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ヨーロッパ写真日和VOL.129『バラ色の町、トゥールーズから』

こんにちは、吉田タイスケです。ベルギーのあとはフランスに戻り、季節外れですが初夏のミディ・ピレネー地方から。何回かに渡ってお届けします。ミディ・ピレネー地方と言われても、いまいちピンと来ない人が多いかも知れません。「南仏」ですが、言葉からイメージするような海はありません。華やかなコートダジュール・プロヴァンス地方(きらめく地中海)、美食のバスク、アキテーヌ地方(青い大西洋)に挟まれた真ん中の南仏。地味(←オイ)に捉えられがちですが、自然豊かで美しい場所です。

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今回歩くのは、ミディ・ピレネーの玄関口と言われるトゥールーズ。周辺に建築資材としての石がなかったので、焼いたテラコッタ・レンガを多用し、「バラ色の町」と呼ばれているそうです。ふむふむ、モノは言いよう、、(おっと)。その他トゥールーズはスミレの産地でもあるんですが、それにちなんだのか窓にはスミレ色の雨戸が並び、レンガ色とのバランスが綺麗ですね。

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ガロンヌ川に架かるポン・ヌフ橋を望む。直訳したら「新橋」です。パリにも同じ名前の橋があり、二つとも「新橋」と名がつくものの町でいちばん古い橋となっています。

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世界遺産、サン・セルナン教会の回廊で。大学生(たぶん)たちが宿題をしてました。京都でお寺の柱に寄りかかって、のんびりする的な風景でしょうか。

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こちらはパステルという植物を原料にしたコスメグッズショップ。中世時代、パステルを原料とした染料が世界中で使われ(藍染の一種)、トゥールーズを発展させたそう。皮膚への効能も古くから知られるところなので、トゥールーズに来たらお土産にちょうど良さそうですね。薄い青は「パステルカラー」の語源にもなったとか。

Graine de Pastel
https://www.grainedepastel.com/fr-fr/

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犬「ボクのご主人さまのシャツも、パステルカラーだよ!!」

えっと、、そうだね。さすがトゥールーズ。

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さて、お腹が空いたらレストランへ。

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この間カナダへ出張してきました(生まれて初めての北米大陸)。自分が見たのは広大なカナダのほんの一部であることは承知していますが、田舎ではどこに行ってもフライドチキン、ステーキ、魚フライ、付け合わせに巨大な伸びきったパスタかフライドポテト、、といった趣で、フランス料理が「繊細」とか「洗練」とか言われる理由が初めてわかった気がします。

Restaurant Py-R
http://www.py-r.com/#

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こちら一応一つ星レストランなので、「洗練」されたお料理をお召し上がりいただけます、はい。

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トゥールーズを歩いていて見かけたもの。レンガの壁の窓跡(?)に、本が並んでいます。木製の台には「LIVRE ECHANGE」のひとことが。「本の交換」という意味です。ここにある本を持っていっていいし、いらなくなった本は置いてねという。こんな感じののんびりさが、ミディ・ピレネー地方です(←ざっくり)。リラックス気分で次の町へ参りましょう。次回もどうぞお楽しみに。

ヨーロッパ写真日和VOL.129『バラ色の町、トゥールーズから』staff

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