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『5番街COACH(コーチ)、展示リニューアル』ニューヨーク・ニューヨークVOL.67

マディソンです。 
展示をリニューアルしたばかりの5番街コーチにお邪魔してきました。今回はウェスリーが解説してくれたので、人気アイテムなどご紹介していきますね。

この写真表のバッグはカスタムではないんですが、カスタム色強いです。5番街コーチの2階には様々なバッグ用アクセサリーが用意されたファクトリーがあって、自分でデザインを考えて色々つけられるんですよ。ただこのバッグでしたら、あたかも自分でデザインしたかのような作りで、しかも手作り感などなく品よく仕上がっていますね。

お店の中に入ると、バッグのパッチワークでできたコーチのイメージキャラクター、恐竜のレキシ―が迎えてくれます。何となくワクワクしますね。
バッグだけでなくドレスも何着か3階から降りてきているようです。この5番街コーチは一階にバッグ、2階にメンズとカスタム・ファクトリー、3階がレディースという配置になっています。

ドレスは70年代を思わせる、少しルーズなデザインのようですね。70年代のイギリスから始まったグラムロックは、世界を変えるのではなく、世界から逃避してパフォーマンスアートの世界に浸って行ったムーブメントでした。世界の半分がインターネットで繋がって、リアルな世界と並行してバーチャルな世界が現れた現代、そんなバーチャルな世界に逃避しようとしている今と70年代って時代感覚が似ているのかもしれませんね。

このドレスは、昨年世界中で大ヒットしたボヘミアン・ラプソディ的ともいえます。

恐竜のレキシ―は2016年の春のコレクションに初登場したときは大好評で、人気はその後は少し落ち着いてきた感じがあったんですが、今期また再燃しているようです。このバッグ、躍動感があって素敵ですよね。5番街を少し上に上がると、セントラルパークの南端にいつも馬車が何台かお客を待っていますが、コーチでは馬ではなくレキシ―が馬車を引いている。何ともユーモラスなデザインです。

コーチの人気が衰えないのは、今はやりのストリート性を上手く取り入れているからだと思います。ブランド品でありながら、身近にも感じられる親しみやすさがいいんですよね。

こちらはぐっと洒落ていますが、このシューズ、70年代とストリートを上手く表現していますよね。
ウェスリーによると、ただ今人気のスネーク・スキンをコーチも積極的に今期取り入れたそうです。さっきのレキシ―バッグのような可愛さはこれらにはありませんが、でもぐっとセクシーでカッコイイ女性が演出できますね。靴のデザインには服と同じ70年代の香りがします。

永遠のヒット製品、コーチのクロスボディたちです。忙しい私たちには、斜め掛けの機能性は、カジュアル仕様で本当に助かりますね。体にフィットする斜め掛けのクロスボディといえば、必ずコーチのバッグが頭に浮かんでくるほど、マンハッタンを闊歩する女性たちの間でも大人気です。



こちらは少し趣が上がり、仕事に、お出かけにという感じですが、仕事用でも持ち手の部分をスネークスキンで仕上げて流行を取り入れているところがニクイです。仕事でも女性的なセクシーさがシャープに表現されます。枠の中におさまらない、遊びのセンスがあるんですね。



2階はカスタム用ファクトリーとメンズなんですが、昨年12月に上海でショーの後に行われたアフターパーティの華やぎが、そのままこのフロアーに集まっているかのようです。

クリエィティヴ・ディレクターのヴィヴァースは上海のランウェイ上にマンハッタンを再現させたそうで、そんな人口の街モデルたちは闊歩し、特に男性たちはここでコーディネイトされている姿そのままで現れたそうです。

右側の靴がディスプレイされているケースは、ブルーとグリーンのプラスチックで、食料品店が棚の陳列用に製品を運ぶときに使ったりする実用品です。ストリート性を上手く表現していると思います。ここにあると、牛乳が入っていた箱とは思えないほどおしゃれですね。



このメンズの服やバッグ、何ともユニークなんです。フッドの部分に恐竜の顔のイラストがありますね。バッグの方は流行のスネーク・スキンもちらりと取り入れながら、2段重ねのようなスタイルです。



このコーチのロゴ入りTシャツに、まるで恐竜の爪が生えているかのような袖口、ストリート性が大胆に表現されています。ロゴはまさに、グラムロック的なイラストで、統一感ありますね。

もちろん男性には一番人気のバッグパックも、レキシ―入りで健在です。

さて、如何でしたか。
コーチはアメリカでは昔から良質な皮のバッグブランドとして知られてきましたが、2003年頃から、こちらの言葉でアフォーダブルといいうんですが、買えそうな金額である200-300㌦のバッグも次々発表していく方針に転換しました。
これが一般への大人気のきっかけとなり、アフォーダブル・ラグジュリー“手が届く贅沢”という言葉をメディアに広めたきっかけとなったくらいです。

流行を取り入れながらも定番も生かしていく、強いブランドは決して一時的な波に大きく流されはしませんが、でもほんの少しだけ流されてみる遊びも必要だと、ここに来るたびにいつも思います。
ではまた、ニューヨークでお会いしましょうね。

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