1921年にグッチオ・グッチによって創設され、90年以上もの歴史がある有名ブランドGUCCI(グッチ)。そんなグッチで2015年からクリエイティブ・ディレクターを務めているのがアレッサンドロ・ミケーレです。
“鬼才”とも評されるアレッサンドロ・ミケーレは、その類稀なるセンスでグッチに革命を起こし、さらにはファッション界そのものの流れを大きく変えたともいわれています。アレッサンドロ・ミケーレとはいったいどのような人物なのでしょうか。
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1972年、イタリアのローマに生まれたアレッサンドロ・ミケーレ。ローマのファッションアカデミー「ACCADEMIA DI COSTUME E DI MODA」でファッションを学び、FENDI(フェンディ)のシニア・アクセサリー・デザイナーとしてそのセンスを磨きます。グッチのクリエイティブ・ディレクターを務めていたトム・フォードに才能を見出されグッチに入社したのは2002年のこと。それからは、2006年にレザーのデザイン・ディレクター、2011年には前クリエイティブ・ディレクターのフリーダ・ジャンニーニに次ぐアソシエイト・クリエイティブ・ディレクターと着実にキャリアを積み重ねていきます。
転機が訪れたのは2015年。当時のクリエイティブ・ディレクターであったフリーダ・ジャンニーニとCEOが退任し、新CEOにマルコ・ビッザーリが就任すると、ジャンニーニの後継者探しが始まります。そこで白羽の矢が立ったのがミケーレでした。ビッザーリはミケーレの持つ感性やビジョンに目をつけると、2015-16年秋冬コレクションの開始まで1週間というところで、今まで用意されていたジャンニーニのコレクションを撤回し「ミケーレにやり直させる」というチャレンジに踏み出したのです。
ショーピースの準備、ランウェイの構成、モデルのキャスティング、シーティングまでを1週間という短期間でこなすのは不可能ともいえる挑戦です。しかし、ミケーレはこれを見事にやり遂げ、新生GUCCIともいえる奇抜で独自の存在感があるコレクションを見事に発表。グッチの新クリエイティブ・ディレクターとして鮮烈なデビューを飾りました。
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ミケーレが生み出すグッチのエレメントは、過去にトム・フォードやフリーダ・ジャンニーニが作り上げてきたグッチとは一線を画すものになっています。今までのエレガント・ラグジュアリー・モダン・クラシカルといったラグジュアリーブランドの殻を打ち破るような、デコラティブで様々な要素が混沌としたアイテムの数々は、ミケーレの思い描く新生GUCCIを周囲に印象付けるには十分すぎるほどの衝撃を人々に与えました。
また、ミケーレが周囲を驚かせた革新として外すことができないのが、トレバー・アンドリューやダッパー・ダンとのコラボです。トレバー・アンドリューは元プロスノーボーダーであり、2013年から2014年にかけてグッチのロゴを無許可でストリートに描いていた“グッチゴースト”とも呼ばれたアーティスト。ダッパー・ダンは、80年代にニューヨークのハーレム地区で様々なラグジュアリーブランドのロゴを使い自己流にアレンジしたアイテム「ブートレグ(著作権を侵害した非合法の商品)」を作成・販売していた作り手です。
アンドリューもダンもストリートカルチャーの世界で、グッチの名前を無断で乱用していた者。そういった彼らをフューチャーしコラボレーションするということは、長いファッション史でも前代未聞の出来事でした。
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ミケーレの就任後、グッチの世界観は幅広い層に受け入れられ、それまでラグジュアリーブランドに手を出さなかった人たちの関心をも引きつけました。AXESではそんなグッチのアイテムを多数取り扱っています。あなたも自分好みのアイテムを探してみませんか?
ゴールドのGGマーモントがアクセントとなったグッチの三つ折り財布です。コンパクトなサイズ感ながら、お札入れ、小銭入れ、カードポケットがついていて収納力は抜群!デザイン性だけでなく、使い勝手も良いアイテムです。
レトロ感のあるデザインが魅力的なグッチの長財布です。札入れやカードポケットも豊富で機能性も抜群。GGモノグラム、GGマーモント、ウェブストライプとグッチのアイコンが詰め込まれている点にも注目です。
キルティング加工がエレガントなデザイン。アンティーク調のゴールドのGGアイコンが目を引きます。赤と緑のリボンがほどよい主張で幅広いコーディネートにマッチ。デイリーユースでも活躍すること間違いありません。
淡いブルーとシルバーのメタルパーツが爽やかなミニショルダーバッグです。表情の異なるキルティングレザーを組み合わせたデザインが魅力的。ショルダーストラップは2WAY仕様になっていて、コーデや気分で使い分けられるのもポイントです。
アレッサンドロ・ミケーレは、グッチのクリエイティブ・ディレクターに就任してから今まで、数々の革新をもたらし人々を驚かせ楽しませてきました。2018年にはザ・ファッション・アワード2018で「ブランド・オブ・ザ・イヤー」を獲得したミケーレ。話題の尽きないミケーレが、次に何を見せてくれるのか期待せずにはいられません。