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ヨーロッパ写真日和VOL.109『パリから一時間半、日曜日はマルシェで鶏のローストを』

こんにちは、吉田タイスケです。春らしい青空が広がる一日に、パリから車で一時間半、ブルゴーニュ地方はサン・ジュリアン・デュ・ソという町に来ています。

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人口が3000人に満たない小さな村の、大きな教会。エグリーズ・サン・ピエール。

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教会の傍、路地を歩く親子。

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この日は近くの村に別荘を持つ、パリのフローリストさんのお宅に、花カレンダーの撮影でお邪魔しました。ちょうどお昼時だったので、撮影の前に皆でマルシェに買い物に行こうということになり、隣村へ。

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パリとは違い、のどかな雰囲気です。

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くんくん。アンディーブと山羊のチーズ、それに骨つきのハムも入ってるに違いない、、、と黒茶のキャバリアが鼻を効かせています。

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すぐ近くの畑で収穫されたカブ。ふぞろいなところがまた、「ぼくたち、自然に育ったんだよ」と野菜が話しているかのようですね。

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パリでは、市内のマルシェで食材を調達する星付きレストランのシェフもいます。それくらい新鮮な食材が並ぶフランスのマルシェ。現在は大型スーパーの影響で存続が危ぶまれているという話も聞きますが、住んでいる人たちのコミュニケーションや相互扶助の場としても、マルシェの存在は欠かせません。

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さて、そんな大切なマルシェから一転、こちらは素敵なインテリア。パリのフローリストTさんの別荘です。連日仕事に追われるTさんですが、土曜の夕方にはパリから脱出。毎週末をこちらで過ごすのだとか。自分だったら、一泊なら移動も疲れるし、パリでゴロゴロしている方がいいよね、、となっちゃいそうですが、そこはフランス人、遊びにもタフなんです。別荘ライフをしっかり楽しみます。

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小高い丘に建てられていて日当たりもよく、窓を開けたままのシエスタが気持ち良さそうな寝室。

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さて、僕らが室内で花を撮影している間、テラスでテーブルの準備をするのは、Tさんのアシスタントさんの彼氏。野菜を切ったり、ジャガイモを茹でたり。マダムの指示で黙々と手伝うところが、なんともフランス男子らしいのです。

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撮影があったのは、日曜日。そしてフランスで日曜日のお昼と言えば、プレ=ロティ(鶏のロースト)です。マルシェに行くと、肉屋の店頭ではタコ糸で縛られた鶏がくるくると回っている光景を見ることができます。なぜ日曜日に鶏のローストを食べるのか、起源については諸説あるようですが、友人は「日曜日のお昼にプレ=ロティの香りを嗅ぐと、子供の時におばあちゃんの家で毎週食べていたことを思い出すの」と言っていました。それくらい、フランス人にとっては馴染み深い習慣なんですね。イギリスでも日曜日に食べるらしいですが、、、。

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鶏のローストにサラダ、チーズにワイン。丘から見下ろす小さな村と春風。同じメニューでも、パリの喧騒とはだいぶ違います。
おばあちゃんの家じゃなくても、プレ=ロティが春を運ぶ薫りになりそうです。そろそろ週末は別荘暮らしかなあ、、、(←無理)。

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さてさて、おばあちゃんの家(じゃないけど)でプレ=ロティを食べたあとは、都会に戻ってオペラ鑑賞に参りましょう。次回は久々に、パリのオペラ座からお届けします。どうぞお楽しみに。

ヨーロッパ写真日和VOL.109『パリから一時間半、日曜日はマルシェで鶏のローストを』staff

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