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ヨーロッパ写真日和VOL.149『文化人も愛した食い倒れの島、シチリアから』

こんにちは、吉田タイスケです。イタリアは、とある場所の薄暮の時間、皆が何を見ているのかと言えば、、、。

雄大な富士山、、ならぬエトナ山です。ちょうど高さも同じくらいの霊峰。

そして、振り返れば地中海。

ここは歴史を紐解けば、各国が欲しがった地中海交易の中心地。12世紀には、ヨーロッパが十字軍で熱狂の最中、イスラム教、キリスト教、ユダヤ教の信徒たちが皆平和に共存していたという不思議の島、シチリアです。21世紀の今日も見習うべきですね。教会前広場が賑わう、タオルミーナから。

狭い旧市街の中を、元祖FIAT500が走っていきます。

この看板に、ピンと来た方は文化人(?)。作家であるD・H・ロレンスの名が冠された通りが、タオルミーナにはあります。この通り沿いにある、彼が住んでた家の場所を訪ねてみました。

地元に住んでいる人たちに「D・H・ロレンスが住んでいた家を探している」と聞いても、「誰それ?」という答えしか返ってきません(笑)。かく言う自分も、「チャタレイ夫人の恋人」さえ読んだことがありませんが、、。しばらくして、ようやく知っている人が見つかって、たどり着いたのがこのイエローブラウンの家です。

今住んでいるのは、こちらのムッシュー。物腰が柔らかい方です。お話を聞くと、この街に長く住んでいてD・H・ロレンスやトゥルーマン・カポーティ(「ティファニーで朝食を」など)にも、直接会ったことがあるとか(!)。グレタ・ガルボもよく見かけたというムッシューと握手したワタシは、間接的に当時の作家やハリウッド女優と交流したことになります←ならない。

さて、今回もシチリアワイン委員会の招聘で島を訪ねました。ワインはもちろん、食倒れの島シチリアから、食べ物もご紹介したいと思います。
まずはシチリア独特のパスタ、ブジアーテ(右下、棒のような形)。もちもち食感の手打ちパスタはひとことで言うと、「すいとん」だと看破しました(吉田タイスケ調べ)。

こちらは前菜。このオレンジとウイキョウも鉄板の組み合わせで、どこに行っても供されるポピュラーなサラダです。

イカフライ。シチリアでは肉より海の幸メインで、パン粉をつけて揚げた料理も多いです。

丸く、しっとりなモッツァレラ。

そしてパスタ。シチリアで取材中、ほぼ毎日昼夜、2皿ずつパスタが出てきました(!)。おかげで体重増量キャンペーンが続く1週間。次回も食倒れの島から、パレルモを中心にお届けします。
どうぞお楽しみに。

ヨーロッパ写真日和VOL.149『文化人も愛した食い倒れの島、シチリアから』staff

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