本社機能はこのビル内にあったんですが、今ではアメリカの不動産会社と保険会社、それにドイツの投資会社が共同で所有しているそうです。
外部はもちろんですが、内部も壁面も“これぞアールデコ”というデザインなので、ミッドタウンではエンパイア・ステートと並んで目につきますね。

ワールドカップ開催年だからでしょうか。
朝からサッカーボールを蹴っている人も見かけますね。アルゼンチンがクロアチアに負けてしまうなんて、と昨日見た試合の興奮が冷めやらない感じかな。

何やら不思議な展示が…建物の中に、地下鉄のJ線の古い列車が展示されています。まだ工事中のようですが、画廊になるのかもしれません。

アップタウン行きの地下鉄に向かっていると、以前ご紹介したキャンディのアートで知られているローレンス・ジェンキルのポップな作品が、ポート・オーソリティ内の展示上だけでなく、駅構内にもディスプレイされていました。
歩いていて、ふと真っ赤なキャンディが目に付くと楽しいですね。

そうそう駅の構内にはジャンバ・ジュースもあるので、朝食代わりのスムージーを買うのに便利です。
日本にはまだ未上陸らしいんですが、アメリカのジュース・チェーンなので、ハワイで目にされたことがあるかもしれません。私的にはグリーンズ&ジンジャーがお勧めです。マンゴーやピーチのほんのりとした甘さに、流行りの野菜ケールの濃い緑、それにショウガがピリッときいていて、すっきり目覚めることができますよ。


The Metropolitan Museum of Art

久しぶりに、メトロポリタン美術館にやってきました。
5月7日に、ヴォーグ編集長のアナ・ウィンター主宰のメットガラが行われましたが、そこでは著名デザイナーによる、カソリックの影響を受けたドレスをセレブたちがまとって次々現れました。アナ・ウィンターといえば、映画”プラダの悪魔“でヒロインの上司のモデルにもなったと言われていますが、彼女主宰のメットガラは、セレブの集まり具合といい、一晩で10億円以上以上集まるといわれる寄付金の額からしても、世界最大のファッションイベントなんです。今年のテーマはカトリックでしたが、色濃くその影響を受けたドレスが10月8日まで展示されているとのことなので、今日はそれを見にやってきました。




The Metropolitan Museum of Art

神にささげているという意識からでしょうか。扉の写真のドレスもそうですが、その細工の精巧さに、ため息が出ますね。
上の写真がバレンチノ、下がヴィクトール・ロルフだそうです。
キューレーターの、アンドリュー・ボルトン氏は、この展示を計画した4年前には、カソリックだけでなく、ヒンズー教、ユダヤ教、仏教、イスラム教らの5代宗教の影響を受けたドレスをと考えていたそうです。とはいえ、出品するデザイナーのほとんどがカトリックだったため、一つの宗教に凝り固まってしまったという批判を受けるだろうとは思っていたそうです。そうはいいながらもカソリックの影響はさておき、ドレスが表現する美にこそ賛同してほしいという強い願いがあったそうです。


The Metropolitan Museum of Art

ビザンチン芸術のホールに飾られているのが、ドルチェ&ガッバーナによるドレスです。
他にもディオール、ヴェルサーチ、ガリアーノ、アズディン・アライア、トムブラウン、ジャンヌ・ランバン多くの著名デザイナーが参加しています。


The Metropolitan Museum of Art

この写真のドレスはジバンシー、それにバレンチノと続きます。
興味深いことに、今回の展示にはバチカン市国の協力も得ていると聞きました。ボルトン氏、ローマ教皇側近の同意を得るために、バチカンを12回も訪れたそうです。その結果、1万8000ヶのダイヤモンドが施された教皇冠など、バチカン了承の品も展示されています。

メトロポリタンの展示では、細部までこりに凝った著名デザイナーたちのドレスに、ただただ圧倒されました。一つ一つが天国を思わせる華やかさにあふれていて、その場にずっととどまって眺めていたい衝動にかられました。
10月初めまで開催されていますから、この夏ニューヨークに来られたら、是非足を運んでみてください。メトロポリタンの静で重厚なたたずまいの建物の中に、神をたたえる賛美歌が聞こえてくることでしょう。
ではまた、ニューヨークでお会いしましょうね。

ニューヨーク・ニューヨークVOL.39『メット展示、天国のボディ』staff

関連記事