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ニューヨーク・ニューヨークVOL.2『このシーズン一番話題を呼んだフィリップ・プレイン』

まだまだ寒いですね。マディソンです。ニューヨークでは2月に秋冬物、9月には翌年春夏物のコレクションが毎年開かれています。9月に比べると、2月は規模は若干小さいのですが、それでも毎回話題を呼ぶショーが行われます。今回それは、なんといってもフィリップ・プレインのニューヨークショー・デビューでした。セレブもたくさん集まり、メディアでも盛んに報道されたので、耳にされた方もあるかもしれません。

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昔のように、ブライアント・パークにテントを張って一括でショーが見れなくなったので、ショーを掛け持ちする身にとってはアクセスのいいホテルが一番です。そこで選んだのが、ナイトホテルズ・タイムズスクエアー。その名の通り、タイムズスクエア―のすぐそばなんです。

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いわゆる流行のこじんまりしたブテイック・ホテルですが、エントランス付近に水槽もあってしゃれています。

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チェックインしたところ、ホテル宛にフィリップ・プレインから小包が届いていました。驚いて中を開けると…

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なんと招待状。今回のショーはどうやらアメリカがテーマのようです。それにしても粋ですね!どんなショーになるのか、わくわくしてきました。早速ショーに向かいます。

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41丁目5番街にある公立図書館の中を改造するという、NYショーデビューにふさわしい大掛かりな仕掛けのようです。開始は9時と招待状には書かれていましたが、もうとっくに9時を過ぎています。

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外の気温は5度前後なんですが、風が強く体感的には零下に近いような気もするなか、会場外にはタイツに薄い布の自由の女神に扮したコスプレ像のスタッフが…きっととても寒いでしょうに。でも、歌って踊るエルビスは寒くはないようです。

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ようやく中に入ってホッとしましたが、図書館の通路の両側に席を設けているので、狭いです。ふと見ると席の上には今回のショーの案内ブックがおかれていました。

タイトルも“フィリップ・プレインってどんな奴だ????”クエスチョンマークが4つもついています。というのも、通常デザイナーといえば、パーソンズのようなスクールでデザインを勉強していたり、またはブランドのファッションハウスで修業を積んでいたり、はたまたマーケティングの専門家、元モデルなんというキャリアパスがありますが、彼は法学院時代に自立するために家具をデザイン、その余った皮で作ったバッグがデザイナーになったきっかけという、何とも異色なスタートの持ち主なんです。今では全世界に80軒ものブテイックがあるということから、ドルサインもブックにイラストされていますが、彼の座右の銘は#dreamscometrue (ハッシュタグ、夢はかなう)だそうです。ショーの前に、簡単にスピーチしていました。その後通路を走り抜けていきましたが…。

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彼のつくる作品はどれもエッジの効いたパンク・ロック的で、だからマドンナも愛用しているようです。ショーにも来ていました。実は私の席のすぐ隣がバックステージ入り口で、セレブはみんなここからいきなり出てくるので、カメラがなかなか準備できません。

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パリス・ヒルトン、ティファニー・トランプ、テレビの人気リアリティ番組“お騒がせカルダシアン家”からカイリー・ジェナーとそのボーイフレンドのタイガ、この二人は2度行き来したので何とか撮れました。

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10時近くなって、ようやくショーが始まります。最初の写真は、翌日メディアに大々的に流れました。

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通路が狭いので、モデルさんたちとの距離はとても近く、最後に全員でラインアップする折など、ランウェイでモデルさんたちが詰まってしまい、みんな苦笑い。

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ショーの後はパーティ。ここでもアメリカがテーマだけあって、ホットドックやハンバーガーに綿菓子のスタンドがおかれていて、まるでアメリカの映画に出てくる海岸沿いのボードウォークを図書案の中に再現したかのようでした。フィリップ・プレイン、ニューヨーク・デビュー大成功の夜でした。

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さて、パーティは盛り上がっていますが、私の方は別のショーがあるので失礼します。次回はいわゆる正統派のニューヨーク・デザイナー、ザン・トイのショーをご紹介しますね。

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