ライフスタイルにプラスになる、ファッショナブルな情報を発信。-abox-

1,481

ヨーロッパ写真日和VOL.158『ベリーとトナカイの国、フィンランドはラップランド地方から』

こんにちは、吉田タイスケです。鏡のような湖面。何か瞑想できそうな静けさはフィンランド、ラップランド地方からお届けします。

フィンランドといえば、森です。森=フィンランド。細かい統計は忘れましたが、確か1割くらいの人が森を所有していたような、、、。北大の大学院も卒業して、日本語を縦横無尽に操るフィンランド人現地コーディネイターさん曰く、「ウチのおじいちゃんも持ってるよ」。

そして、国土の7割を占めるその森の下草は、ベリーです。あれです、ブルーベリーとかそういうやつです。クラウドベリー、リンゴンベリー、クラウドベリー、ラズベリー、ブルーベリー、、、え、ベリーってそんなにあったの?と思うほど、ベリーだらけ。またコーディネイターさん(ウラさんという女性)の話に戻りますが、生まれてからベリーを買ったことがないと話していました。

フィンランドではベリーは買うものではなく、摘むもの。北欧では「自然享受権」という考え方が根底にあり、常識的な細かいルールはありますが、誰の森でもそこで自然を楽しんだり、ベリーを摘むことが許されています。それだけ、いくらでもあると言えますね。ベリーの葉は特徴的で、なるほど北欧の森には小さな妖精がいてもおかしくないと思えます。赤道直下のジャングルに妖精は似合いませんが、北欧にはきっといます、たぶん、ムーミンとか。

ラップランドを車で走っていると、道路脇をトナカイが横切ることもよくあります。森で野生の白いトナカイを見かけました。あれが伝説の!、、、←よくいます。

トナカイという存在は、自分が考えている以上にフィンランド、特に北のラップランド地方では身近なものでした。大昔から人間にとってトナカイは貴重な食料であり、労働力であり、冬の防寒のためにはなくてはならない存在です。トナカイにとって人間という存在がどうかは置いておいて、今では多くのトナカイ牧場があり、観光ポイントのひとつともなっています。野生を追いかけるのも大変なので(←オイ)、ふれあいトナカイファームも訪ねてみました。

コーディネイター・ウラさん&トナカイ。エサを手にすると近寄ってきますが、甘えたりはしません。近くで見ると、ツノの形が本当に不思議です。ちゃんと血管が通っているのだとか。

人間の子供にちょっと興味があるようですね。

衣食住(?)が足りているからでしょうか、皆とても穏やかです。

ツノが完全に伸びるまでは、保護のために毛に覆われるようです。ふかふかしているのですが、あまり触られるのはお気に召さないのでご注意を。フィンランドにいる間、ほぼ毎日トナカイの肉が供されました。あっさりした牛肉のような感じです。また、食肉となったトナカイの毛皮は、いたるところで販売されています。自分はこの取材の時にすすめられて2枚買ったのですが、あまりに気に入って、最近ヘルシンキ空港を経由した際にまた2枚買ってしまいました。合計4枚所有中。

毛皮なんて、、と眉をしかめる方もいらっしゃるかとは思いますが、生き物を食べなくては生きていけないのが人間です(植物も生きている)。それなら、食べて他の部分は廃棄するよりも、毛皮も使えるなら使った方が良くはないでしょうか?トナカイの毛皮、去年は会う人皆にすすめていました(笑)。2017年買って良かったものNo,1です。とにかく暖かい。ソファに敷くだけで、コタツのような暖かさです。しかも、それは人工的な暖かさではなくて、もふもふ暖かいのです(←なにそれ)。生き物に密着している感じが、心まで暖かくしてくれます。トナカイ毛皮に興味がある方は、ぜひこちらまでご連絡を(笑)。

さて、宿泊はこちら。

Wilderness Hotel Inari
https://nellim.fi

ウェルカムドリンクならぬ、ウェルカムサンドイッチでスモークサーモンをいただきました。

最近、新しく寝転びながらオーロラを見られる、ガラスイグルーが増築されました。

ここに寝転びながらオーロラが見られたら最高です。最高ですがシーズンを選ばないと、なかなか綺麗なオーロラは見られません。かなり狭いこのガラスイグルーに泊まるのか、普通の部屋を選ぶか迷います。

こちらは6人が泊まれるアパートメントタイプ。自分は狭いのが苦手なので、どちらかというとこちらでゴロゴロしていたい(←収入には見合わない)。

こちらはフィンランドの工芸品、ククサ。元々は白樺のこぶの部分を使って、マグカップのように使っていたのが始まりです。ラップランドで出会った人は、だいたい「マイククサ」を持ち歩いていました。森が本当に身近にあって、会社帰りに森で焚き火をしてソーセージを焼いて、ククサでお茶を飲むというような生活が普通らしいです。ちなみに、ヘルシンキ(南)まで行くとそうではありません。ヘルシンキで会った人たちに話を聞くと、「森?いや行かないけどなあ」と話していました。同じ国でも森に対して温度差があるのかも、ですね。自分は再訪するならラップランド地方、今度はオーロラがちゃんと見える冬か(この時はチャンスはあったが見えなかった、、)、トナカイの子供が生まれる5月に来てみたいと考えています。

次回も引き続きフィンランドから。サンタクロースと居心地のいいホテルをご紹介します。

ヨーロッパ写真日和VOL.158『ベリーとトナカイの国、フィンランドはラップランド地方から』staff

関連キーワード

関連記事