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ヨーロッパ写真日和VOL.60『秋のパリから(サンジェルマン・デ・プレ)』

こんにちは、吉田タイスケです。皆さんもよくご存知かと思いますが、つい数日前にパリで凄惨なテロ事件があり、130人以上の方が亡くなりました。フランスでは現在非常事態宣言が出され、国境を封鎖、テロがあってからの数日間はデモや集会を禁止、デパートや美術館など人が集まる場所も閉鎖される事態となりました。ニュースだけを見ていると、パリ全てが戦火に巻き込まれたかのようですが(大きな意味ではそうなのですが…)、事件から数日経ち、町は平穏を取り戻しつつあります。こんな時だからこそテラスに座ろう(テラスで銃撃を受けて亡くなった人達もいた)という動きもあり、フランス全土が犠牲者を悼んだ上で、恐怖には屈しない、負けないという姿勢を示しています。この場を借りて改めて、犠牲になった方々のご冥福をお祈りすると共に、ご遺族の方に心よりお見舞いを申し上げます。

さて、今回のヨーロッパ写真日和もテロに屈せず、パリからお届け致します。

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ロマネスク様式ではパリで現存する最古の教会、サンジェルマン・デ・プレ教会にて世界の平穏を祈り、散歩に出かけましょう。

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ルイ・ヴィトン、サンジェルマン店の前でひと休みするマダム達。フランスでは、年を重ねたからこその魅力的な女性達を多く見かけます。知識と経験、積み重ねたセンスとエレガンス、自分を肯定することから生まれる自信…若さとは別の美しさを備えている様子は、一言で言うと「カッコイイ」のです。

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トリコロールが可愛いカフェ、「ル・ボナパルト」。

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今年は例年に比べて温暖な秋なので、薄手のアウターが活躍する場面も多いようです。

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とは言っても、気温差が激しい季節に欠かせないのは巻き物。パリでは必須です。

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秋の陽射しの中で公園に寛ぐ人を眺めていると、テロがあったことも嘘のように思えてきます。

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今年の1月に続いて今回の同時多発テロ事件では、世界が混沌にあるということを嫌でも思い出させられます。平和で穏やかな日常も、恐怖も、強い意思も憎しみも、全て隣合わせで、世の中で起きていることに対して自分達全ては当事者なのだと。今日一日に感謝をして、明日も写真を撮り続けます。次回もパリからお届けする予定です。どうぞお楽しみに。

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