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『最先端のストレス対策、リカバー』ニューヨーク・ニューヨークVOL.54

マディソンです。 
写真は世界に53台という心身疲労回復カプセルCVACです。今回はニューヨークには一台しかない、こんな変わったマシーンのあるジムを訪れてきました。

こちら11月のロックフェラーセンターは、クリスマスツリーの到着前で、クマの銅像が待ち遠しく立っていますね。ショッピングはそろそろ始まっていて、早朝でお店が開く前なのに、5番街かなりの人たちが行き来しています。

通りを挟んだ向こう側の、セント・パトリック大聖堂の前には、季節外れのアイスクリームトラックが。まだ極寒ではないものの、季節外れで寒そうです。

59丁目のプラザホテル近く、セントラルパーク南端あたりに待機している馬車はいつもはセントラルパーク内を観光客を乗せて闊歩していますが、週末の早朝なので車通りの無い5番街を降りてきていました。馬って人参が大好きのようですね。

人参にはよく知られているベータカロチンだけでなく、ビタミン、ミネラル、食物繊維も豊富に含まれていて、古くから滋養強壮や精神安定、疲労回復にも効く民間薬として用いられてきたそうです。

地下鉄で、ミッドタウン32丁目まで降りるんですが、今日はこのブルーのジャケットの人たちをあちこちで目にしました。これは毎年11月初めに開かれる、ニューヨークマラソンに参加した人たちです。

ニューヨークマラソンは世界6代マラソンの一つで、1970年に第一回がほんの55名でスタートしたと聞いています。今では世界125ヶ国、アメリカ50州から5万人が参加する規模に拡大しました。そのルートはスタッテンアイランドからスタートして、ブリックリン、クィーンズ、ブロンクス、そして最後はマンハッタンと5つの地域を通って、最後はセントラルパークでゴールになります。

33丁目のブロードウェーで陸上に上がっていくいきます。プロバスケットボールやアイスホッケーの試合、著名なミュージシャンもコンサートを行った、マディソンスクエア―・ガーデンから1ブロックくらいです。そうそう、XJAPANがコンサートを以前行いました。

キャンデイトピアといって、半年間大人気で開催していたキャンディの博物館が、いよいよ今月終わるようです。
インスタグラムを中心としたアート体験がアメリカでは盛り上がってきていてます。インスタ映えする写真を撮ることが世界中でトレンドになってきていますが、そこに目をつけた没入型インスタレーション・ビジネスが盛んになってきているんです。展示の中に自らが入り込んで楽しむことから、ビッグ・ファン・アートとも呼ばれているんですね。

50万個の大きなマシュマロ一杯のプールや、100をデザインしたブランコなど、あらゆる場所がインスタ・スポットだそうですが、このマシュマロ・プールで携帯電話を無くす人が後を絶たないとも聞きました。

ありました、リカバー。マディソンスクエア―・ガーデンの並びなんですが、かなり見つけにくい場所でした。

表示されているのは、リストア―、リブート、リシェイプ。創業者の一人のアーロンいわく、あなたの身体を復元し、貴女のマインドを再起動、そしてあなたの体格を作り直すしましょうという呼びかけらしいです。

このeの上にラインがあるフォントが、スタートアップ企業らしい感じがしますね。



最初の部屋は、水素ーマッサージ室。ベッド右手半分にエアーでマッサージできる装置がついています。試してみると、圧力がかなりあり腰の痛みを抱えている場合には、とても効くとのことです。

お隣は赤外線サウナで、筋肉痛だけでなく心臓にもよく、湿度の高い通常のサウナと違って敏感肌でも大丈夫とのことでした。30分で45㌦、一時間65㌦。



もちろん、エクササイズ・ジムも併設されていますし、サウナやジムで汗をかいた後にはシャワーを浴びて会社に戻ることもできます。

このリカバーの一番の呼び物がこれです。CVACといわれるマシーンは世界に53台、ニューヨークで一般に使えるのはこの一台だけです。もちろんニューヨークには天文学的なお金持ちもたくさん住んでいるので個人て購入している人たちはいるとは思いますが、一台1千500万だそうです。カプセル内の気圧を調整して血流を早めたり元に戻したりすることで血液を毛細血管の細部まで巡らせることができます。
体内の細胞の隅々から老廃物を除去することで、身体をリフレッシュさせ、パフォーマンスを高めるそうです。

プロバスケットボール選手のレブロン・ジェームズやプロフットボール選手のトム・ブレィディらがこのカプセルで能力を高めて、パフォーマンスを向上させていると聞きました。

ここでの最大人気メニューはしかしCVACではなく、ニューカームというトリートメント。
まずは首の部分にアドレナリンを抑えるクリームを塗ります。そして両耳の後ろに電子パルスを装着して、目隠しをして音楽を聴きながら30分から60分間くらい横になります。4-12ヘルツくらいの周波数の微量な電気が流れることで、脳の状態が深い眠りと同じになり、30分この装置で横になるだけで3時間の深い眠りと同じ効果があるそうなんです。

試してみたところ、眠っている自覚はなかったんですが、それでも30分後かなり意識がすっきりました。写真の、創業者の一人のアーロンによると、時差ぼけから眠りのリズムを取り戻すには最適で、試した時だけでなく、その日の夜も脳が自然に眠りを調整できるということでした。

こちらは、ニューヨークマラソンに参加するために来たマイクがニューカム・トリートメントに入るところです。西海岸から来ているので時差を調整するために、ニューヨーク到着時に試したところマラソンの調子が格別に良かったので、地元に戻る前にもう一度体験に来たと言っていました。

ニューカムは30分45㌦、60分で75㌦ですがメンバーシップ制度があり、毎月1000㌦払ってプラチナメンバーになると一日1-2時間のトリートメントが毎日受けられるシステムもあるそうです。
アーロンがいうには、夏ごろに日本の情報誌ターザンが来て取材していったとのことでした。彼らは現在アメリカの大都市に向けて何件か増やす予定だそうですが、近い将来世界にこの、リカバーと広めて行きたいと言っていました。日本にもオープンするかもしれませんね。

如何でしたか。
リカバーで出会った人たちが言うには、IT技術が驚くスピードで発達してしまった今日、インターネットの無い昔では想像もできなかった、そんな高レベルのストレスに私たちはさらされているそうです。日々の生活の何処かでそれを解消し明日に向かうエネルギーを生み出すこと、それが急務なんだとみな口々に話していました。

アメリカは近年ヨガブームで、オフィスのカジュアル化とあいまってヨガファッションが通勤着になっているケースまで出てきています。考えてみればヨガも肉体と精神のバランスをとるための手法でしたね。ジムで身体を鍛えたりスパでリラックスして美しくなる、という外面重視の視点から、どうやらニューヨークはストレスから精神と肉体を守る方向にシフトしてきているようです。

ではまた次回、ニューヨークでお会いしましょうね。

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