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【革製品お直しのプロ】アルバイトからカリスマ職人に!修復したバッグは数万点以上!保科美幸さんが語る『なりたい自分を描き続けること』

革製品専門の修復工房「美靴工房」テクニカルディレクターの保科美幸さんのインタビュー動画を公開。元々は受付スタッフのアルバイトをしていた保科さんですが、現在では海外からもオファーが殺到するカリスマ職人に。

いかにして今の技術を身に付けたのか、今までの保科さんの苦悩やお仕事の原動力、夢を叶える秘訣など……子育てに奮闘しながら第一線で働く保科さんの挑戦し続ける姿勢を伺いました。

aboxの記事では、保科さんのインタビューから、エディターが特に感動したお話や取材の感想をお届けします。『AXES channel』の動画とご一緒にお楽しみください。

─保科美幸さんのご職業

革製品の修復をする職人です。バッグの傷を直したり、剥げた色を元に戻したり、縫ったり切ったりして修復をしています。「二子玉川 美靴工房」は、私たちが革製品の修復をしている工房です。

─革製品の修繕職人になったきっかけ

もともとは、ここの会社で受付スタッフのアルバイトをしていました。お客様が話されていた内容を別の職人に繋ぐのですが、アイテムが仕上がったのを見た際に、お客様のご依頼と違うことが多く……。

「頑張りを見てくれている人は必ずいる!」と勇気づけられるエピソード。受付バイトから修繕職人になったきっかけには、保科さんの影の努力と、お客様への想いが詰まっていました。

─どのように革製品の修復技術を高めたか

技術の仕事を始めた当時は22~23歳で、知識も社会経験もなく、ブランドのことも知りませんでした。そこでブランドのことを勉強するのはもちろんですが、「なぜ革製品はいつもヨーロッパの物なのだろう」と思い、プランもなく自費でイタリアやフランスに行きました。

動画ではフィレンツェやパリでの地道な工房巡りの詳しい内容をお話してくださっています。パリの工房で職人さんから手渡された、技術習得のヒントとなるメモとは!? さらに、日本に戻ってからは、一見ジャンルの違う漆塗り職人さんの技術を習いに行ったそう。保科さんの行動力と忍耐力に驚いたお話でした。

─今までで一番大変だった修復作業

2011年の東日本大震災で津波の被害にあった方の革製品がどさっと送られてきたことがありました。泥がそのままついていて、バッグのポケット全てに砂がたくさん入った状態、まだ乾いてもいない状態で、前例もありませんし、衝撃が一番大きかったです。ですが、「使えないことはわかっているが、捨てられないからなんとか家に置いておける状態にできないか」という依頼に、微力ながら力になりたいと引き受けました。

お客様が大事にしていたうえ、津波で流されずに残った奇跡のバッグ。お話を聞いているだけでも衝撃的でしたが、そんなバッグたちをなんとか修復しようと、やったことない作業にも取り組んだ保科さんのお話に感動しました。

─お客様の想いを引き出すためにしていること

美靴工房では「どう直したいか」を大切にしています。そこでお客様に必ず聞いているのが、「どんなときにどんな風に使ってきたか」です。

お客様とその⾰製品が歩んできた物語に寄り添う美靴工房の皆さん。取材時に工房に訪れたお客様とも、その日の天気のお話から始まり、アイテムのお気に入りのポイント、お手入れの状況など、たくさん会話をしていらっしゃったのが印象的でした。

─今までに感謝してもらったエピソード

たくさんあります!スキップして帰られる方とか、お手紙をくださる方もたくさんいらっしゃるのですが、印象的だった方を敢えて挙げるとしたならば、奥様にプレゼントしたバッグを持ってこられたあるご主人です。そのアイテムがうちの工房では扱っていない難しい素材で、本来ならばお断りをするのですが、「どうしても妻にもう一度僕が贈ったバッグを使ってもらいたい」という想いを聞き、「分かりました!何とかやってみます!」と引き受けました。

修繕したアイテムをお返ししてから数か月後、クリスマスイブに起こった感動的なエピソードとは。取材していて思わず「素敵……」と声が漏れてしまいました。
取材時にも修復が完了した品物を取りに来られたお客様が「すごい!新品みたい!」と笑顔になっている様子を見て、感謝や感動がたくさん生まれるお仕事なのだと実感しました。

─今後達成したい目標や夢

同じく高額な時計や車はメンテナンスが絶対にありますが、革製品・ラグジュアリーブランドのものは、まだまだメンテナンスというものが浸透しておらず、どうしても女性の方とかだとメンテナンスみたいなところから遠ざかりがちだと思います。メンテナンスをファッションの1つとして捉えられるようなものを私たちが発信できたら良いなと思っています。さまざまなお客様の声を聞いてきたからこそ作れるものを展開していきたいです。

今回の取材で保科さんの想いをたくさん伺い、メンテナンスへの敷居が下がり、自宅に帰ってすぐに収納してあったバッグを整理し、クリームでお手入れをしてみました。「メンテナンスもおしゃれの一環にしてほしい」という保科さんの、今後の発信が楽しみです。

─「HIFU」のクリームについて

お客様の声の集大成です。紫外線による革製品の色の退色を防いだり、クリームのにおいを気にするという声から、天然のラベンダーの香りにしたり。また、できればお客様の手のぬくもりでクリームを浸透させてほしかったので、手で塗っても問題のない天然成分の物だけで作りました。

女性の悩みに寄り添って美靴工房が作ったクリーム「HIFU」は、まさにメンテナンスをファッションの1つとして捉えてもらうためのアイテム。工房にも飾ってありましたが、淡いピンクのパッケージが、インテリアとしてバッグの棚に置いてもおしゃれでした。

─保科美幸さんから成功したい女性へアドバイス

私がお話するのはおこがましいですが……。紆余曲折、本当に大変なときもありましたが、なぜ辞めずにここにいたのかというと、やはり僅かな希望が自分の中にあり、自分をあきらめたくなかったということだと思うんです。

当時「なりたい自分」を事細かく想像していました。すごく辛くて自分がブレそうになったときに、理想の姿を何度も書き出したノートがあり、今ほぼその通りになっています。未来を描いてそこに向かって行動するというのは、約20年、私がこの仕事をしてきた上で唯一お話しできることかなと思います。

インタビューを通して、保科さんの芯の強さとお客様に寄り添う優しさに感銘を受けました。スタッフの方たちと和気あいあいとお話しながらも慕われている保科さんは、20代エディターの私にとって憧れの女性像。たくさんの貴重なお話をありがとうございました。

貴重なお話の全編は、ぜひ『AXES channel』の動画をご覧ください。

動画はこちらから!

▼保科美幸さんとは?
美靴工房 テクニカルディレクター
エルメスやシャネル、グッチなどの高級ブランドの革製品を修復する修繕職人
今までに手掛けてきた商品は数万点以上
海外からもオファーが殺到するブランド修理のカリスマ
Instagram ⇒ https://www.instagram.com/miyuki830/

▼二子玉川 美靴工房とは?
靴やバッグなどの革製品の修理工房
お客様とその⾰製品が歩んできた物語りに寄り添い、
新品とはひとあじ違う魅⼒を引き出していく
「らしさ」を⼤切にする職⼈集団
HP ⇒ https://bika-kobo.com/

▼HIFUクリームオンラインストアはこちら
https://hifu.bika-kobo.com/wp-hifu/

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