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『5番街マンゴ』ニューヨーク・ニューヨークVOL.151

マディソンです。

去年5月にオープンしたばかりの、マンゴの5番街フラグにやってきました。

マンゴはスペインからやってきた、アメリカ的には新進ブランドなんですが、只今人気急上昇中です。ブランドの設立は1984年、トルコ移民のアンディック兄弟が立ち上げたそうです。

例えばこのセーターなど、高級ブランド・ミッソーニ的な感じですが、ミッソーニなら数十万でも、マンゴなら80ドル(10,400円、1ドル130円)、100ドル以下なんです。やはりスペインのブランド・ザラを思わせる、価格帯100ドル~300ドルという手ごろさも、その人気の秘訣のようですね。

オンライン・サイトが立ち上がったのが1995年、ウエブ販売は2000年スタートという、まだまだ歴史こそ浅いんですが、今アメリカでは破竹の勢いで売れています。

マンゴ製品がもっとも売れているのが、地元スペインらしいんですが、創業者がトルコ出身だからでしょうか、一番店舗数が多いのはトルコのイスタンブールなんですって。イスタンブールはまだ20代のころ、美容の国際会議で訪れたことがあるんですが、西側文化と東側文化が融合するエキゾチックな街で、たぶん血もたくさん混ざっているのか、美男美女がとても多いという印象を受けました。

テレビ局のキャスターでインフルエンサーでもある、カミール・シャリエラーとマンゴが去年11月、ちょうどホリデーシーズン前にコラボしたアクセサリー、ほとんどが売り切れてしまっていました。

シャリエラーはきりっとした美人で、彼女のファッション・ブログもその外見に劣らずシャープだと評判が高く、ロンドンの高級デパートハロッズやH&M、クロエやトミー・ヒルフィガーらのブランドともコラボしています。そんな中、彼女曰く、マンゴはブランド立ち上げのころから気に入って身に着けており、個人的にもとても大切なブランドなんだそう。

イギリス人の母親とフランス人の父親の間に生まれたシャリエラーはパリで育ちましたが、法律と金融というハードな分野の職業で身を立てるべく、大学卒業後はロンドンに移りました。ところがヘッジファンドでの仕事はつまらなかったようで、2020年には辞めて、“虹の向こう”というタイトルでファッション・ブログを始めて、瞬く間に人気を得ていったんですね。

牛の毛皮模様のようなバッグとベルト、ユニークですよね。

手ごろな価格だからこそ、アイテムを絞らないで遊べるんですが、この遊び心も人気急上昇につながっているように感じます。セレブからも次々マンゴ・コーデがインスタに上がっていて、例えばシエナ・ミラーの場合、マンゴから今はやりのワイド・パンツを、グッチのカラフルなセーターに合わせていました。

また、トム・クルーズの元妻、ケイティ・ホームズはオレンジ色の鮮やかなマンゴ・ブレイザーで出かけているところをパパラッチされていましたし、他にもパパラッチされていたのが、スーパーモデルのジジ&ベラ・ハディットやカイア・ガーバー、セレーナ・ゴメスらで、彼女たちはパリのファッションウィークを訪れた際に、ハイブランドの服に流行のシルエットのマンゴを合わせているところが撮られていたんですね。

5番街フラグは3階建てで、1階に今シーズンの女性用売れ筋製品やアクセサリー、2階にそのほかの女性服、3階に男性用と子供服が置かれているんですが、2階にはライフスタイル製品のコーナーもあります。

あたたかな間接照明のスタンディング・ライト、それに照らされたテーブルやカウチ、奥の壺や、エリア・ラグも全部、マンゴのライフスタイル製品です。

黒のバッグは、今年に入ってこそディスカウントになりましたが、11月の感謝祭からクリスマス、そして新年を迎えるまでのホリデーパーティ・シーズンには、パーティ直前になって“やっぱり黒のバッグが要るんだったわ!”と駆け込んでくる女性たちで爆売れしたそうです。

黒のバッグって、誰でも持っていそうなんですが、パーティとなると、少し型が古いのではないかと心配になりがちなんですよね。マンゴのバッグなら50ドルくらいで、しかも流行のスタイルなので、とっさに要る場合には最適なんでしょう。わかります、その気持ち。

3階には男性服で、テイラー・コーナーもありました。男性用は実は2008年スタート、ですから女性用に比べて追加されたのが最近ということになります。それがマンゴ・メンと2014年に改名され、その時に起用されたのがフランスを代表するサッカー選手のジダンでした。クラッシーで男性的なイメージのラインは、女性用に比べると、価格が高額なんです。素材もしっかりしていて、高級層をターゲットとしているため、テイラー・コーナーを設けて、カスタムに近くしているとのことでした。

一階や二階の華やかだけれど明るい雰囲気とはうってかわり、全体がウッド、重厚さがフロアー全体に見て取れます。

そんな男性フロアーの奥の奥に、まさにひっそりという感じでキッズコーナー。ターゲットとしてのメインではないものの、自分たちの服のついでに、子供にも何か買っていこう、という感じでしょうか。

変わって一階に戻ると、寒いニューヨークの冬には欠かせないコート。こちらはアシスタント・マネージャーのデミアンが紹介してくれました。ショップを案内してくれたスタッフのカイラとステファニーが紹介してくれているのが、この冬流行りのジャケットです。

さて、如何でしたか。

ニューヨーク5番街には、高級ブランドも並んでいますが、一方で新進ブランドも入ってきています。ハイブランドで上から下まで揃えることが少々重いと思われてきているこの頃、マンゴは中でも、一番ニューヨーカーがファッションにメリハリをつけたい時に一つ付け加える、お気に入りブランドのようなんですね。

ではまた、ニューヨークでお会いしましょう。

『5番街マンゴ』ニューヨーク・ニューヨークVOL.151Takashi -タカシ-

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