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ニューヨーク・ニューヨークVOL.43『ティファニーで朝食を』

ニューヨークから、マディソンです。 
毎日暑いですね。今回の出張、ミーティング場所がほとんどミッドタウンなので、ティファニーフラグシップ店の辺りを行ったり来たりしています。

マンハッタンの5番街、57丁目にあるティファニー・フラグシップの、その隣はトランプタワーなんです。今ではあまり見かけませんが、トランプ氏が選挙に勝って大統領になった直後から、ビル前でデモする人だかりが絶えず、それを監視する警備員や警察で混雑していました。そのせいでトランプ・タワーのテナントのグッチや、お隣のティファニーの売り上げが一時的に落ちてしまったと報道されたことがあります。

5番街だけでなく、57丁目にもずらっと高級ブランドが並んでいるので、57丁目もブランド通りと呼ばれています。ティファニーから57丁目の通りを挟んで向こう側にはルイ・ヴィトンのビル。このルイ・ヴィトン、面白いのはロックフェラーとダウンタウンなど、地域によって店内のディスプレイが少しづつ違うんです。

ソーホーのルイ・ヴィトンには、フェルナンド・ウンベルト・カンパーナがデザインした、コクーン椅子が飾られていますね。
この椅子は、マイアミで開催された“デザイン・マイアミ”でルイ・ヴィトンが発表した“オブジェ・ノマド・コレクション”の作品の一つですが、コレクション作品はルイ・ヴィトンが提唱する“アート・オヴ・トラヴェル”というテーマで、世界中から集まった11組のデザイナーやアーティストが制作しました。

一方ロックフェラー・センターにあるルイ・ヴィトンはこんな感じです。旅のスーツケースの後ろには、香水箱が重ねられて曲線を描いています。
近年アメリカではインターネット販売が増えてきたため、デパートはじめ一般小売店舗での販売が落ちてきていて、どのブランドも、店舗は単に揃えたモノを売る場所から、ユニークで楽しい体験をする場所に変えなければ生き残れない、という意識が強くなってきているようです。
一時代前には、マクドナルドのように、どの店舗に行っても同じ体験ができることが強みだったんですが、今ではみんな同じ体験に飽き飽きしていて、ユニークでワクワクしなければオンラインで買った方が便利と思ってしまうんですね。
その点、場所によってディスプレイや品揃えも変えているのは、ルイ・ヴィトン流石です。


Tiffany

さて、話はティファニーに戻りますが、オードリーヘップバーン主演の〝ティファニーで朝食を”の最初のシーン覚えていますか?シックな黒いドレスに身を包んだオードリーが、パンを食べながらティファニーのディスプレイを覗いているんです。なにも当時ティファニーに朝食をとれる場所があったわけではなく、ティファニーの前で勝手に朝食をとっていたんですね。
ところが昨年、ティファニーのフラグシップ店内に、ブルー・ボックス・カフェがオープンしました。これこそ本当のティファニーで朝食ということで予約が殺到していて、今のところまだなかなか予約が取れないんですが…。


Tiffany

もちろん食器もティファニーです。この4階フロアーにはカフェの他に、新作ホームやアクセサリーコレクション、ベビー グッズ、スターリングシルバーのホローウェア、アスリーヌ社の監修のヴィンテージ書籍のコレクション、そしてフレグランスが揃っているんです。



最も高級なブランドのフラグシップが立ち並ぶ、この5番街の57丁目からロックフェラーセンターがある51丁目まで降りる間に、実は何件も大きな教会があります。

中でも一番大きく有名なのが、このセントパトリック大聖堂でしょう。1858年に着工、ジェームズ・レンウィック・ジュニアの設計で工事が進めらたものの、南北戦争時代には一時工事は中断されました。1865年に工事が再開して、今度は無事1878年に完成たと聞いています。その後付属学校が作られたり、西棟や東棟が追加されたりして現在の大きさに至っているようです。
ジョン・F・ケネディ大統領はアイルランド系で初めて大統領になった人物ですが、セントパトリック大聖堂はアイルランド系の教会なので、ニューヨークに晩年住んでいたジャクリーン・オナシス・ケネディがなくなった折、盛大なお葬式が行われたのもこの教会でした。

全体にゴシック様式で作られていますが、中のステンドグラスも素晴らしいです。ミサが行われているようですが、それでも扉が開いていて自由に入って見学できるあたり、厳かで壮大な建物なのに、ニューヨークらしいというか、フレンドリーなんですね。

湿度がかなりあり、歩いていると汗ばんでくるのでディナー・ミーティングの前に、一旦ホテルに戻ってきました。
今回滞在したホテルの部屋は24階なので、西側のハドソン川沿いに開発されているいる高層ビルが見えます。

左手にはエンパイアステイト・ビルも見えるんですが、こんなに次々高層ビルが高さを競う合うように建てられているマンハッタンでは、さてエンパイアステイトいつまで悠然としていられることでしょうか…。少し寂しいですがいつか他のビルに埋もれてしまう日がやってくるのかもしれません。
ではまた、ニューヨークでお会いしましょうね。

ニューヨーク・ニューヨークVOL.43『ティファニーで朝食を』staff

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